ボウサイこども食堂とは
防災コミュニティネットワークは、防災をとおしたコミュニティの形成とそのネットワークの構築を目的に設立されたNPO法人で「防災コミュニティ事業」のプロジェクトとして子ども食堂を運営しています。子どもを取り巻く環境は様々ですが、私たちは「おいしい食事をありがとう」と「ここに居てくれてありがとう」の子どもが大人に、大人も子どもに感謝できる居場所づくりを目指しています。それは「ボウサイこども食堂」に参加する地域住民すべてが防災へ意識を傾け、それぞれが顔の見える存在として助け合い、いつ来るともわからない災害に備えるきっかけになると考えるからです。
子どもたちは、助けてもらうだけではなく、誰かを助けたい、誰かの役に立ちたいとも思っています。
私たちは、子どもたちがワイワイガヤガヤと食堂にやってくる、あの光景を、あの笑顔をこれからも残していきたいと願っています。
杉並区ではじまった「ボウサイみんなの食堂」は、他区への広がりを見せ、災害に強いコミュニティ形成を実現しようとしています。
なぜ子どもたちに、子ども食堂が必要なのか
日本で子ども食堂がはじまったのは、2012年。その活動は短期間で全国に広まり、現在では全国に150箇所以上の子ども食堂が存在していると言われています。一体何故、こんなにも子ども食堂が必要とされているのでしょうか?
その背景の一つに、「子どもの貧困」の問題が挙げられます。
経済的に豊かだと思われてきた日本ですが、子どもたちの16.3%、実に6人に1人が貧困状態にあるという衝撃的なデータが厚生労働省から発表されました。2015年には13.9%に改善されたものの、依然として約280万人の子どもたちが貧困状態にあります。
さらにひとり親家庭の子どもの貧困問題は深刻で、2人に1人が貧困状態。先進国の中でも最低の水準だと言われており、満足な食事を食べられない子どもたち、ほぼ毎日一人でご飯を食べている子どもたちも数多く存在しています。
子どもたちは過去の私たち、そして未来の私たち
このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。NPO法人防災コミュニティネットワークの代表、増村一樹です。
この団体は大学院で政策学を学んだメンバーが中心となり、防災をとおしたコミュニティの形成とそのネットワークの構築を目的に設立されました。現在の地域コミュニティはライフスタイルの多様化により、従来通りの運営では機能不全に陥ってしまう恐れのある、非常に危ういコミュニティとなっています。
いまもしこの瞬間に災害が起こったら?
私たちは誰を守り、誰の支援を受けるのでしょうか?
そして、子どもたちは?
そんな、いつ切れてもおかしくない糸を、私たちは少しずつ紡ぎながら活動をしてきました。最初の子ども食堂は5人の子どもたちからはじまり、いまは10倍に増え、活動地域を広げることもできました。
その成果を生み出した考えは、子どもたちに幼かった頃の自分たちを重ねることで、やって欲しいこと、やって欲しくないこと、そういったある意味わがままで揺れ動く感情をしっかりと理解してあげ、参加するすべての子どもたちが「ここに居たい」そう思える居場所を作り上げることにありました。
コロナ禍での活動は苦難の連続でした、地域の方々、離れた場所から応援してくださった皆さまのおかげで活動を継続させることができました。これからも「居てもいい場所」「居てほしい場所」を残していけるように皆さまからのご支援をお待ちしております。
活動開始から5年、今では毎回30人以上の子どもたちが、この子ども食堂に足を運んでくれるようになりました。この場所は、子どもたちにとって無くてはならない場所になりました。これからも子どもたちの居場所を残すために皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
NPO法人防災コミュニティネットワーク
代表 増村一樹
ご支援の使い道
ボウサイこども食堂は、皆さまからのご支援で成り立っています。これまで食材は関連団体や地域の方々からの持ち寄りで賄っていましたが、食材費、光熱費の高騰、支援を必要とする子どもたちの人数も増え存続の危機にあります。また、継続的に活動を続けていくためにも、ボランティアとして来てくれている学生さんに交通費だけでも支払いたいと思っています。
皆さまからのご寄付は、主に食材の購入費とボランティアの交通費として使用させて頂きます。
3,000円のご寄付を20名の方からいただければ、1回の子ども食堂を運営でき、50人の子どもたちが「居てもいい場所」「居てほしい場所」で楽しい時間を過ごすことができます。