活動・団体の紹介
一般社団法人Bedrykはオンラインとオフライン(東京都台東区)で2グループ週2回合計4回のウクライナ避難民向けの日本語レッスン、生活支援をウクライナ人がウクライナ語で行なっています。
病院や就職面接の相談、付き添い等の日常の困りごとについても支援を行っています。具体的には、病院を探したり、予約を取ったり、同行の通訳、翻訳、手続きのサポートといった生活支援を行っています。避難民の方々が日本の社会一部になるために日本語レッスンの時、日本語の勉強以外に日本の文化、マナー、コミュニケーションのニュアンスを教えています。
活動の背景、社会課題について
我々はウクライナ避難民の方々と接する機会がありそこで日本語教育の機会を避難民の方々が欲していることを知りました。既に日本語教育のコースはいくつかありましたが講師の先生方が、ウクライナ語、ロシア語を話すことができないため内容がわかりづらいという問題点がありました。これを解決するためにウクライナ人教師によるよるウクライナ語での日本語教室を行っています。
活動内容の詳細、実績について
2018年6月 ゲンロン・チェルノブイリツアー
2022年2月24日 ロシア・ウクライナへ侵攻
2022年8月 台東区で初めてのオフラインのレッスン。
以降週2回の日本語レッスン
2022年12月 Bedryk設立
2023年3月 2クラスへ増える。以降週2回のレッスン
2023年5月 日本財団よりサポートを受ける
2023年12月 4人の生徒さんが日本語検定N5を受験。2人合格。今の時点日本語能力試験N4, N3準備(3人)
生活支援:ー仕事を探すサポート;仕事先と連絡を取ること;履歴書の作成;面接同行、通訳;手続きのサポートなどです。4人の就業実績あり。
ー病院との予約、同行、通訳 (月5−6回)
代表者メッセージ
私たちの物語
2月24日まで、ロシアがウクライナを攻撃したというニュースを聞くまで、誰もが、そんなことはありえない、非合理的なことだ、ロシアがウクライナ当局に圧力をかけようとしている工作だ、と思っていました。それは日本に住むウクライナ人である私にとっても同じことでした。しかし、現実は厳しく、無慈悲でした。戦争は重い石のように襲いかかり、ウクライナの人々を絶望と恐怖に追いやりした。毎日が涙、絶望、無力感、無気力に包まれていました。海外に住む多くのウクライナ人も同じような思いをしていたと思います。このような状況に置かれた私達が完全におかしくなってしまわないように、まず思いついたのは「何かをする」ということでした。もちろん、このような状況下では、家族や友人を助ける方法を探そうとするものです。初めはウクライナの親戚を経済的にサポートし、次に日本で翻訳を手伝う方法を探し、日本の移民局で翻訳者として働き始めました。 次に私と友人は教育学の学位を持ち、翻訳や日本語教育の経験もあるので、自分たちの自信のあることをしようと決めました。移民局の同僚と一緒にウクライナからの避難民を対象にアンケート調査をしていたとき、彼らの多くがウクライナ語を話す先生と一緒に日本語を学びたいと考えていることに気づきました。そこで、避難民に日本語レッスンを提供するNGO「ベドリック」を立ち上げることを思いつきました。
通訳として働きながら、避難民の方々に日本語を教えることで、私は徐々に体力と気力、そして活力を得ていきました。避難してきたウクライナ人に日本語を教えることが、私の救いであり、慰めであり、鬱状態から抜け出すきっかけになりました。
最初は、避難してきたウクライナ人たちは混乱していて、お互いにあまりコミュニケーションをとらず、みんな一人で辛い思いをしていました。しかし、そのうち、日本語の授業を通して、チームの雰囲気が明るくなり、みんなが情報交換をするようになり、友達ができたり、新しい生徒が入ったりと、ウクライナ人たちの雰囲気が変わり始めたことに気づきました。
寄付金の使い道について
教室の運営資金とさせて頂きます。具体的には、
ー人権費(2人先生);
ー交通費;
ーzoom代;
ー教科書代;
ー税理士さんへのお支払い