「たつのアートプロジェクト」について
私たちは10年以上前からこの、たつの市でアートとともにたつのの魅力を伝える活動を続けてきました。
たつのには伝統的建築が多く残り、美しい町並みも歴史を物語っています。また山や川に囲まれて、四季折々の自然の美しさも味わえる場所です。しかし近年、高齢化や少子化に伴って人口は減少し、伝統的な建築も徐々に失われつつあります。
そうしたことから私たちは、芸術を通じて町を活性化し、人々が集う場所にしたいとの思いから2011年「たつのアートプロジェクト」を立ち上げました。それ以来、コロナ禍の期間も途切れることなく毎年開催し、今年の「たつのアート2023」で13回目を数えます。その間、海外の都市でも「たつのアートプロジェクト」のサテライト的な開催を行い、2015年と2017年はパリ、そして2018年はポーランドのクラクフで実現いたしました。
「たつのアートプロジェクト」の特徴は、現代美術、舞台芸術、音楽、映像表現と、ジャンルが多岐にわたることです。そして、国際的な水準のすぐれた芸術作品が、美しい町並みや日本の原風景とも呼べるような懐かしさを伴う風景とともに楽しめることです。「たつのアートプロジェクト」には、こうした他の芸術祭で味わえない魅力があります。
また2020年からは、映像作家・宮嶋龍太郎氏の企画により龍野国際映像祭を同時開催してきました。世界100以上の国と地域から集まった応募作品の中からノミネート作品を選出し、たつの市内のカフェや施設等のまちなかで上映。受賞作品と合わせて来訪者がみずから投票し決める観客賞も導入するなど、参加型の映像祭を実現しました。
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また、たつの出身の作曲家・薮田翔一氏の企画による様々な音楽プログラムも数多く開催しており、たとえば、同じくたつの出身の詩人「三木露風」やポーランドとウクライナの音楽をテーマにした演奏会を、昭和初期の建物を使ったレトロなカフェ「ガレリア アーツ&ティー」で開催するなど、観客と演奏者が間近な距離で交流できるたつのならでは雰囲気が生み出されています。
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ガレリア アーツ&ティー
そして国際的な展覧会として、このプロジェクトの企画代表、京都市立芸術大学教授・加須屋明子のキュレーションにより、日本、ポーランド、フランス、ウクライナ等、さまざまな国・地域の芸術家たちの作品を、たつの市のまちなかにある様々場所で展示してきました。
コロナ禍を乗り越え、今年の秋「たつのアート2023」を開催!現在、お客様をお迎えする準備を進めています。
今年の秋、コロナ禍を乗り越え「たつのアート2023」を開催いたします。今回は、たつの在住の劇作家、河合穂高氏によるカフェトーク、岡山を拠点に活動する劇団OTOによる演劇公演、たつの出身の作曲家、薮田翔一氏による作曲体験ワークショップ、ポーランド在住の芸術家、ダニエル・コニウシュによるガレリアアーツ&ティーでの音響パフォーマンスなど、盛りだくさんの内容です。
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10月21日には海沿いの室津小跡校舎にて、作曲家・薮田翔一氏の作曲ワークショップを行います。また11月10日から19日までのメイン開催期間中には、たつの在住で口腔がんの研究をしながら戯曲も手掛ける河合穂高氏の『漂う海馬』をOTOが上演。またポーランドのサウンドアーティスト、ダニエル・コニウシュやウクライナ出身のユリア・クリヴィチらによる川をモチーフとした作品の展示が行われます。またあわせてダニエル・コニウシュによる実験的音響パフォーマンスも予定しています。
今年の「たつのアート2023」のスピンオフ企画として、11月のメイン開催期間に先駆け、8月12日から10月22日までの日程で、ポーランドのクラクフにある日本美術技術博物館Mangghaにて「Tatsuno Art Project Mountain:Wonder and Fear」が開催されており、また12月に東京にて薮田翔一氏の作曲ミニコンサートを実施予定と、龍野を拠点としつつもその取り組みは各地に広がってゆきます。
「たつのアート2023」公式チラシ
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「たつのアート2023」の概要
会期:令和5年11月10日(金)~11月19日(日)
■会場 :アポロスタヂオ、アポロランプ、ガレリアアーツ&ティー、ゐの劇場、室津小跡校舎
■作家:ダニエル・コニウシュ、ユリア・クリヴィチ、ヤン・マテイコ美術アカデミー(クラクフ、ポーランド)、河合穂高、小菅紘史、OTO(増山知佐、米谷よう子)、仲谷智邦、小野樹、薮田翔一、岩崎宇紀、井口英樹
■主催:たつのアート実行委員会(代表:加須屋明子)
■助成:神戸文化支援基金、ポーランド広報文化センター、アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート、株式会社ダイセル、アーツサポート関西
■協力:アートde元気ネットワークひょうご推進会議、ヤン・マテイコ美術アカデミーアニメーションスタジオ、京都市立芸術大学加須屋研究室
公式サイト:https://tatsuno-fest.com/
OTO(Open Theater Oakayama)による演劇「漂う海馬」公演チラシ
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薮田翔一氏による作曲体験ワークショップ「みんなで作ろう室津の歌/海の向こうのポーランド」チラシ
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関連特別企画 劇作家・河合穂高氏によるカフェトークのチラシ
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みなさまからのご支援がどうしても必要です
「たつのアート」を10年以上開催する中で、町並み保存運動とも連動して町が再活性化の動きを見せています。古民家を改装したカフェやレストラン、工房、宿泊施設なども町中に増えてきました。また、2019年12月にはたつの市龍野伝統的建造物群保存地区(龍野伝建地区)が、国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)に選定され、町の賑わいも勢いづきました。こうした流れは「たつのアート」の開催が少なからず影響していると考えられます。
しかしながら、さまざまな分野で人材不足が叫ばれている中、アートイベント業界も例外ではなく、このコロナ禍をへて開催するたつのアートのプロジェクトメンバーは若干5名しかおらず、資金ぐりも厳しい状況にあります。
私たちには、実現に向けて共に活動し、思いを共有する仲間がまだまだ必要です。そして、この多岐にわたるプロジェクトの実現のためには、皆さまからのご支援がどうしても必要です。この度、その実現にむけてクラウドファンディングにチャレンジさせていただくこととなりました。何卒、皆さまからご支援を賜りたく、心よりお願い申し上げます。
いただいた寄付の使いみち
私たちは、実現に向けて共に活動し、思いを共有する仲間がまだまだ必要です。また、この多岐にわたるプロジェクトの実現のため、そしてプロジェクトを来訪者の心の豊かさにつながる素晴らしいものとするために使わせていただければ幸いです。
・ガードスタッフ費
・アーティスト謝礼
・アーティスト交通費・滞在費 ・作品輸送費
・会場費
・印刷物制作費
・広報宣伝費 など
目標を達成させていただいた際には、海外から直接アーティスト呼んで、たつのに来ていただく国際交流も夢じゃない!と考えています。
メンバーを代表して加須屋明子よりメッセージ
「たつのアート2023」の実施に向け、心よりご挨拶申し上げます。2011年から毎年開催している「たつのアート」は、地域に残る貴重な文化財を活用しながら、芸術を祝福し、発展させてきた貴重な企画です。今年もその伝統を受け継ぎ、新たな一歩を踏み出すべく、クラウドファンディングの支援をお願い申し上げます。
「たつのアート」は、芸術と文化の祭典であり、地域の誇りです。しかし、企画の成功には多くの資源と協力が必要です。そのため、皆様の協力が不可欠です。クラウドファンディングに参加していただければ、本企画の成果を一緒に築き上げ、芸術文化を広く発展させる手助けとなります。
今年の「たつのアート2023」も、これまでにない素晴らしいプログラムや展示を予定しており、地域コミュニティとの結びつきを一層強め、また世界へと発信する好機となるでしょう。皆様のご支援により、私たちは夢を実現し、芸術と文化を通じてたつの市を世界に誇る場所に育て上げることができます。
皆様の温かいご支援と協力を心よりお願い申し上げます。共に素晴らしい「たつのアート2023」を実現し、芸術文化を輝かせましょう。
みなさまのご支援をお待ちしています!
たつのアート実行委員会
代表 加須屋明子
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このプロジェクトに寄付をすると税の優遇措置が受けられます
アーツサポート関西は公益財団法人関西・大阪21世紀協会が行う取り組みであるため、このプロジェクトに寄付をいただくと税の優遇措置が適用されます。個人と法人のいずれにも適用されます。たとえば個人が3万円を寄付して「税額控除方式」で税金の還付を受ける場合、11,200円が寄付者に戻ってきます。詳しくはこちらをご参照ください。
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寄付をしていただく際にご確認いただきたいこと
■このプロジェクトは、アーツサポート関西の2023年度公募助成で選ばれた団体が行う活動です
■いただいた寄付は、公益財団法人関西・大阪21世紀協会への寄付となり、税の優遇措置が受けられます。詳しくはアーツサポート関西ホームぺージ「税の優遇措置について」をご覧ください。
■プロジェクトを行う団体には、いただいた寄付から必要経費10%を控除した金額をアーツサポート関西から助成金として支払います。クレジットカードをご利用の場合はカード手数料分も控除されます。
■プロジェクトが目標額に達しない場合でも集まった寄付金を助成金として支払います。それにより事業規模が縮小されることがありますので、予めご了承ください。
■やむを得ない事情により、プロジェクトが中止となった場合、寄付金は返金せず、アーツサポート関西が行うほかの芸術・文化支援活動に活用します。
■寄付者のご連絡先については、当方の個人情報保護の基本方針に則り、プロジェクトを行う団体からのお礼のお手紙やメール等をお送りするため、当方から団体にお伝えさせていただきます。プロジェクト団体へのご連絡先の開示を希望されない場合は、寄付申込みページの備考欄に「個人情報の共同利用不可」とご記入いただきますようお願いいたします。