子どもは自由な遊び場で生きる力を自ら育む
私たちがつくる冒険遊び場では、子どもはやってみたいと思う遊びに自由に挑戦できます。禁止するのではなく、子どもの自由な遊びを見守り、できないときはどうすればできるようになるか一緒に考えます。心からやってみたい遊びに夢中になれる環境では、子どもは生きていることに喜びを感じ、これからも生きていこうという気持ちに自然となります。また、遊びをより楽しむために、遊びにかかわる周囲の人や社会、知識や知恵、技術、自然などについて進んで学び、身につけていきます。このような意味で冒険遊び場は、子どもが生きる力を自ずから育むことを、支える場所なのです。
冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワークとは?
私たちは冒険遊び場づくりを通して、長年にわたり子どもの声がはずむ豊かな地域づくりに取り組んできました。 宮城県内で冒険遊び場づくりに取り組む団体が連携し、2002年2月『冒険あそび場-せんだい・みやぎ連絡会-』として設立、2005年4月にNPO法人化し名称変更しました。 2005年7月に開園した、常設の冒険遊び場がある仙台市の都市公園『海岸公園冒険広場』(仙台市若林区井土)の指定管理者となって以降は、人材育成の拠点を形成しています。 東日本大震災発生後は、遊びが持つ心のケアの役割やコミュニティ形成の機能に注目し、遊び場づくりを通じて被災地域の復興にも取り組んできました。2014年12月には、運営組織及び事業活動の適正性や、特定非営利活動の健全な発展の基盤を有すること、公益の増進に資することが認められ、仙台市より認定NPO法人として認定されました。2017年10月に開館した『仙台市子育てふれあいプラザ若林「のびすく若林」』の指定管理者として、乳幼児親子のための冒険遊び場づくりにも取り組んでいます。2021年9月からは、『北山活動ベース』を拠点として、冒険遊び場づくりに取り組む市民活動への支援も本格化させています。
すべての子どもたちに自ら生きる力を育む機会を
このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。認定NPO法人冒険あそび場-せんだい・みやぎネットワークの代表理事、佐藤慎也です。
仙台での冒険あそび場は、1986年に「自分の責任で自由に遊ぶ」ことができる夏休み開催のあそび場として誕生しました。元々、宮城県には、宮城県中央児童館を中心にしたジュニアリーダー活動など多彩な子ども主体のあそび活動の素地があったことも、冒険あそび場の運営を後押ししてくれたことに繋がっているのではないかと思います。
2005年に誕生した海岸公園冒険広場は、宮城県で初めての常設の冒険あそび場としてスタートを切りました。順調に進んできた冒険広場も2011年3月11日、東日本大震災により被災し、再開までに7年を要しました。その間、さまざまな遊びの素材を積んだ移動式のプレーカーを駆使して地域の人たちと連携しながら、避難所や仮設・復興住宅地、公園、校庭、空き地、農地などを活用し、復興とともに育つ子どもたちに寄り添って参りました。
昨今の新型コロナ感染症の蔓延とともに改めて子どもたちを繋ぐ笑顔と喜びを取り戻すために何気ない日常の外遊び環境の充実が必要となってきています。今までも、そしてこれからも、子どもたち、そして家族から愛される自由な遊び場づくりを続けていくために、皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。
冒険あそび場せんだい・みやぎネットワーク
代表理事 佐藤慎也
ご支援の使い道
現在、子どもの遊び環境の危機的状況を受けて、冒険遊び場づくりに関心を持つ方々が増えています。この機運を自立した持続可能な市民活動にまで育てていくことができれば、より多くの子どもたちが自ら生きる力を育む環境と出会えるようにます。そのためには、活動場所や遊びの素材、人材や財源の確保、広報などについて、適切な支援が必要です。
皆さまからのご寄付は、このような冒険遊び場づくりの支援活動に必要な、物品の購入や交通費などの経費として使用させて頂きます。