

阿部修一郎×小森はるか「経験を重ねる ー この一年、珠洲に通った映像記録を見て、話す ー」
被災地で何にカメラを向け、どのように記録を続けるのか。その記録を、どう扱っていけばいいのか。”これまで”の記録をきっかけに、能登と東北、ふたつの経験を重ね合わせながら、能登にかかわり続けるための”これから”を考えてみる。
2024年1月の能登半島地震、同年9月の豪雨と、たび重なる災害を経験した能登半島。その半島の先端にある珠洲市。映像作家の阿部修一郎さんは2024年8月から定期的に現地へ通い、映像での記録を続けています。
被災した家屋の公費解体などが進むことで失われてしまう、見慣れたまちの風景ーーそれらを思い出す手がかりを残すためにはじめた記録。現地では、いまは「生々しくて、はっきりとは見られない」という声もあります。一方で、これらの記録は、珠洲の現在を伝え、それぞれに現地へ想いを馳せる手立てとなりうるものでしょう。
今回は、阿部さんが撮りためてきた映像記録を見ながら、この一年の珠洲での経験を振り返ります。聞き手は映像作家の小森はるかさん。東日本大震災後に被災したまちの風景を撮り続けてきた経験に照らし合わせ、語り合います。
● 上映予定の映像記録
・公費解体の進む風景(15分程度)
・正院地区ー窓からの風景 (5分程度)
・坂本家酒造の記録(5分程度)
そのほか、未編集の記録や直近の珠洲滞在で撮影した記録など
日時|2025年8月22日(金)19:00-21:00(開場18:30)
参加費|1,500円(ワンドリンク付き)
※ 会場参加のみ、映像配信はありません。
※ チケット代は今後の能登での活動費として使わせていただきます。
会場|Space & Cafe ポレポレ坐
定員|30名
予約方法|以下、Peatixからお申込みください。
https://dip1.peatix.com/
話し手|阿部修一郎(映像作家)
1996年⻘森県⽣まれ。東京藝術⼤学⼤学院美術研究科先端芸術表現専攻修⼠課程在学中。主な作品に、解体前の住居と生活を記録した《Hear the Place Sing》(2022年)、《うどを植える》(2024年)など。主な上映・展⽰に、第25回写真「1_WALL」展(2022年/ガーディアン・ガーデン)、東京ドキュメンタリー映画祭2024(2024年/Kʼs cinema)など。2024年8月から石川県珠洲市を中心に、継続的に現地へ通い、変わりゆく風景を映像で記録している。
聞き手|小森はるか(映像作家)
1989年静岡県生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。映画美学校フィクションコース初等科修了。東日本大震災後、ボランティアで東北を訪れたことをきっかけに瀬尾夏美(画家・作家)とアートユニットとして活動開始。一般社団法人NOOK(のおく)に所属。主な作品に《息の跡》(2016年)、《二重のまち/交代地のうたを編む》(2019年/瀬尾夏美と共同監督)、《ラジオ下神白―あのとき あのまちの音楽から いまここへ》(2023年)、《春、阿賀の岸辺にて》(2025年)など。
進行|佐藤李青(noto records)
noto recordsは、2024年1月の能登半島地震と9月の奥能登豪雨によって被災した能登エリアへ記録や表現活動を通じた支援を行うためのプラットフォーム。現在は、現地派遣や報告会等を通じた情報発信に取り組んでいる。運営は一般社団法人associations。
主催|noto records
助成|公益財団法人小笠原敏晶記念財団
協力|ヤンヤン、スズレコードセンター
⚫︎ 関連企画
阿部修一郎 記録映像展示「風景を重ねる ー 公費解体がすすむ珠洲の風景」vol.2(仮)
会期|2025年8月16日(土)〜31日(日)13:00〜20:00(定休日:火・水、平日19:00まで)
会場|ヤンヤン(東京都杉並区高円寺南3丁目44-18 2F)
https://yanyan-books.stores.jp...