私たちは choreo ∞ scape といいます。
私たちは関西を拠点に活動しているダンサーによる団体 choreo ∞ scape といいます。「コレオ・インフィニティ・スケープ」と呼んでください。ダンスの振り付け”コレオグラフィー”と”ランドスケープ”がつながって生まれる無限の可能性の意味を込めて、こう名付けました。
神戸の街を舞台に、ダンスによって、人とアートが出会う瞬間を作る活動を行なっています。
ダンサーの高瀬瑶子とならさきゆきが、Arttheater dB Kobe での国内ダンス留学@神戸 8期のアソシエイト・ダンサーとしてで出会い、2022年から共同活動を開始しました。
2023年度の神戸市まちなかアート事業 の中で、誰でも気軽にアートを体験できる場として『深海ダンス図鑑』を上演したことをきっかけに、三宮プラッツやみなとやま水族館、東遊園地「ナイトピクニック」など、神戸市内のさまざまな屋外・半屋外・公共空間の場所を活かした演出によって、風景の中へと無限に広がるダンス活動を展開しています。
誰かにとってただの通りすがりのいつもの風景が、「ダンス」が加わることで、違った景色となって見えてくる。その“ちいさな違和感”が、私たちの感受性や創造性を耕し、きっと日常生活に彩りを添えてくれるものとなるはず。私たちはそのことを信じて、新しい舞台芸術創造の価値を探求しています。
「見慣れた街」を「心が踊る場所」へ。 それが、「まちなか×DANCEで街と人をつなぐプロジェクト」です。
まちなかでのパフォーマンス。街と人と、ダンスがつながる
神戸にあるコンテンポラリーダンスを専門とする劇場「ArtTheater dB 神戸」で出会った私たちは、2023年から街の中のさまざまな場所を使ったダンスパフォーマンスに取り組んでいます。
「普段、劇場に足を運ぶ機会がない方と出会うためには、私たちが劇場を飛び出して街に出ればいい!」
そう考えた私たちは、神戸市の「まちなかアート事業」の一環として、2023年に三宮プラッツの半屋外空間で「深海ダンス図鑑」を上演しました。
劇場とは異なり、車の音や街の喧騒、集中が妨げられるような環境の中で、何が届けられるのか手探りでの挑戦となりました。上演中「これは何ていうダンスなの?」という声が聞こえてきたり、終演後に「劇場には子どもを連れて行きづらいけれど、こういう場なら親子で気兼ねなく楽しめる」といった感想もいただきました。
そして何より、自由に踊り出す子どもたちの姿を見て、この活動の意味と可能性をあらためて実感しました。

その後、2024年3月に神戸のみなとやま水族館で上演しました。

2024年6月には三宮にある東遊園地の「night picnic」というイベントに参加し、2025年8月には駒ヶ林小学校の夏祭りなどでもパフォーマンスを継続して上演しています。
劇場とは違い、まちなかでのパフォーマンスでは、ダンサーと観客との距離がとても近くなります。その距離の近さから、上演中に声をかけてくれる方がいたり、子どもたちが自然と踊り出したりと、さまざまな反応が生まれます。
観る人はそれぞれのスタイルでパフォーマンスを味わい、思い思いの場所で自分らしく関わってくれている――そのことを、肌で感じる場面が何度もありました。
それを見守る大人の姿勢も変化が見られます。
最初は「近づかないで!ダメ!」と注意していた保護者が、徐々に黙って見守るようになり、その空気が周囲に波紋のように広がっていきます。放置するわけではなく、子どもたちが自由にパフォーマンスと関わる姿をしっかりと見守り、本当に危険なときには、そっと手を差し伸べるような関わり方。パフォーマンスをきっかけに、そんな素敵な小さな変化にも出会います。

子供たちの想像力を育むワークショップ。子供たちの未来と感性を育てる
パフォーマンスと並行して行なっている活動に、「深海ダンス図鑑 こどもワークショップ つくる!うごく!」があります。
・2024年3月20日 協力:デザイン・クリエイティブセンター神戸 Instagram
・2024年7月6日 協力:デザイン・クリエイティブセンター神戸 Instagram
・2024年12月1日 主催:こうべ文化芸術相談窓口[公益財団法人 神戸市民文化振興財団]
共催:灘区文化センター Instagram
5歳から小学生を対象に、プロのダンサーと一緒に「身体で考える」時間を提供しています。
「教える・教わる」の一方向の関係ではなく、子どもたちが自らの身体と想像力を使い自由に表現することを大切にしています。
2024年12月には、こうべ文化芸術相談窓口との共催でワークショップを実施し、参加者の保護者や関係者からは、
「子どものアイデアを肯定すると、次々にアイデアが生まれてくる」
「習うのではなく、自ら創る経験がとても良かった」
という声が寄せられました。
子どもたちの創造性は、教科書の中だけで育まれるものではありません。人と関わりながら身体を動かすことで生まれる気づきや想像力が、学びの原点になると私たちは信じています。
子どもの頃からダンスに触れ、観る機会を重ねることで、いつか芸術文化を支える担い手へと育っていくかもしれません。
この活動には、そんな未来への願いも込められています

新作パフォーマンスの概要
ローズガーデン × 深海ダンス図鑑 = 『Quintessence』
神戸北野の静かな場所に佇む、安藤忠雄氏設計の建築『ローズガーデン』。この美しい空間を舞台に、深海ダンス図鑑を元にさらに動きを深化させ、ダンスパフォーマンス『Quintessence』を創ります。
『Quintessence』by 深海ダンス図鑑
■日時:2025年11月22日(土)14:00 / 18:00
11月23日(日)17:00 ※上演時間は約60分を想定して現在制作中です
■場所:ローズガーデン北野(兵庫県神戸市中央区山本通2丁目8-15)
■出演:斉藤綾子 高瀬瑶子 ならさきゆきの
■料金:一般(前売り)3,000円(当日 +500円)
小学生~18歳 1,000円
応援チケット 5,000円
■上演形態:回遊型のパフォーマンスを予定
■企画:choreo ∞ scape
■助成:令和7年度兵庫県芸術文化活動機会促進事業協力/NPO法人DANCE BOX/合同会社D2/アーツサポート関西
■後援:神戸市、神戸市教育委員会
この作品は、深海生物の進化や特性に着目し、観客がまるで水族館を歩くように、自由に空間を移動しながら、非日常的な世界を体験できるダンス作品です。ダンサーは斉藤綾子、高瀬瑶子、ならさきゆきのの3名。
それぞれが異なるバックグラウンドを持ち、自らの身体を通して「今ここ」にある表現を追求しています。
近年「コンテンポラリーダンス」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、実際に生の舞台を観る機会はまだそう多くはありません。
日本では舞台芸術への支援が限られる中、ダンサーたちはそれぞれに模索を続けながら、活動を継続しています。
そんな環境の中で、個々が自身の育ってきた文化や身体感覚をもとに進化し続ける姿は、まさに深海で独自に進化を遂げてきた生物たちとも重なります。
そしてその姿勢は、作品のタイトルである「Quintessence(真髄・本質)」とも深くつながっています。
身体表現を通して、自分の中にある「本質」と向き合い続けること。
その姿を見つめることで、観る人にも新たな感覚や価値観が生まれる――
そんな出会いと文化の融合が、新しい風を生み出す原動力になると、私たちは信じています。
出演ダンサーの紹介
斉藤綾子 / Ayako Saitoh
1990年大阪府生まれ。幼い頃から踊りに親しむ。大阪芸術大学舞台芸術学科舞踊コース卒業。関西を拠点にダンサーとして活動し、多くの作品に参加。自身の主な作品は「夢の跡」「Les
Sylphides」「書くとか歩くとか」「ほねのかげ」など。 サイトウマコト作品の振付助手も務める。
令和3年度京都市芸術新人賞を受賞。
「京都マラソン2023」完走。
https://www.instagram.com/ayas..
ならさきゆきの / Yukino Narasaki
1997年兵庫生まれ。
幼少期より踊りはじめ、2017年より渡仏。
その後、フランス国内演劇祭をはじめ、多数舞台・映像に出演。
現在は、神戸とパリを拠点に活動している。
ダンサー・振付家として世界を旅しながら、環境、空間、人がつながる瞬間の現象に立ち合い、観察する。
振付・出演作品は国内外のコンクールで1位、2位を受賞。
Campus Chorégraphique La Manufacture(仏) にて振付・ダンス教育コース修了『振付アーティスト資格』取得/国際人間科学部アートコミュニケーションコース修了/2022年度DANCE
BOX アソシエイトダンサー/Co.Ktha(仏)”Tu est là"パフォーマー(2023~2024)/2023年
度BEPPU PROJECT清島アパート短期滞在アーティスト/Notre Dame de Paris(仏) https://www.yukino-narasaki-mo...
高瀬瑶子 / Yoko Takase
神戸市在住。幼少よりモダンバレエを始め、後に橘バレエ学校にてクラシックバレエを学ぶ。
出産を経て進化/退化する身体との対話を重ね、"骨で動ける身体"をテーマにダンサーとして活動中。
ジゼル・ヴィエンヌ、白井晃、森山開次、中村恩恵、近藤良平、青木尚哉等の作品に出演し、能や演劇、光など他ジャンルとの協働により生まれる表現も探究している。
近年では、劇場を飛び出し、気軽にダンスに触れられる「まちなか×DANCE」プロジェクトを始動し、神戸市まちなかアート事業の一環として「深海ダンス図鑑」を上演(2023)。
また、ダンサーならではのアプローチで子どもの教育に携わるべくワークショップなども行う。
こうべ全国洋舞コンクール モダンダンス部門1位受賞。
2022年度ArtTheater dB KOBE アソシエイトダンサー。
2025年度ArtTheater dB KOBE ソロダンスアーティスト。
https://www.instagram.com/yoko...
choreo ∞ scape
国内ダンス留学@神戸 8期のアソシエイト・ダンサーとして高瀬瑶子・武井琴・ならさきゆきの3 名が Arttheater dB Kobeで出会い、2022年度から共同活動を開始。
2023年度の神戸市まちなかアート事業 で、誰でも気軽にアートを体験できる場として『深海ダンス図鑑』を上演したことを機に、三宮プラッツ やみなとやま水族館、東遊園地「ナイトピクニック」など神戸市内の屋外・半屋外・公共空間を活かした 演出を展開している。
また、技術習得だけでなく創造性や社会性を育む教育的観点を重視し、子どもを対 象とした「深海ダンス図鑑 こどもワークショップ つくる!うごく!」を定期的に実施している。
わたしたちの目指すもの
舞台の上だけではなく、誰もが持つ“身体”という楽器を通して世界と向き合い、問いを投げかける
――その行為そのものが、私たちの表現の出発点です。
身体の感覚を頼りに、まるで光の届かない深海に潜るような、静かで繊細な作業を日々重ねています。
誰もが当たり前に使っている「身体」だからこそ、その可能性を探りながら、暮らしの中に新たな視点を見つけたい。
忙しない日常に、ふと違う風を吹き込むような体験が生まれることを願っています。
私たちが目指すのは、そんな「小さな変化」を、日常の中に生み出すことです。
この公演を通して、一人ひとりの中に新しい視点が芽生え、
その積み重ねが、街に文化の種をまき、豊かな感性を育てる土壌となっていく――。
そんな未来を信じて、私たちは、今日も身体を通して表現を続けています。
いただいた寄付の使い道
今回の公演は、より多くの方に足を運んでいただけるよう、またお子さま連れの方にも参加しやすいよう、できる限りご来場いただきやすい価格での実施を目指しています。
いただいたご支援は、作品の制作費として、大切に使わせていただきます。
具体的には、舞台設営費、照明・音響などの技術スタッフへの謝礼、ダンサーのリハーサル費用など、舞台を支える多くの工程に充てさせていただきます。
そして今後も、パフォーマンスや子どもたちとのワークショップを継続していきたいと考えております。
作品をつくる以前に、ダンサーには日々のトレーニングやリサーチ、身体と向き合う時間が欠かせません。
その身体を通して生まれる表現に、照明・音響・空間・観客の存在が重なって、ようやく舞台芸術は成立します。
そして何より、「観る人」がいて初めて、舞台は生きた芸術として育ちます。
このプロジェクトを支援していただくことは、神戸や関西の舞台芸術を育てる土壌づくりにつながり、ひいては、日本の芸術文化全体を支える一歩になると信じています。
この風景を、これからも一緒に育てていくために、皆さまの力を貸していただけますと幸いです。
このプロジェクトに寄付をすると税の優遇措置が受けられます
アーツサポート関西は公益財団法人関西・大阪21世紀協会が行う取り組みであるため、このプロジェクトに寄付をいただくと税の優遇措置が適用されます。個人と法人のいずれにも適用されます。たとえば個人が3万円を寄付して「税額控除方式」で税金の還付を受ける場合、11,200円が寄付者に戻ってきます。詳しくはこちらをご参照ください。

寄付をしていただく際にご確認いただきたいこと
■このプロジェクトは、アーツサポート関西の2025年度公募助成で選ばれた団体が行う活動です
■いただいた寄付は、公益財団法人関西・大阪21世紀協会への寄付となり、税の優遇措置が受けられます。詳しくはアーツサポート関西ホームぺージ「税の優遇措置について」をご覧ください。
■プロジェクトを行う団体には、いただいた寄付から必要経費10%を控除した金額をアーツサポート関西から助成金として支払います。クレジットカードをご利用の場合はカード手数料分も控除されます。
■プロジェクトが目標額に達しない場合でも集まった寄付金を助成金として支払います。それにより事業規模が縮小されることがありますので、予めご了承ください。
■やむを得ない事情により、プロジェクトが中止となった場合、寄付金は返金せず、アーツサポート関西が行うほかの芸術・文化支援活動に活用します。
■寄付者のご連絡先については、当方の個人情報保護の基本方針に則り、プロジェクトを行う団体からのお礼のお手紙やメール等をお送りするため、当方から団体にお伝えさせていただきます。プロジェクト団体へのご連絡先の開示を希望されない場合は、寄付申込みページの備考欄に「個人情報の共同利用不可」とご記入いただきますようお願いいたします。