認定NPO法人キャンサーネットジャパン

脳腫瘍の子供たちへ最新の遺伝子検査を!

認定NPO法人キャンサーネットジャパンは、小児がん啓発・支援の一環として、脳腫瘍の子供達が治療のために必要な検査を受けられるよう本プロジェクトを立ち上げました。皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。 *本プロジェクトは、日本小児がん研究グループ(JCCG)脳腫瘍委員会の「小児脳腫瘍の遺伝子検査(メチル化中央診断)プロジェクト」に賛同し、実施しているものです。 なお、毎月、毎年定額で継続的にご寄付をいただく方法もございます。継続的にご支援いただくことで、安定して脳腫瘍の子供たちが最適な治療を受けることを支えることができます。
2023-04-28 09:44
応援メッセージ4:市村 幸一先生(順天堂大学大学院医学研究科 脳疾患連携分野研究講座 特任教授)
私は今まで長年にわたって小児脳腫瘍の研究に取り組んでまいりました。日本では毎年700人余りのお子さんに脳腫瘍が発生します。脳腫瘍はお子さんのがんの中でも最も難治性で、子供の病死の大きな原因の一つとなっています。最近の研究により、小児脳腫瘍の診断にはメチル化解析がとても役に立つことが分かってきました。今ではメチル化解析による脳腫瘍の分子診断は、現在世界各国で行われていますが、わが国では制度上の制約から現時点では保険制度のもとで検査を行うことができません。

市村 幸一(順天堂大学大学院医学研究科 脳疾患連携分野研究講座 特任教授)

私は今まで長年にわたって小児脳腫瘍の研究に取り組んでまいりました。日本では毎年700人余りのお子さんに脳腫瘍が発生します。脳腫瘍はお子さんのがんの中でも最も難治性で、子供の病死の大きな原因の一つとなっています。脳腫瘍には実に100種類を優に超える様々なタイプがあり、それぞれが異なった遺伝子の異常により発生することが明らかになっています。それはすなわち、遺伝子の異常を調べればその腫瘍がどういったタイプであるかが分かるということです。

特に子供の脳腫瘍は、非常に種類が多いにもかかわらずそれぞれのタイプの多くはとても稀で診断が難しく、正確に診断するためには分子診断が必要なことが明らかになりました。正確な診断をすることは、脳腫瘍のお子さんに正しい治療を行うことに直結します。

最近の研究により、小児脳腫瘍の診断にはメチル化解析がとても役に立つことが分かってきました。今ではメチル化解析による脳腫瘍の分子診断は、現在世界各国で行われていますが、わが国では制度上の制約から現時点では保険制度のもとで検査を行うことができません。メチル化解析は、1検査当たり数万円程度の経費がかかります。今待ったなしの状況で、脳腫瘍にかかったお子さんの病気を正確に診断して正しい治療を行うために、私たち日本小児がん研究グループ(JCCG)としてできることは、資金を集めてメチル化解析を行い、中央診断の枠組みの中で最新の基準に基づいた診断を提供することです。皆様の温かいご理解とご協力を、切にお願い申し上げます。

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