認定NPO法人キャンサーネットジャパンは、小児がん啓発・支援の一環として、脳腫瘍の子供達が治療のために必要な検査を受けられるよう本プロジェクトを立ち上げました。皆さまからの温かいご支援をお願いいたします。
*本プロジェクトは、日本小児がん研究グループ(JCCG)脳腫瘍委員会の「小児脳腫瘍の遺伝子検査(メチル化中央診断)プロジェクト」に賛同し、実施しているものです。
なお、毎月、毎年定額で継続的にご寄付をいただく方法もございます。継続的にご支援いただくことで、安定して脳腫瘍の子供たちが最適な治療を受けることを支えることができます。
2023-02-01 18:01
応援メッセージ1:鈴木 啓道先生 (国立がん研究センター研究所 脳腫瘍連携研究分野 分野長)
国際的にみても日本の診療・研究は海外と比べて見劣りすることは決してありません。しかし、明らかに違うもの、それは遺伝子検査体制になります。海外先進国では、小児脳腫瘍の遺伝子検査が当然のように行われています。
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鈴木 啓道(国立がん研究センター研究所 脳腫瘍連携研究分野 分野長)
私は脳神経外科医でありますが、脳腫瘍の遺伝子異常解析を行っております。小児脳腫瘍、特に髄芽腫では様々な新しい遺伝子異常をこれまで発見してきました。そのため、小児脳腫瘍の国際的な会議に参加させていただく機会が多い立場にあります。
国際的にみても日本の診療・研究は海外と比べて見劣りすることは決してありません。しかし、明らかに違うもの、それは遺伝子検査体制になります。海外先進国では、小児脳腫瘍の遺伝子検査が当然のように行われています。今、国際会議ではこのような検査体制を発展途上国へどのように普及させていくべきかということも討論されております。残念ながら日本はまだ体制が整っていない国々に入ってしまっています。保険診療として遺伝子検査を行うにはまだまだ時間がかかります。脳腫瘍の治療はとても大変です。頑張っている子供たちのためにも、一人でも多くの子供たちが遺伝子検査を含めた診断を基に最善の治療を受けるべきだと思います。我々の力だけではすぐに現状を改善することは困難です。そのため、皆様のお力添えいただき難病に苦しむ子供たちの治療の改善に繋げていきたいと思います。ご協力をよろしくお願いいたします。