活動・団体の紹介
福祉の未来を創造していくために福祉当事者ではない第三者の力が必要です
本法人は「すべては誰かの喜びのために」という理念の元、芸術スキルを活かした手法で福祉を豊にし、社会と繋げ、盛り上げる活動をしています。
活動を続ける中で、福祉当事者だけでは解決が難しい問題も多々あることが分かってきました。この解決に向けて全く異なる発想や視点、スキルを持つ「第三者」のアプローチの必要性を強く感じています。
我々はどこにとっても中立な立場を意識した「完全中間支援団体」として活動をしています。
活動には二つの大きなふたつの柱を設定し、それぞれに信念を持って事業を展開しています。
①ひとつ目の柱は、障がいのある方のために
障がいがあっても前向きな心で魅力的な素晴らしい活動をされている方が数多くいらっしゃいます。そんな方々の魅力を広く社会に知ってもらい、ファンになって頂くことで障がい者理解の促進と共生の社会を築く活動です。
②ふたつ目の柱は、病を抱える子どもたち(支えるご家族や支援者)のために
幼くして病を患い、寂しく不安を抱える子どもたちがいます。病院では治療はできますが、医師や看護師、院内のスタッフは常に忙しく、子どもたちの「心」に寄り添いケアをする余裕がないのが現状です。保護者も同時に疲弊し、悲しみや不安を抱えているケースも多く、第三者の支援の必要性を多分に感じます。
活動の背景、社会課題について
福祉・医療関係者だけでは障がいのある人の魅力を繋げ、広くアピールし活用していくことや、病とたたかう子どもたちの心に寄り添い笑顔を創出することが困難なことがあります。
こうした問題は専門性を必要とすることもありなかなか行政や公的機関では解決できないことも多く、採択されても継続が難しく、一定期間のみの活動で終わるケースも多い為、持続した活動が望まれています。
また、こうした福祉を豊かにし、盛り上げていく活動を担う人材の育成もまだまだできておらず、未来に向けて育成し、福祉を豊にし、広げていく人材の確保もまた課題となっています。
アートコネクトしずおかでは、静岡のこれからを担う人材を育て、共に豊かな福祉の未来を創造していくこともミッションに掲げております。
活動内容の詳細、実績について
素晴らしさや魅力を知って欲しい。そしてファンになって欲しい
広義な意味でのアウトサイダー・アートを通じて、障がい児者や病気を抱える子ども達とそれを支援する法人、個人との繋がりをつくり発展させていくことが私たちの使命と考えています。
実際に県内の福祉施設に訪問させてもらったりするのですが、そこにはキラキラ輝く人たちがたくさんいます。支援される方々のみならず、障害を持つ本人もとても魅力的。
この素晴らしさをとにかく多くの方に知って欲しい。一人でも多くの方にファンになって欲しいと思っています。
福祉と企業との接点に「芸術」を活用するということは、まさにぴったりな手法だと考えています。
活動内容
①障がいのある方のアート作品を企業に有償で貸出し、その収益を障がいのある作家へ還元する事業
②障がいのある方や福祉事業所の製造した授産品を新たにデザインして販売促進のアドバイスなどをしながら売上アップのサポート事業
③障がいのある人の作品を有償で借受けデータ化し、企業大型看板や壁面アートにして広くその魅力をアピールする事業
④病の子どもたちや障がいのある子供たちの病院や施設へプロの芸術家派遣し、豊かな時間を創出し、夢や希望をもつきっかけづくりをする事業。内容は「大道芸パフォーマンス」「演劇ワークショップ」「音楽演奏ミニコンサート」「お絵描き・工作ワークショップ」の4つから選択。
⑤啓発イベントの企画・実施
代表者メッセージ
まず最初の前提として私は、世の中のそのほとんどが「不平等」の中にあると考えています。
では反対に「平等なこと」とは一体何でしょうか?
それは「経過していく時間」と「生けるものはいつか必ず死ぬ」というふたつだけなのではないのでしょうか。
人は生まれた瞬間から望む望まぬに関わらずさまざまな運命を背負っています。
例えば、生まれついた環境は選べません。貧富や格差に大きく左右される生活環境や家庭環境、国籍や場所、人種や定められた習慣、更には容姿から才能や能力、精神や心の状態、男か女かに至るまで。そして、健康状態や障害の有無も同様です。
生まれた時から大病や障害を負い、治療を余儀なくされている乳児もいれば、不摂生極まりなくタバコやお酒が大好きなのに元気でピンピンしている高齢のお爺さんもいる。
これらの事象以外にも、考えられる「不平等」にはきりがありません。
何がこうした違いを生んだのでしょうか。
残念ながらそのことに関する明確な答えはどこにもありません。
人は生まれながらに与えられた運命を受け入れて生きていかなければならないのだと思います。
だからこそ人は支え合わなければいけないのだと思います。誰のせいでもない。ただそうなっただけ。理由や答えが無い中、果たして自分の人生はどうなのか。そして自分に何が出来るのか。ただそれだけを問う日々です。
寄付金の使い道について
私たちに頂いたご寄付は静岡県内の福祉・医療を元気にする活動
①障がい者アートや子どもへ芸術を届けるこうした活動が新しい文化として認知され拡がっていく活動
②こうした障がいのある人や病の子どもたちへ向けた活動(仕事)が定着し、関わる皆が誇りを持って持続していける仕組みづくり
③私たちの活動を担い、こうした事業を未来へ繋げられる人材を育てる
④障がいのある人の仕事と場所を創出し、積極的に雇用へと繋げ共に働けるようにする活動
⑤社会・企業と繋がりをつくり、地域の活性化を障がいのある方々と一緒に創る活動
⑥医療や福祉関係者以外の人にも魅力を伝え、互いに称え合う真の共生社会をつくる事業
に使わせていただきます。
具体的に下記のような用途に使用します。
・各病院や施設でのパフォーマンス・芸術披露を行う芸術演者(アーティスト)への謝金
・障がいや病の子どもたちの元へ芸術を届けるために行う事業運営(事業の企画や調整・ディレクション・サポート等)に係る人件費
・営業用及び事業報告用WEBサイトへのページ構築費
・演者又はスタッフの交通費
・その他、事務局の運営費
原則として病院や障害者事業所、子ども施設からは掛かる費用を一切いただきません。必要経費は、行政からの補助金等を除いてすべて当法人が捻出することを前提として運営しています。