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能登半島の地震と豪雨の記録と表現のプラットフォーム「noto records」

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2024年1月の能登半島地震と9月の奥能登豪雨によって被災した能登へ記録や表現活動を通じた支援を行います。まずは地域や分野の異なる人たちが、能登にかかわることを後押しします。

活動の紹介

 能登半島の地震と豪雨の記録と表現のプラットフォーム「noto records」は、2024年1月の能登半島地震と9月の奥能登豪雨によって被災した能登エリアの人たちへ記録や表現活動を通じた支援を行うものです。
 災害後の能登により多くの人たちがかかわり、現地の風景や地域で暮らす人々の声を記録し、出来事を残し、伝えていきます。これからの復興に向けた、能登への多様なかかわりづくりを目指しています。

(カバー写真・画:瀬尾夏美)


当面の活動のやりかた

 まずは、さまざまな記録のスキルをもった担い手が現地に向かうことが必要だと考えています。そのため、以下のようなサイクルで活動を展開します。

(1)能登へ行く

 能登へ異なるスキルや関心をもった担い手を派遣します。できるだけ、異なる地域で暮らし、さまざまなスキルをもった人たちが現地へ向かうことを後押しします。

(2)現地の様子を記録する(撮る/録る、記す、残す)

 現地の様子を写真、映像、文字、ドローイングなどで記録する。ただし、必ずしも記録を目的とするのではなく、まずは能登を訪れること、そこでさまざまな交流が生まれることを重視します。その過程で結果的に「残ったもの(残したもの)」を記録だと考えます。

(3)誰かに話す、書く、伝える、広げる

 各地で報告会を開いたり、ウェブサイトなどで記録を用いて、情報を発信します。これをきっかけとして、新たに能登を訪れる人を増やします。

 当面は上記のような活動に注力します。活動を続けていくなかで、現地への継続的に通うことの支援や記録を活用した企画の実施など支援内容を更新していく予定です。

▲ 輪島市門前町へ訪問の様子(2024年7月)


プロジェクト立ち上げのきっかけ

 2024年7月15日に金沢で、東日本大震災後に “記録” や "表現" にまつわる活動を行ってきたメンバー(小森はるか+瀬尾夏美、北野央、佐藤李青)が登壇したトークが開催されました。東日本大震災の後の経験を共有し、能登の現状に対して、来場者を交えた熱気あふれるディスカッションが繰り広げられました。
 トーク前日から能登半島を巡ってきたメンバーからは、東日本大震災と比べて、地震から半年以上が経った現場に「外」からの人のかかわりが圧倒的に少ないことが話題にあがり、東日本大震災では、たくさんの表現者たちが “記録” という役割をもつことで被災の現場に立つことが出来たことが、事例を通じて紹介されました。
 会場からは「(復興が進んでおらず)変わっていない、と言われることにも疲れた」という正直なコメントがありつつ、“記録” をすることは、変化しない状況に対する抵抗ともなりうるのではないか、というやりとりも生まれました。どうすれば能登で ”記録” の実践が出来るのか。さまざまな意見が交わされました。
 noto recordsの立ち上げは、このときの議論をきっかけとしています。 “記録” という視点で、能登の外からかかわりづくり出来るのではないだろうか。東日本大震災から能登の現場へ ”経験のリレー” をつくることが出来るかもしれない。noto recordsは、地域の離れた人たちが手を取り合って、ひとつの出来事に向き合うためのプラットフォームとして構想されました。

▲ トークの様子(主催:NPO法人ガクソー、会場:待合室・金沢)

代表者メッセージ

 能登半島の地震や豪雨により、被災されたみなさまに、心よりお見舞い申し上げます。いまも続く、災害後の生活が一日でも早く心休まるものになることを願っております。
 被災地域の復興は、そこに住む人たちの考えのもとで組み立てられるべきです。しかし、被災後は、どれだけ多様な人たちが被災地域の人たちの傍に「いる」ことーーそこで暮らす人たちに思いを馳せ、ともに動き、役割を分け合い、その活動を支えることーーができるかが、個々人によって異なる「被災」に向き合うために大事なものとなります。
 能登への「支援」として、本プロジェクトは、あまりにも遅い立ち上がりです。すでに能登以外の地域では地震や豪雨の影響を報道で目にすることが、より一層少なくなっているように感じます。だからこそ、これからの長期にわたる復興の足がかりとしても、能登へのかかわりを増やす必要なのだと考えています。
 本プロジェクトは、まずは“記録”と”表現”のスキルをもった人たちが能登にかかわることを後押しします。現地を訪れ、風景を残し、そこに暮らす人々の声に耳を傾けること。“記録” は他者や土地とかかわるきっかけになります。そして残された記録は地域を超えて出来事を伝える”術(すべ)”となり、やがてより遠くの人たちに出来事を伝える”表現”に昇華されるかもしれません。手探りではありますが、その一歩を踏み出すためのプラットフォームづくりを始めます。
 みなさまからのご支援、なにとぞよろしくお願いいたします。

noto records /一般社団法人associations 佐藤李青 

寄付金の使い道について

 寄付は以下の用途で使わせていただきます。

・現地への担い手の派遣
・各地での報告会や配信など共有の場づくり
・情報発信のためのメディア制作(ウェブサイト、冊子等)
・記録や表現の発表の機会づくり
・プロジェクトの運営経費

団体情報
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