ベトサダとは
一人のひとが、ホームレスに陥る背景には、複雑な要因が絡み合っています。
孤独・派遣切り・失業そして、住まいを失う・自殺・・・この社会からこぼれおちた貧困者のつぶやきの一人ひとりに耳を傾けるパーソナルなサポートを行います。
「騙されてひどい目にばかりあって来た」
「死ぬつもりでやっとの思いで札幌に戻ってきた」
「苦しくて弁当に手が出そうだった…、死んだ方がいいのかなと考えた」
活動をしていると、孤立しつつある人のつぶやきはとても悲惨です。「大切ないのち」に尽くすベトサダは、NPOホームレス自立支援事業所です。
ひとりでも多く一日でも早く、生活困窮からの脱出を、生活困窮者を生まない社会を創るために、活動をしています。
生きやすく心地よい社会を目指して、地道に行動を継続し、活動を進めていこうと考えています。
ベトサダ荘は一時しのぎのシェルターではなく、自立した生活をするための最初の一歩を 踏み出す場所です。
なぜ生活困窮者の方にシェルターが必要なのか
生活困窮に陥るまでには段階を踏んでいくと言われています。労働からの排除→家族からの排除→住居からの排除→金銭からの排除→野宿状態。
この野宿状態にいくまでには段階を踏んでいくのに対しそこから戻るためには金銭、住居、労働などを一気に取り戻さなければいけないという状況にありこれらは「カフカの階段」と言われています。
ホームレスになった時就労をするためには住所や連絡手段がなければ就労は難しく、住所や連絡手段を確保するためには金銭が必要でそのためには就労しなければいけないといった抜け出せない状況になってしまい一人ではどうしようも出来ない状況になるのです。
住居や連絡手段を確保できればそこから先、就職活動をして就労し金銭を手に入れ新たに自分の住まいを確保できます。そのためにシェルターが必要なのです。
失敗しても何度でもやり直せる社会へ
多様性が増えていく世の中様々なものが便利にそして効率よくこなせるような社会になり私たちの生活も多様性のあるものになりつつあります。
そんな中でもその流れに乗れず社会から置いていかれてしまう方も沢山います。失敗したら自業自得。本人の責任。それは確かに一理あるかもしれません。しかし失敗してもやり直せる社会であることも必要だと私は思います。
いつ自分の生活が破綻してしまうかわからない世の中で失敗しないように何かに怯えながら過ごすことが当たり前の世の中では生きづらいと思います。
人と人とのつながり、助け合い、そうして失敗してもやり直せるチャンスが当たり前にある世の中を目指して支援を続けています。
NPO法人自立支援事業所 ベトサダ
代表 吉川勇也
ご支援の使い道
当法人の施設に来る方のほとんどが所持金もなく衣服も持たず何も持っていない状態で来る方がとても多いです。その方に対して衣服の提供や施設利用期間中の食事の提供、生活必需品の提供など行っているため日常生活における必需品(タオル類、下着類などの衣類、歯ブラシ、歯磨き粉、髭剃り、シャンプー、ボディソープ、ティッシュ、トイレットペーパー等)の購入や食事も施設内の食堂で提供しているため食材費などに使わせていただきたいのです。住まいに関しても住居にかかる費用(修繕費)などにも使わせていただきます。
ベトサダのHPについて
当施設のメインHPもございますのでそちらをご覧いただければ詳細などご用意しておりますのでよろしければご覧になっていただけると大変うれしく思います。
札幌のホームレスの自立支援活動(脱・路上生活)特定非営利活動法人自立支援事業所ベトサダ:Home (npo-bethesda.com)