あわひ
任意団体

一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会を目指して。 あわひのマンスリーサポーターを募集しています。

あわひは「社会に間の選択肢を創り、一人ひとりの心にゆとりと安心を届ける」をミッションに掲げて活動する任意団体です。 今の日本社会では、”こうあるべき”とされる生き方が合わずに、体調を崩し、仕事を続けられなくなる人たちが大勢います。 就職をするかしないか。安定か不安定か。二分された選択肢の中から選ぶのではなく、曖昧な自分を良しとする。そんな間の選択肢を創ることで、「一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会」を実現したいと考えています。 活動を続け、より発展させるために、継続的なご支援をお願いします。

目覚ましの音で目を覚ます。月曜日の朝が一番憂鬱。
最近仕事がしんどい。今までも忙しかったけど、今回は終わりが見えない。
いつまで、頑張ればいいんだろう。

なんとか布団から起き上がって、朝の準備をする。
身体はダルいし、頭が痛い。今日も頭痛薬を飲む。

わかってる、きっと今の仕事が自分には合っていない。
でも転職なんて出来るのかな。先週も、仕事でミスが増えていると怒られたばかりだ。

自分がこれからどうしたいのかとか、そんなこと正直考えられない。
余裕が無いし、考えようとしても、頭がぼんやりして上手く働かない。
この前も試しに求人情報を見たけど、文字が頭に入ってこなかった。

とにかく、今日もエナジードリンクを飲んで気合いを入れる。
なんとかするしかないんだし。

本当は少し休憩したいけど、他のみんなもしんどくても頑張っている。熱が出ているわけではないんだから、休むわけにはいかない。

でも、

玄関で靴を履くところでいつも止まる。
今から電車に乗ることを思うと、心臓がバクバクとしてきて、冷や汗も流れてきた。

今日はいつもよりひどい。
電車の時間が迫っているのに、どうしてもドアを開けられない自分がいる…

「そろそろ自分も働かないとな…」
壁に貼られた「アルバイト募集!」の張り紙を見て思う。

体調を崩して仕事を辞めてから3ヶ月。
こうして近くのカフェに出かけられるぐらいには回復してきた。
でもこれから先のことを考えると不安。

周りの人に相談したいけど、友達はみんな今も働いているから、
声をかけるのは少し勇気がいる。

「これからどうするの?」って聞かれるのが怖い。
自分のことを話すのが、こんなに難しいことなんだって、初めて知った。
だって、今の私にはなにもないから。

周りを見れば、スーツを着た人たちがたくさんいる。
私が休んでいる間も、周りの人たちは前に進んでいる。

私もあの時もっと頑張れていたら、もう少し我慢していたら…
何十回も考えた。

貯金も段々と減っている。
3ヶ月も休んだのだから、早く戻らないと、なんとかしないと。
漠然とした焦りばかりが募る。

「1日4時間、週3日から可」
壁の張り紙に大きく書かれた文字。

まだ眠れない日もある。人と話すのも少し怖い。
応募の電話すらかけられない自分に、また少し、落ち込む。

多くの人がメンタルヘルスに不調を抱えています。

体調に影響が出るほどに心身にダメージを受けながらも、「なんとかするしかない」と言い聞かせて働き続けるAさん。
仕事を辞めて、体調が回復してきたからこそ、「なんとかしなくちゃ」と焦りを募らせるBさん。

どちらも特別な例ではなく、日本では、働く中でストレスを感じ、体調を崩される方が大勢います。

見えてきたのは「立ち止まれなさ」でした。

わたしたちは、これまで、休職・離職の経験がある100名以上の方々からお話を伺ってきました。
当事者の声を集めることで、数字だけではわからない、「立ち止まれなさ」が見えてきました。

最初は耐えることが出来ていたとしても、仕事が忙しくなる中で、不眠の症状に悩まされたり、思考力・自己決定能力が低下するなど、心身に影響が出てきます。それでも、お金の不安や、周囲に迷惑をかけてしまうことを気にして、なかなか休むことが出来ません。その結果、無理をして頑張りすぎるうちに、本当に動けなくなるまで自分を追い込んでしまい、休職・離職せざるを得なくなることがあります。

仕事を辞めたとしても、簡単に立ち止まれるわけではないこともわかってきました。

仕事を辞めた直後は、誰かと会う元気もなく、社会との繋がりが少なくなる中で、孤独感が高まります。仕事を続けられなかった自分を責め、働いている周囲の人たちとも比較をしてしまい、「なんとかしなければ」と焦りが募ることで、体調が十分に回復しないままに、次の仕事へ応募するなどの無理な行動をしてしまうことがあります。その結果、再び体調を崩し、より一層高まる焦りから、無理な行動をしてしまうというループにハマってしまいます。

間の選択肢が足りていない。

心身に影響が出始めたタイミングで、すぐに働くペースを落とすことが出来たら。
仕事を辞めた後すぐに、「週5勤務・正社員」といった”普通”とされる働き方を目指すのではなく、ゆっくりと自分なりのペースで、生き方や働き方を模索することが出来たら。

しかし、そのどちらの選択肢もまだまだ少なく、今の社会では、立ち止まることがとても難しくなってしまっています。

病名が付いたら休めるけれど、回復してきたらまた”普通”の働き方に戻される。
そうした、極端に二分された選択肢しかなく、間の選択肢が足りていないことが、立ち止まれなさの背景にあるのではないでしょうか?

多くの人がメンタルヘルスの不調を抱えているのは、大きな課題ですが、あくまで表面的な問題でしかありません。
その背景には、立ち止まることが難しい社会であるということ。そして、間の選択肢がないことが、その立ち止まれなさを生んでいると、わたしたちは考えます。

社会に間の選択肢を創り、一人ひとりの心にゆとりと安心を届ける。

「あわひ」とは、ひと・もの・ことの「間」を意味する言葉です。
今ある社会の中で、しんどさを抱えていても、焦らずゆっくりと自分の生き方を考えられるようにするために。
私たちは、社会に間の選択肢を創ることで、一人ひとりの心にゆとりと安心を届けます。

心身への不調が現れた際に、無理をすることなく立ち止まるためには、週5日の働き方だけではなく、ペースを落とした多様な働き方が必要です。特に、メンタルヘルスの不調を理由に退職した後は、なかなか体の調子が整わずに、継続的に働くことが難しく、アルバイトが高いハードルになることがあります。そのため、週に1回や、月に1回など、自立だけを目指さない、アルバイトの手前にある、間の働き方を作る必要があります。

また、小さくゆっくり働く「間の働き方」があったとしても、現実的に生活が成り立たない、周囲の理解を得られない等の理由から、どうしても焦りが消えずに無理な行動をしてしまうことがあります。そこで、暮らしを支える仕組み、自分について考える時間、人との繋がり、の3つを軸にした「間を選べる環境」も必要です。

私たちは、「間の働き方」と「間を選べる環境」の2つがそろって初めて、焦らず、ゆっくりと自分の生き方を考えられる「間の選択肢」が生まれると考えています。

あわひの活動。

休む人のためのカフェ

何らかの理由で「休んでいる人」「これから休みたい人」たちが、そのことを気軽に話すことが出来るように。誰でも無料でコーヒーと紅茶を飲みながらお話し出来る場を、関西を中心に様々な場所で開催しています。「元気になることを目指さない」「一緒に待つ姿勢」を大切にしています。

あいだの生き方ラジオ

たとえ離れていても、「私だけではないんだ」と、そう思えたら。
主に休職・離職経験のある方々をゲストにお呼びし、これまでの生き方・働き方の中で、どのようなことを考え、どのように選択してきたのかを聞くPodcast「あいだの生き方ラジオ」を毎週月曜日に放送しています。

あわひの入り口(オンラインコミュニティ)

オンラインチャットアプリ「Discord」を用いて、カフェの参加者やラジオのリスナー同士でも繋がれるオンラインコミュニティ「あわひの入り口」を運営しています。
「おはよう」「こんばんは」といった気軽な挨拶もあれば、「皆さんはどうしてますか?」と、お悩み相談などのやり取りが行われています。

わたしたちが目指すのは、一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会です。

あわひは、一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会を目指しています。
生き辛さを抱えて、「うまく生きられない自分が悪いのではないか」と自分を責めてしまう人たちと出会ってきました。
わたしたちは決して強くはありません。自分自身を肯定できない時もたくさんあります。でも、「そんな自分なりになんとかやっている」と一人ひとりが、せめて自分の”生き方”だけでも肯定できる社会を創りたい。
そんな願いをビジョンに込めました。

わたしたちは言葉に出来ないものを大切にしたい。

「何がしんどいの?」「これからどうするの?」
わかりやすい肩書きもなく、ハッキリとしない働き方や生き方は、周囲から理解されにくく、言葉にして説明を求められてしまうことがあります。

ですが、わたしたちは、感じているしんどさの全てが言葉に出来るものだとは思っていません。
むしろ、言葉に出来ないことの方が多いと思っています。

周囲への”わかりやすさ”に合わせて、無理に言葉にするうちに、自分が大切にしたいことを取りこぼしてしまうかもしれません。
だからこそ、わたしたちは、わかりやすさに抗い、曖昧さを大事にしながら、言葉に出来ないものを大切にしたいと考えています。

月額1000円から、「一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会」を目指して、わたしたちの仲間になってください。

あわひは、2022年8月より活動を開始した、まだまだ小さな団体です。
運営に携わるメンバー全員が、メンタル不調を理由にした休職・離職を経験しており、当事者性を大切にしています。
「生きづらさを抱えているわたしたちだからこそ、少しでも生きやすい社会を創りたい」そんな願いを持ち、関西だけにとどまらず、関東など各地域から仲間が集まって活動しています。

わたしたちの活動はすべて、応援してくださる方々の寄付によって成り立っています。

今はまだ、カフェやラジオの活動を通して「間を選べる環境」を少しずつ作っていくことしかできていませんが、今後は「間の働き方」を新たに生み出す活動にも取り組んでいきます。

応援してくださる一人ひとりの存在に助けられ、ここまで活動を続けることが出来ています。
月額1000円から、「一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会」を目指して、わたしたちの仲間になってください。

よろしくお願いします。

寄付者の声

さいごに、代表からのメッセージ。

20代前半、鬱になり、長く苦しい時間を過ごしていました。同級生たちが就職する中、自分は一人、静かな公園のベンチに座り、社会から置いていかれるような気持ちでいっぱいでした。
周りの人たちが当たり前にやっていることが、自分には出来ない。どうしてこんなに苦しくなるのか、自分でも説明出来ない。

病名が付かずとも、同じように、「言葉に出来ないしんどさ」を抱えながら生きている人たちは、きっと多いのではないかなと思います。

わかってもらいにくいけれど、確かにそこにはしんどさがある。伝わらないからと言って、なかったことにはされたくない。

世の中ハッキリと名前をつけられるものばかりじゃない。AかBか二つに一つじゃない。
その間にはもっとグラデーションがあって、曖昧でよくわからないものがたくさんある。

何をしたいかなんてすぐに決めなくてもいいし、よくわからない生き方をしている時間だってあってもいいと思います。

でも、それを自己責任にする社会は、なんだかとても寂しいものだなと感じます。
だからこそ、間の選択肢を創ることで、少しでも息のしやすい場所を増やし、一人ひとりが自分の生き方を肯定できる社会を創りたいと考えています。

この文章を読み、共感していただけた方は、ぜひ寄付という形で、あわひの仲間になっていただけると嬉しいです。

電気代の支払いの一部で、あわひに寄付をすることも出来ます。

電力プラットフォーム会社「SOCIAL ENERGY(ソーシャルエナジー)」さんのご協力を得て、あわひでは、月額寄付だけでなく、電気代の支払いの一部で、あわひに寄付をすることも出来ます。
月額寄付は難しいという方も、月額寄付に加えてという方も、ぜひご検討していただけると幸いです。

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