アークどこでも本読み隊とは
アークどこでも本読み隊(アーク)は、
全盲の本の虫、堀内佳美が2010 年1月に設立した非営利団体です。
タイでは本の価格が高く、農村地域では図書館も不足していることから、タイ北部チェンマイ県プラーオ郡にランマイ図書館を設立、読書推進活動や山岳民族の子供たちへの識字教育を行い、地域の教育や文化の発展に貢献しています。
アーク代表からのメッセージ
こんにちは!アークの代表をしております、堀内佳美です。
私は、全盲、女性、田舎育ち、というマイナスに見られがちな特性を持っていますが、何の不自由もなく育ちました。家族や周りの大人のおかげで、物心ついた時から周りにたくさん素敵な本があふれていました。
本は、広い世界のありとあらゆる物を、ページを開くだけで見せてくれ、体験させてくれる窓です。ドラえもんの「どこでもドア」よりすごいのです。そして、その窓は、宮廷に住む王女にも、地下道で暮らす少年にも、刑務所の囚人にも、ひとしく開かれています。「アーク」がやりたいことは、その窓がそこにあること、いつも開かれていることを、タイの農村部の人たちに伝えることです。
でも、窓、つまり、読書そのものが大切なのではありません。読書をすることによって、遠い国とつながったり、職業の選択肢が増えたり、自分の常識がすべてでないことを知ったり…。そんな風に、大人や子供の可能性が広がることが大切なのです。
プラーオという、人口約5万人の農村地域の中で、本を人に届けることによって、人と人をつなぎ、社会を根底から強くしなやかなものに変えていけたら、とアークは願っています。皆さん、「アークの会」に入って、そんな私たちを支えてくださいませんか?
皆さんのご参加を、心よりお待ちしております。コープクンカー!
本と人、人と地域をつなぐ活動
アークは3つのミッションをもとに活動を行っています。
- 楽しみのための読書の喜びを知ってもらうこと
- 様々なバックグラウンドをもつ子どもや大人に平等に読書の機会を提供すること
- いわゆる「一般社会」とマイノリティの間の架け橋として本を利用すること
そして、誰もが、本を通して人と社会と楽しくつながれるように
- 「図書館プロジェクト」
- 「識字教育プロジェクト」
- 「ユニバーサル・デザイン絵本プロジェクト」
を3本柱に活動をしています。
読書の楽しみを子供たちに、地域に!
アークの活動は、ランマイ図書館の運営のほかに、学校や地域を巡回する移動図書館「はるの号」、高齢者、障碍者のお宅に本を届ける「訪問図書館」、山岳民族の子供たちにタイ語を教える幼児教育センター「太陽の家」「えがおの家」の運営など、幅広い活動を通して、地域に貢献しています。
いただいたご支援でできること・・・
アークの活動は皆様からの寄付によって支えられています。
たとえば、1000バーツ、日本円で約4000円のお金があったら、どんなことができるかというと…
- 子供の本: 5-10冊の子供向け絵本が買えます
- 大人の本: 2-4冊の最新の小説や実用書を購入できます
- 移動図書館: 書架付きの車「はるの号」に、1週間分のガソリンを給油できます
- 読み書き支援:「太陽の家」と「えがおの家」の子供たちの学びと遊びのための文房具を一式購入できます