認定NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク

未来へ挑戦する人を応援しよう ─みんなで贈るアーユスNGO新人賞─

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支援総額
1,034,000
129%
目標金額 800,000
ネクストゴール 1,100,000
サポーター
84
終了しました
2024年09月30日 18時43分 まで
「未来は変えることができる」 あるNGOスタッフの言葉です。  終わりを見せない戦争に気候危機。未来を考えるとうんざりすることが多い時代であっても、自らの手で切り拓くことに挑戦し続ける人たち。それがNGOなのでしょう。  NGOは一見、意識高い系のキラキラとした存在に見えるかもしれません。しかし、そこで活動を続けるのは、決して楽ではありません。批判されることも多く、財政も潤沢ではない。NGOの世界に新しく飛び込んだ人たちがそこでぶつかる壁は低くありません。  私たち認定NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワークは、NGOの力を、そこで活動する人たちの力を信じて、30年にわたりNGOによる平和や人権のための活動を支えてきました。それは様々なNGOとの出会いが、不可能を可能にできる力を教えてくれたからです。  NGOスタッフの中でも経験の浅い新人にスポットを当てて讃えるのが「アーユスNGO新人賞」です。この賞を受賞することで背中を押してもらえたという声は、過去の受賞者から多く聞かれています。そして私たちもまた、彼女彼らから勇気を貰い励まされています。  このクラウドファンディングで、3名の方々に「NGO新人賞」および賞金を授与することをめざします。ぜひ、共に「アーユスNGO新人賞」を盛り上げてください。そして、ひとりでも多くの新人が未来を切り拓けるよう、応援してください。
2024-09-20 14:06
公開インタビュー「NGOで働くということ」 世代交代に試行錯誤? ―次世代につなぐたすき」
「相互依存の社会をめざす」と謳うパルシック。スリランカと東ティモールから始まった活動は、今はミャンマー、シリア、パレスチナとアジアの中でも紛争や複雑な課題を抱える地域や日本国内で互いに支え合う社会を目指して活動しています。  組織運営にも携わるロバーツさんは、「人生NGO」的なカリスマ創設者たちの働き方の薫陶を受けながらも、これからの世代が働きやすい環境を作ろうと試行錯誤の日々。いまパルシックは、それぞれがリーダーとなって主体的に声をあげ、動くことを目指しているそう。 スタッフにとってより開かれた組織になろうとしているパルシックは、きっと社会にもより開かれた組織になるでしょう。 ◎2024年9月12日実施 ◎スピーカー ロバーツ圭子さん(パルシック専務理事)/聞き手 枝木美香(アーユス)

◎相互依存の関係をめざして

枝木:まず、パルシックの活動をご紹介ください。

ロバーツ:おもにアジアの地域で、国と国ではなく人と人、あなたと私という関係を大切にする民際協力とフェアトレードを行っています。
 緊急期は人のいのちを守ることを優先に物資配布などをしますが、そのあとは地域の資源や産業を生かした商品開発と市場に繋げる生業支援を特徴としています。また、事業が終了した事業地とも、スタディツアーやフェアトレード商品の販売などを通じて、継続した関わりを持っています。

枝木: パルシックの魅力は、「相互依存の関係をつくろう」と謳っていらっしゃるところ。NGOはよく「自立」をめざすというけれど、パルシックはそこを「相互依存」としている。「あなただけでやりなさい」ではなく「いっしょにやりましょう」の方向性が私は好きです。
 ロバーツさんご自身はいつからパルシックに関わっているのですか。

ロバーツ:2011年の7月に入職しました。きっかけは東日本大震災。自分は何も知らずに社会問題に加担していることを考えさせられて、生活のなかで「選択」していくことの大切さに気づいたからです。以前から、フェアトレードに関心があり、パルシックの求人をみつけて応募しました。それまでは、NGOや国際協力に関わっていたわけではありません。

枝木:それなら尚更、NGOに入っていかがでしたか? 良くも悪くも驚きはありませんでしたか。

ロバーツ:自分が問題と思っていることの解決に仕事として取り組めて、それでお金が貰えるなんてラッキーだと率直に思いました。
 課題は、働き方でしょうか。今、日本人スタッフは25人くらいいますが、当時は5人くらいで何でもしなくてはいけない状況でした。私より上の世代の70-80代の人たちは、人生の中でライフとワークが分かれていません。休みの日も朝から晩まで活動地域の本を読み、常に何ができるか考えている。下の世代は、ライフワークバランスが大事で、自分の時間も大切だしある程度の収入を確保したい。スタッフがNGO活動以外の時間を十分に取れるような環境をつくるのが、課題だと思っています。

枝木:ロバーツさんご自身は、上の世代と新しい世代との間という、両方がわかる立場にいらっしゃいますよね。

ロバーツ:私も入職1年目は、平日夜は絶対にプライベートな予定を入れられなかったです(笑)。終電を逃して、事務所の近所にあるスーパー銭湯のような場所に、月一回は泊まるくらい。おもしろかったけど、時間もお金もキツキツではないことで、NGOの活動に生まれる広がりもある。持続性を考えると、そちらにシフトしなければと思っています。
 でも、若い世代でも夜の10時にチャットが飛んでくることもまだあって(笑)。それを「やめてください」というのも違う気がする。

◎試行錯誤の世代交代

枝木: パルシック自体は、事業数も増えて組織も大きくなっていますが、事業単位で人材募集をされますか。

ロバーツ:海外駐在員は国や事業を指定して募集しますが、その他の職種はわりと業務範囲を広めにして募集し、その方の特性にあったポジションについてほしいと考えています。パレスチナ事業担当のはずなのにミャンマーのことをしている、ということもあるので、「小さな団体なのでフォローが必要」と面接では説明しています。
 海外事業担当は社会的に話題になっている、例えば、少し前だとシリア難民支援事業などであれば応募があるのですが、ほかは少ないです。いい傾向としては、以前パルシックで働いていて1度離れた人や、過去にインターンで関わった人が戻ってきてくれることがあり、とても心強いです。しかし、全体的にはどのポジションでも苦戦していて、募集の仕方も試行錯誤しています。

東ティモールのコーヒー農家

枝木:理念的にも事業的にもパルシックを形作られてきた初代代表理事が退任されたところで、いろいろと大変な時ですよね。

ロバーツ:2022年に創業者である初代代表理事が退任し、以来、試行錯誤の日々です。退任後は誰か一人がリードする団体を目ざさないことが合意されました。各担当がその部署の責任者であり、代表者として運営する「コレクティブ運営」、一人一人が声をあげられる民主的な組織にしようと試行錯誤しているところです。
 ただし2年経ってみて、それぞれが描くコレクティブ運営像が必ずしも同じでないことがわかってきました。私は風通しがよくなったと思っていましたが、そう思っていない人もいます。10月に事務局でまるまる一日会議を開く予定です。

枝木:アーユスもカリスマ的初代理事長が5年前に亡くなってから、合意制を意識してきましたが、けっこう難しい。ひとつは時間がかかる。また、合意したけれど、誰がするのか曖昧で人任せになってしまうこともあります。

ロバーツ:弱いリーダーシップのなかで生まれてくるアイディアやモチベーションを育てていきたいのだけれど、コスパが気になるな(すぐ決めたいな)とか。

枝木:わかります(笑)。
 パルシックさんは女性の職員が多いですね。

ロバーツ:たまたまですが、東京事務所は13名全員が女性です。随時、スタッフが継続して働けるよう職務規定は改定していて、制度があとから現状についていっています。
 日本では女性のほうが家事育児を担うことがまだ多く、育休産休をはじめ時短勤務やフレックスタイムに加えて、いまは完全リモートワークも取り入れています。一方でそれを進めていると、フルタイムで東京事務所に来ている人に負担がかかってしまう偏りがでます。そうすると補塡を考える。ほころびがでると、それに対応して改善している状況です。
 それでもまだまだできていないことは多く、特に一家の大黒柱として家族を支えるには、パルシックの収入では不十分なようで、男性が少ない大きな原因だろうと思っています。多様な人に参加してもらうには待遇を見直していかなくてはいけません。

枝木:リモートの導入は労働環境の改善につながると思いますが、一方では電話を受けることをはじめ、事務局ですることもいろいろありますから偏りも出てくると思います。痛みを共有しながらの進め方なんでしょうね。
 ロバーツさんから見ると、あたらしい職員の方は、どこに魅力を感じて入職されていると思いますか?

ロバーツ:フェアトレード商品がきっかけでという方がいますね。自身がフェアトレードの担当になるわけでなくても、個々の活動がそこにも繋がるイメージを持って入る方が多いです。
 小さな団体で、やりたいことにあわせて活動を作れるのもいいかと。一方的な支援ではなく助け合う世界を目指すというパルシックの理念に共感して選んでくれた人もいます。

枝木:一方で退職される人の理由は? 差し支えない範囲で教えてください。

ロバーツ:数年前に、立て続けに退職された方々は待遇が理由でした。それこそ家庭の大黒柱だったりして、継続するのが難しくなったと。また、活動するなかで学びたいことに出会い、大学院に進まれた方もいました。海外事業は契約満了の場合が多いです。

◎「一番大切なのは『利益』ではない」ことの強み

枝木: あらためてNGOで働くことの魅力や難しさは、ロバーツさんとしてはいかがですか。

ロバーツ:パレスチナにしても環境問題にしても課題が大きすぎて、個人としてはもちろん団体としても無力感に包まれるのですが、NGOで働くと市民をもっと巻き込むことができる可能性を秘めているし、海外の人と連帯することもできる。できることを着実に進められるのがNGOの魅力だと思います。
 あと、企業だと利益を追求します。NGOもコスパは大事だけど、利益第一ではないことが大前提にあり、社会課題の解決に向けて、いろんなことを創造していくのがNGOの第一の使命。コストに見合わないからといって諦めなくていい。
 トルコ・シリア地震のとき、中心部で活動すれば100万円で300人の方に物資を配れるかもしれない。でも、不便で支援の届きにくいところだと、たとえば15人の集落を数か所になってしまったりして、人数は減り実施期間は倍になっちゃうとか。利益だけを考えたらできないけど、NGOならできます。それをするためにどうしようかと皆で考えられるのは、NGOの魅力のひとつです。
 もう一つの課題は、助成金や国の補助金に頼ることが多いけれども、企業寄付や個人寄付など、財政構造をNGO全体で変えていければ、より多様な人に参加してもらえ、多様なサービスも提供でき、改善していく必要があると思っています

ガザで働く同僚

枝木:さて、パルシックはこれまで新人賞受賞者が一人いますね。パレスチナで活動されていた盛田さんでした。

ロバーツ:すごく励みになったみたいです。本人も嬉しいけれど、チームでもらったものだといって、自分たちをねぎらおうと新人賞の賞金で、ローカルスタッフも一緒に集まって食事会をしたと聞きました。退職された今でもガザの状況を心から気にしていて支えてくださっています。

枝木:盛田さんも、今は別の地でご活躍中ですが、パルシックとつながりが続いているのは嬉しいです。

ロバーツ:そうそう、昨日、事務所でパルシックの魅力を聞いたら、第一声が「おいしいコーヒーや紅茶が飲める」でした。国内の農家さんとのつながりも多いので、スタッフで共同購入したりお土産をいただくこともあり、「おいしいもので溢れていること」というのが即答で返ってきました。

枝木:パルシックの事務所に伺うと、いつも美味しいコーヒーやお菓子を頂戴しますねー。
 ぜひみなさんも事務所に伺うとか、ネットショップで商品を買ってみてください。
 今日は、ありがとうございました。

事務所でもフェアトレード商品の販売
未来への挑戦への一歩
金額3,000
以下のものをお送りします。 ●領収書(寄付金受領証明)※確定申告に使えます ●2024年度アーユス賞報告書(受賞者のメッセージ付き) ●2024年度アーユス賞受賞式へのご招待 ●新人賞トークイベントへのご招待(3月下旬にオンラインでの開催予定) 特典 ●受賞者の目録にご芳名掲載
未来への挑戦者の背中を後押し
金額5,000
以下のものをお送りします。 ●領収書(寄付金受領証明)※確定申告に使えます ●2024年度アーユス賞報告書(受賞者のメッセージ付き) ●2024年度アーユス賞受賞式へのご招待 ●新人賞トークイベントへのご招待(3月下旬にオンラインでの開催予定) 特典 ●受賞者の目録にご芳名掲載 ●報告書にご芳名掲載
未来への挑戦者を支えます
金額10,000
以下のものをお送りします。 ●領収書(寄付金受領証明)※確定申告に使えます ●2024年度アーユス賞報告書(受賞者のメッセージ付き) ●2024年度アーユス賞受賞式へのご招待 ●新人賞トークイベントへのご招待(3月下旬にオンラインでの開催予定) 特典 ●受賞者の目録にご芳名掲載 ●報告書にご芳名掲載
共に未来へ挑戦
金額50,000
以下のものをお送りします。 ●領収書(寄付金受領証明)※確定申告に使えます ●2024年度アーユス賞報告書(受賞者のメッセージ付き) ●2024年度アーユス賞受賞式へのご招待 ●新人賞トークイベントへのご招待(3月下旬にオンラインでの開催予定) 特典 ●受賞者の目録にご芳名掲載 ●報告書にご芳名掲載 ●アーユス賞授賞式にてスポンサーとしてお名前を発表
誰もが希望を持てる未来への一歩
金額100,000
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団体情報
認定NPO法人アーユス仏教国際協力ネットワーク
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