親と子に寄り添って
「誰にも言えない」「誰も信用できない」・・・虐待対応件数は増加し、子どもの命が犠牲となる事件も後を絶ちません。そうした背景には、支援に結びつきにくい孤立した親と子の姿があります。必要なことは周囲の、指導するのでもなく非難するのでもない、同じ生活者の立場での対話からの支援です。
*電話相談(子どもの虐待ホットライン)や母子のグループケア:わたしたちは、親と子がを安心して心の内を話せる場の提供に取り組んでいます。
支援者にも支援が必要です
「被害児だけではなく、その背景や関わる人々等広い視点で判断することが重要だということを学びました。」(保健師)「今回の講義は、教育や子どもに関する仕事に携わる全ての人に聞いて欲しいと感じた。」(教員)~研修会の感想より~
地域で実際に親と子どもの支援に携わる人たちにも支援が必要です。増加をたどる虐待件数に対応すべく、児童相談所の児童福祉士の増員を始め、行政や学校や地域の民間活動でも虐待防止に関わる人たちが増えています。SOSの声を上げにくい人、人間関係に傷ついてきている人、そうした人たちと関係を築き、時に対立しても子どもの安全を守らなければならない・・・支援者も悩みを抱えています。虐待防止に向けた支援はひとりだけ、一機関だけではできません。
*研修会・講演会の開催:わたしたちは、多領域の専門職の人々と共に学び合う場を提供するとともに、大阪府・大阪市を中心に行政の事業も受託し、児童虐待防止のために活動する人材の育成に努めています。
*虐待予防教育への取組み:学校からの依頼を受け、虐待予防授業(ティーンズAPCA)を実施し、予防教育に関心を持つ先生等との意見交流会を実施しています。
*関係機関懇話会などの開催:行政機関や他のNPO等、民間団体とのパートナーシップの構築の促進をめざしています。
子育てを支えられる社会へ共に
私たちが理想とする社会は、どのような状況下に生まれた子どもであっても、たとえ親が未熟で時に子育てが不適切であったとしても、かれらを支え補える愛情と環境が用意され、等しく人としての命と成長が大切にされる社会です。こうした優しい社会の実現のためには、行政や専門機関・専門職だけでなく、社会全体でつながりあうことが不可欠です。
*広報・啓発活動:私たちは、子どもの虐待防止のシンボル・オレンジリボンの普及をはじめ、一人でも多くの人たちに児童虐待についての理解を深めてもらえるよう努めています。
皆様とつながりあい、優しい社会への一歩を進められればと願っています。ご支援よろしくお願いいたします。
認定特定非営利活動法人 児童虐待防止協会
ご支援の使い道
充実した活動の継続のためには、安定した財政基盤が必要です。継続的なご支援がいただければ、活動環境を整備し、スタッフの資質を向上させ、より質の高い相談や研修の提供が可能になります。広報や啓発活動を充実させ、子どもの虐待防止の理解の輪を広げていくことができます。ご支援よろしくお願いいたします。(ご寄付は、税控除の対象になります。)