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1月29日に、厚労省により2024年に自殺者の人数が公表されました。全体では過去最少の水準となった一方で、児童・生徒は527人にのぼり、これまでで最も多くなりました。
ご案内のように、2月1日にCAPセンター・JAPANでは、当法人理事の樋田敦子さんを講師に、オンラインセミナー「“消えたい子どもたち”を考える」を実施しました。
最初に、ここ20年間の子ども・若者の変化として、いじめ、不登校、自死、ネット利用率(ネット依存・ゲーム依存)、幼児の生活の統計で確認しました。
家庭にも学校にも居場所がないと感じる子どもたち。「誰も助けてくれない」という思いが、「自分なんかいなくていい」になっていく。2018年頃からは、若者が「トー横」に居場所を求めてたむろするようになり、とくにコロナ以降、「グり下」をはじめ横浜、名古屋、福岡でもそういう場ができていますが、そこは犯罪と隣り合わせ。そして、さまざまな問題による悩みやつらい気持ちを一瞬和らげるためのオーバードーズ(医薬品の過剰摂取)やリストカットなどの自傷行為が増えている状況。
子どもたちは、決して自ら消えたいのではなく、ただただ自分の気持ちをわかってくれる人と出会いたいということなのです。
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<セミナー参加者のアンケートから>
・こどもたちは、消えたいわけじゃない。そう思うしかしょうがない状況に追いやられている構図を知りました。
・自分が大事と思う気持ちは自分だけでは育まれず、人と人との営み、関係があって育まれるのだわかりました。
・大人もこどもも他者へ助けを求め、それを互いに受け入れて手を貸し合える社会への変革のために福祉教育の見直しの必要性を感じています。
子どものSOSに周囲のおとなはどう気づくのかが大きな課題です。
親や学校の先生でもない、地域の人だったり、できるだけ子どもの声を聴けるおとなを増やすことが急務だと考えます。
その支援のためのクラウドファンディングは3月8日までです。
ご支援、広報のご協力をどうぞよろしくお願いいたします。
当日の講演会の取材記事がアップされました。こちらもご覧ください。
NPO CROSS
https://npocross.net/3222/
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金額15,000円 |
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金額15,000円 |