私たちの活動~新しい試み、新しい出会いと繋がり~
~私たちについて~
私たちは、1990年日本で最初に子どもの虐待防止を目的に設立された民間団体です。2002年にNPO法人、2018年に認定NPO法人となりました。子どもと親の支援に関わる様々な職種のメンバーが集まり、互いの専門領域を越えて協働すること、また地域で子どもや親の支援に取り組む人たちと共に学び、連携し、虐待を生み出さない社会を目指して活動しています。今年も、下記のような新しい取り組みや新しい出会いがあり、新たな繋がりが生まれています。
①新ホームページができました。
2021年の秋より取り組んできたホームページのリニューアル作業をようやく終え、2022年の年明けとほぼ同時に新しいホームページを公開することができました。スマホ画面でも見やすくなったためか、授業で社会課題として子ども虐待防止にアプローチしようとする高校生を中心に、若い人たちからのホームページを介した問い合わせが増え、オンラインインタビューへの協力など、私たちも大いに刺激を受けました。
②子ども虐待予防授業の拡大に向けた取り組み
昨秋から発行に取り組んできた「子ども虐待予防教育というアプローチ 学校現場ではじめる100分からの挑戦」が完成し、2学期のスタートに合わせ9月初旬に、大阪府内の高等学校・中学校約800校にお送りしました。これまでの活動で繋がった学校教員の方々の執筆協力を得て、私たちの出前授業「ティーンズAPCA]の内容も盛り込み、学校授業で子ども虐待予防に取り組まれる先生方の参考になれば、との願いを込めています。
③「子どもの虐待のホットライン」統計の報告
また、2020年度、新型コロナウィルスという未知の感染症への不安が最も高まった時期に「子どもの虐待ホットライン」に寄せられた相談の統計報告を皆様のお手元に届けることができました。
④大学生の参加
他NPOの人材支援を受けて、2名の大学生が活動に参加してくださいました。研修の動画作成やSNS等を活用した広報など新しい取り組みに向け、若いセンスやテクニックを生かして、大いに貢献してもらいました。また、11月の「児童虐待防止推進月間」に行われた『オレンジリボンフェスタ in Osaka #ここせっつ』には協会スタッフと共に参加し、当日会場で上映される参加団体の紹介動画を作成するなど、様々な場面で協力を得ました。
育ちあい、認めあい、補いあって、子ども虐待を生み出さない社会に向かって
2021年度全国の児童相談所に寄せられた児童虐待相談件数は、前年度に引き続き20万件を越え、未だ増加傾向が続いています。子どもの命が失われる痛ましい事件も後を絶ちません。
私たちは、どのような状況下に生まれた子どもであっても、愛情と環境に恵まれ、等しく人としての命と成長が大切にされる社会を目指していますが、現実には、多様な問題を抱え孤立する家庭があり、そこで育つ子どもたちがいます。そうした家庭を支援する側も孤立感や孤独感、挫折感を抱きがちです。
私たちは、子どもと親に関わる多様な職種、さらに広く市民の方々との協働により、社会全体のつながりの中で子ども虐待防止に取り組んでいきたいと考えています。
皆様からのご支援を大切に使わせていただきます
多くの方々のご支援は、子育ての悩みに寄り添う電話相談、学校授業はじめ子どもたちの子ども虐待についての学びへの支援、地域で子どもや親の支援に取り組む人たちへの研修や懇話会の取り組み、市民の方々と共に行うオレンジリボン活動など、様々な事業実施に取り組む原動力となっています。
親や子どもをサポートする方々が、いつでも学べる動画の作成に向けても準備を進めています。
これからも子ども虐待防止の活動を、ご支援という形で共に担っていただければ幸いです。来年も引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。