はじめに
私たちは2008年に公益財団法人CIESF(シーセフ)という団体を立ち上げて、15年にわたり、カンボジアで教師の育成や教育行政の改善、起業家や産業人材の育成など「人や教育」のサポートに取り組んでまいりました。そして2016年にカンボジアに幼小中一貫校 CIESF Leaders Academy(シーセフ リーダーズ アカデミー)を開校し、子どもたちに質の教育を届ける活動をスタートしました。
今、世界中で「今だけ良ければいい」「自分だけ、自分の国だけ良ければいい」という考え方が蔓延しています。世界の国々は国益のみを優先するあまり、環境保全への努力を怠ったり、核開発の拡大、貿易戦争を引き起こしています。貧富の格差も一層深刻化するばかりです。そうした中で、地球環境の保全や世界平和、貧困のない世界の実現を目指し、世界中の人々の幸せのために「地球益」という共通の考え方が必要です。
そのために私たちは、地球益を考えて行動できる未来のリーダー育成すべく、この幼小中一貫校を設立しました。ここでは子どもたちが学びの中心です。子どもの「気づき」から学びを深め、学ぶ楽しさを知り、自分の学びに責任を持つことで自立心を育て、仲間と協働することでお互いの多様性を尊重し、利他の心を育みます。そして様々な人や社会とのかかわりの中で、身近な、また社会課題と向き合いながら正解のない問いに取り組む、社会と密接した、生きた学びを大切にします。
「教育が変われば、未来は変わる」と信じ、将来子どもたちが志を持って、持続可能な社会の実現のために活躍してくれることを願っています。
活動内容
プノンペン郊外に設立した幼小中一貫校「CIESF Leaders Academy」では、3歳児〜小学5年生まで、ひと学年20名程度のカンボジアの生徒が通っています。※2023年10月時点
豊かな人間性を育てること、そして自立、共生を大きな柱に豊かな世界を創造し、実現できる人を育てます。積み上げ学習である教科学習はもちろんのこと、帰納的学習である探究学習の2つを軸に、子どもたちが主体的協働的に学べる環境をつくります。クメール語、社会をカンボジアのカリキュラムで進め、その他の教科はオリジナルのカリキュラムを使用します。
自分の興味のあることを深め、身近な問題、社会課題に目を向け、正解のない問いに向き合う生きた学びを大切にします。仲間とともに学ぶ中で人間性を育み、リーダーとしての資質を身に付け、将来は日本への留学の機会も創出します。
この学校は教育省からも「カンボジアのモデル校になってほしい」と期待をいただいています。
従来の教師主導型の授業、教科・単元ごとのカリキュラム、学年別のクラス、数字での評価など、教職員は固定概念を持たずに、教育の本質を常に考え柔軟に変化する姿勢を持ち、新しい教育の当たりまえの実現のために取り組みます。
そしてこの実践をカンボジア国内、ASEAN、世界への発信し、同じ志を持つ仲間と世界中で学校を運営するなどパートナーシップを組み、草の根で広めていくことで、「地球を大切にする世界」への実現を目指します。
めざす学習者像
建学の精神 地球益を目指す志をもったリーダーを育てる
貧困格差、教育格差、紛争、環境破壊、核問題・・・多くの問題はリーダーの考え方によって、よくも悪くも大きく影響していきます。それぞれのリーダーや私たちひとりひとりが「地球益」を理解して行動することができれば未来は大きく変わるのです。
2016年、カンボジア・プノンペンに「シーセフ リーダーズ アカデミー」を設立しました。
この学校では子どもたちが学びの中心です。そしてその学びは子ども自身の「気づき」の中から生まれます。
自分の関心から生まれる「問い」を探求したり、課題解決したり、仲間と協働する、発信する経験から学ぶ楽しさを知った子どもは、学校を卒業しても学び続けるでしょう。
「自分で考え自分で決める」「どうしたら〜できるか」そういった経験は、自律心を高め、リーダーシップ力を育むことにもつながります。
そして地域の人や世界、自然など実社会とのつながりの中で、地球市民として自覚を持ち、「志」を持った子どもたちは自分らしく未来を切り拓いていくと考えています。
私たちはこの実践をカンボジア国内、ASEAN、世界への発信し、同じ志を持つ仲間と世界中で学校を運営するなどパートナーシップを組み、草の根で広めていくことで、「地球益」があたりまえの世界を目指します。
目指す学習者像
私たちの各領域の特色〜日本を学ぶ、日本で学ぶ〜
私たちは発達段階に即した4つの領域に分けて教育を実践し、それぞれの領域で成長目標を立てています。
学習の特徴〜探究的な活動〜
【主体的な活動】
幼稚部のカリキュラムでは、遊びを通じて、子どもたちが主体的に、自分たちを取り巻く世界と出会い、関わり、学んでいくことを大切にします。
「なんだろうな」「面白いな」と感じる、子ども自身の好奇心を起点に、保育士は毎日活動を組み立てています。
子どもたちは、自由探求では、保育士の見守りの中で、自分の好きな遊びを思う存分深めていきます。設定保育では、新しい気付きや楽しみを知っていきます。自由探求と集団活動をバランスよく経験することで、自分の考え行動する力をつけながら、自分の行動に対する責任を学び、調整んしたり達成したりする喜びを味わいます。
【協働的な活動】
幼児期の子どもたちは、存分に友達と一緒に遊んだり、時には噂をしたりすることで、自己と他者の理解を深め、社会性とコミュニケーション力を身につけます。
様々な人間関係を経験できるように、年齢別活動と異年齢合同活動時間を用意しています。自由探求の時間には、保育室を自由に移動し合える環境にし、その中で、年長児が燃焼時に優しく接したり、年少児は年長児を見習って順序を守るなど社会的なルールを覚えたりしていきます。子どもたち同士が、楽しく心地よく過ごせることを体感しながら、自己と他者を尊重し合うことを学びます。
【日本水準の理科教育】
世界的に見ても日本の数学と科学リテラシーは水準が高く、すべての公教育においても提供されています。これらは机上の勉強だけでは優秀な人材育成にはつながりません。算数や理科の実用性を子どもたちが意識し実験等で充実したカリキュラムが提供されます。
【社会と繋がった学習活動】
小学部では年に2度遠足があります。その前にはみんなで調べ学習を行います。
2023年度の小学部3、4年生は王宮へ遠足へ行く前に、班で調べ学習を行い、調べたことを発表し合いました。
皆様のご支援が質の高い教育を支えます
私たちの学校は日本の支援者の皆様からのご寄付で成り立っています。
子どもたちに継続的な質の高い教育を届けるためにご支援をお願いします。
ご支援は以下の用途として大切に使わせていただきます。
①テキストやノート、知育玩具などの教材費
学習に必要なテキストやノート、文具、絵本や知育玩具などを子どもたちが楽しみながら学べる教材を購入します。
②ICTを活用した学びのためのネット通信費
ICTを活用した学びの実現のため、ネット環境の整備を行います。iPadや動画を使った授業、学習アプリなども使用して学びを深めています。
③固定遊具や体育備品
校庭に固定遊具を設置、また砂場を整備し、屋外で五感を存分に使って遊んだり学べる環境をつくります。
④環境整備・衛生管理費
安全対策のために学校設備の劣化修繕、警備システムの整備、また衛生管理のため衛生的な水の購入や感染対策グッズを購入して子どもたちが安全で安心した教育環境を作ります。
スポンサーシップにご参加いただくと・・・・
①子どもたちの学びを長期的に支援することができます。
継続的なご支援により、子どもたちを中学卒業までサポートすることができます。
②簡単にお申込みいただけます。
一度お申し込みいただくと、ご支援のたびにお支払い手続きをする必要がなくなります。
③ご支援の使い道について理解が深まります
年に一度の成長報告書の送付、またスポンサー限定サイトでは子どもたちの活動や写真・動画を閲覧でき、ご支援がどんなカタチで使われているかより詳しくご覧いただけます。
(成長報告書)
(スポンサー限定サイト)
お申し込みについて
「マンスリースポンサーになる」ボタンよりお手続きをお願いします。
STEP.1 寄付金額をお選びください。
月1,000円/3,000円/5,000円/10,000円~
STEP2. 支援するクラスをお選びください。(2023年11月現在)
自分の子どもと同じ年齢のクラスを支援したい、一番下のクラスから中学卒業まで見守りたい、などの理由でクラスを選んで下さる方もいらっしゃいます!
①1期生:小学部5年生
②2期生:小学部4年生
③3期生:小学部3年生
④4期生:小学部2年生
⑤5期生:小学部1年生
⑥6期生:幼稚部年長
⑦7期生:幼稚部年中
⑧8期生:幼稚部年少
(決済ページの備考欄に「〇期生希望」とご記入ください。希望がない場合は、支援するクラスを当財団が指定させていただきます。 )
※2023年10月より新年度がスタートし、新たに8期生が入園しました。
受益者の声
小学部生徒の保護者
CLAに入園してよかったことは知識と経験を持った先生が多いことです。家では日本語で歌ったり、日本語で自己紹介したり、覚えた単語を私たちに発表してくれます。また自分からお片づけをしたり、学校の準備ができるようになりました。先生方のおかげで子どもたちの成長を日々感じられています。
幼稚部生徒の保護者
日本は賢く、献身的で、礼儀正しく、責任感があり、他者に敬意を払う国だと思います。日本の伝統文化を愛する CLA の教育の質に期待し、信じています。子どもが大きくなったら、ぜひ日本で教育を受けさせたいと思っています。子どもたちが幼児期から日本の文化や伝統に触れられるのは嬉しいです。子どもには、日本で教えられているような倫理観やルールを守る心を身に付けて欲しいと思います。
数字でみるCLA
スポンサーの皆さまの声
【個人スポンサー】
30代男性
応援しようと思ったきっかけは大久保理事長との出会いです。熱い思いをお聞きし、自分にも何か出来ないかと考え、毎年支援させて頂いています。教育を受けたいと思っている子どもたちに質の高い教育を受けられるようにしてあげたいと思っています。カンボジアの子どもたちの教育の為にさまざまなサポートをされていて、たくさんのご苦労もあると思います。少しでもお役に立てることがありましたら、今後もサポートしていきたいと思っています。
50代女性
カンボジアの教育の現状を知り、何か出来ないかと思い、スポンサーになりました。ブログでみる子どもたちの姿がとてもかわいくて、更新を楽しみにしています。シーセフリーダーズアカデミーで学んでいる子どもたちの真剣な表情や笑顔をみると、微力ですが、少しでも貢献できていることが嬉しいです。シーセフリーダーズアカデミーの子どもたちが大きな志をもって活躍することを楽しみに、引き続き応援していきたいと思います。
【法人スポンサー】
株式会社在り方経営 代表取締役 草間 淳史 様
CLAの子どもたちの元気な笑顔に魅せられてスポンサーになりました。知・徳・体を幼児から一貫して教えていくというCLAの教育方針と教育内容には子を持つ親として学ぶところが多いです。また経営者としては事業を通して社会にどう貢献していくかという事を常時考えており、同じ志を持った子どもたちがカンボジアで育っている事を嬉しく思い、彼らが来日してくれる日を心待ちにしています。
株式会社フォーバル 杉本 浩史 様
CLAを支援し続けたいと思います。
1970年生まれの私は3人の子どもがいます。私が子どもだった頃に、カンボジアで起こったことをシーセフにより改めて感じたことや、日本とは、また違った意味で教育の大変さがあると知り、この活動への支援をしたいと思いました。カンボジアに何度か行ってシーセフの方々の取組みを見て、感じてその気持ちは高まるばかりです。未来、CLAの子どもたちが本当に行きたいと思ってもらえる日本にすること、支援者を増やすことや、多くの人達に一度CLAを見に行ってもらえる活動を、継続的に仲間と一緒に行っていきたいと考えています。
シーセフリーダーズアカデミへの寄付は「寄付金控除」の対象になります
寄付金から2,000円を引いた額の最大50%(国税分40%+地方税分10%)が戻ってきます。税額控除額は、所得税額の25%が限度です。
※1 寄付額のうち、所得控除額は総所得金額等の40%相当額が限度。
※2 住民税も寄付金控除の対象になり、控除割合は最大10%(都道府県民税4%、市町村住民税6%)。
ただし、お住いの自治体によって異なります。住民税控除のない自治体もあります。
詳しくは最寄りの税務署にお問い合わせください。
シーセフリーダー アカデミー スポンサーシップに関するQ&A
Q.領収書は発行されますか?
A.はい、発行いたします。1月末に前年1月~12月の領収書をまとめて発行・送付いたします。
Q.寄付は「寄付金控除」の対象になりますか?
A.シーセフリーダーズアカデミーの運営をしている公益財団法人CIESF(シーセフ)は、内閣府より公益財団法人の認定を受けています。確定申告をすることで税制上の優遇措置(寄付金控除)を受けることができます。申告に際しては、シーセフが発行した領収書を添付してください。
Q.利用可能なクレジットカードは?
A.VISA、MasterCard、JCB、アメリカンエクスプレス、ダイナーズクラブカードがご利用いただけます。
Q.クレジットカード以外の支払い方法は?
A.法人スポンサーは銀行振り込みが可能です。詳しくは下の「法人として参加したい場合はどうすればいいですか?」をご覧ください。個人スポンサーに関しては申し訳ございませんが、クレジット決済のみとなります。
Q.法人として参加したい場合はどうすればいいですか?
A.法人様のスポンサーも大募集しています。クレジットでの毎月決済が難しい場合は、1口10万円/年で年に一度の銀行振込をお願いしております。詳しくはお問い合わせください。≫お問い合わせ
Q.参加を停止したい場合は?
A.支援者様に届く「継続決済完了のお知らせ」メールに解約フォームのリンクがありますので、そこからお手続き可能です。ご不明点がある場合は、お問い合わせでください。
最後に
カンボジアは国民の平均年齢が24.5歳と、世界でも非常に若者が多い国のひとつです。若者が多い国は活気に満ちていますね。そしてこの若者が新しい国を創ります。これから生きる若者には、どんな未来が待っているのでしょうか?CLAの子ども達が大人になる頃には、ロボットが人間の代わりに働き、人間とAIが協働し世の中を創っているかも知れません。これからの時代を生き抜くために必要な力とは、学校だけでなく、インターネットやAIから得た知識を使って、新しい「もの・こと」を創り出すことができる力です。そのために、CLAではICTやAI使い探究的な学習と組合わせた学習プログラムを行います。
CLAでは「自立と共生」を運営方針として、自分で決めて行動する力と、世のため人のために行動できる力を育みます。ロボットやAIから学ぶことはできない、人が集う学校だからこそ学べる力です。そして学校では生徒だけでなく先生も日々学んでいます。学ぶことが楽しい。教えることにワクワクする。そんな毎日を送っています。CLAに集うすべての方と共に、カンボジアに豊かで幸せな社会を築くために、CLAは新しい教育創りを実践していきます。
CIESF Leaders Academy 学校長
笹原 健司