41体の仏像とは
バラバラで発見された仏像(桂昌院寄進)
今から7年前、本堂納戸より手足がバラバラになった仏像が発見されました。何杯もの茶箱に無造作に入れられた状態で、どうすることも出来ず途方に暮れていたところ、前橋出身の仏師に出会い、現在富山県伊波「関侊雲仏所(せきこううんぶっしょ)」にて修復が続けられています。これらの仏像は全て桂昌院様(五代将軍綱吉公母君)によって寄進された五大明王とその眷属である三十六童子様でした。
仏像の修復開始
手や足・頭部・腹部・破片などの数を調べたところ約2000パーツあり、夥しい数の部位を一尊々々組み立てるところから作業は始まりました。仏師と10人のお弟子さんが手分けして作業に当たり、一通りの組合せが分かるまでに約四ヶ月かかったと聞いています。
修復作業(令和9年頃完成予定)
修復作業は 1)洗浄 2)欠損部分補修 3)下地塗り 4)彩色の順で行われ、3~4ヶ月かけて一体の仏像が修復完了となります。現在までに11体が戻られ、本堂内にて拝観して頂いております。全ての修復の完了は令和9年頃を予定しています。
なぜバラバラだったのか
古文書によると、天保年間に不動堂の脇より火災があり伽藍消失と記されています。その有事に、仏様を助けるために外へ投げ出し、難を逃れたものと思われます。その後200年間、バラバラの状態で今に至りました。
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皆様へのお願い
本キャンペーンでは、ご支援者様に寄付プランごとに異なるお礼をご用意しております。
詳細は特設サイトをご覧ください。
・願文納入のすすめ
大聖護国寺の五大明王・三十六童子は、体内に願い事を納入することにより信仰の対象となってきました。そこで、現在修復が進められている仏像に対しても、多くの方々の願いや思いを和紙に書いて頂き、仏像の胎内に納入したいと考えております。ご自身の願いが納入された仏様は、ご自分の守り本尊として自身やご家族を見守ってくださいます。
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・どのような願い事を入れるのか
自分の願い。例えば、健康、仕事、恋愛、商売繁盛、病気平癒などの個人の願い。また、家族・子供・孫への願いなど、ご家族や一家の幸せ、健康などの願い。
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・次に表に出るのは?
今回納入した願文が次に表に出るのは300年後?500年後?でしょうか。修復が必要となったその時に、修復に関わった方々が「発見」することになるのでしょう。
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200年の思い
バラバラの状態の夥しい数の仏像が本堂納戸より見つかりました。どうして良いか分からない、それが最初に感じたことです。見なかったことにしようか、そんな風に思ったこともありました。
200年間、仏様も本来の姿に戻りたいと思っていたはずです。バラバラの状態で納戸の奥に押し込まれていては居心地は悪かったでしょうから。
歴代の住職方もこれらの仏像を修復したいと願ったと思います。しかし、諸々の事情で自分の代では実現できず、次の住職に委ねたのでしょう。先送り先送りしながら、いつの間にか200年の時が過ぎました。社会状況も変わった現在、ようやく仏像修復の機会を得ました。
仏像の中からは、和紙に書かれたたくさんの願文が出てきました。願い事を仏様の中に託すことにより、その仏像は命を吹き込まれ信仰の対象になっていくのです。
ぜひ、この修復の機会に願い事を仏像の中に納入しませんか。自身の「願い事」が入っている仏様は、自身の守り本尊となります。お参りの度に、ご自身の願い事が入っている童子様に手をお合わせ下さい。きっとお守りくださいます。
大聖護国寺
住職 飯塚 秀譽
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ご支援の使い道
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41体の修復が完了するのは令和9年を予定しております。
ここに至るまでに、修復工房では今も職人の手によって200年眠っていた仏像の修復作業が行われております。
ご支援いただいた寄付金は、修復にまつわる資金として活用させていただきます。
また、ご支援者様には様々なお礼もご用意しております。
詳細は本キャンペーンの特設サイトよりご確認ください。