活動の背景、社会課題について
新型コロナウイルスの感染症から全国的に不登校生徒は向上しており、2023年10月発表(文部科学省)された人数は29万人を超え、全国的に問題となっております。
しかし、学校教員は減っており学校だけでは対応できなくなっている状態が続いています。
そんな中で我々のような民間が立ち上がり、地域で子どもを育てる活動を行っております。

活動・団体の紹介
ココまなは大阪府岸和田市でフリースクールとスタディハウス(学習支援)を行っています。
昨今、ニュースなどでも取り上げられることの多くなった「不登校」。そんな不登校と呼ばれる子どもたちが学校の代わりとして通える場に、フリースクールという場があります。
フリースクールは、公設民営など、行政からの委託を受けて運営している場合もありますが、そのほとんどが民間で設立・運営されています。フリースクールの運営には、公的な支援がありません。そのため、フリースクールなどを利用するのも料金がかかることが多く、入学金数十万、利用料としても月々3〜5万円が必要なスクールがほとんどです。
学校に合わないということは、決して悪いことじゃありません。ただ、その子には合わなかっただけのことです。大人たちが「自分には合わないなぁ」と感じて職場や環境を変えていけるように、子どもたちにも「どんな場で学ぶか」を自然に選択できるようにしたい。それが私たちココまなの想いです。
「フリースクールに通いたい」と子どもたちが考えたときに、利用料が理由で通えないという状況を作らないためにも、できるだけ利用料をおさえていきたい。叶うことなら、利用料は0円のフリースクールを作りたい。そんな風に考えています。
また、学校に通うことはできていても、学習についていくことができずに困っている子どもたちや、昨今では体験活動の経験が乏しくなっている子どもたちもたくさんいます。子どもたちが自分の進路に前向きな気持ちで向かっていけるようなサポートがしたい。毎週土曜日には、教室を無料で開放し、地域の子どもたちが無料で学習支援を受けられる場としてスタディハウスも運営しています。
運営メンバーは、塾講師、ソーシャルワーカー、学童職員、助産師、会社役員など様々な業種の本業を持ったメンバーで構成されており、現場も主に大学生ボランティア等にきていただき運営されています。
開校日 毎週月、火、木曜日 フリースクール
毎週土曜日 スタディハウス(学習支援)
活動場所は、地域で使わなくなった空き家を無償でお借りして使用させてもらっています。
活動内容の詳細、実績について
2021年より活動しており2023年12月現在約50名ほどの子どもたちと関わってきました。
関わっていく中で、学校に戻っていく子も多くおり、家に引きこもることの防止にもつながっています。

また、親の会を行い親御さんのメンタルケアを行なっているので家庭環境の改善にも努めております。

代表のあいさつ

ココまなのプロジェクトページをご覧いただきありがとうございます。ココまな代表の土居です。
私は2021年3月末まで、公立中学校で教員として勤務していました。中学三年生の学級担任や、支援学級の担任としての経験を積みながら、子どもたちと毎日真剣に向き合っていくうちに、様々な違和感を感じていくようになります。
どうすれば子どもたちが幸せな子ども時代を過ごすことができるのか。もっとありのままの子どもたちの姿を受け止めてあげたい。そんな風に悩んでいたとき、大阪北摂地域で、フリースクールを運営しておられる方たちと出会いました。
早速見学に行かせて頂き、そこで過ごす子どもたちの様子を見た時の感動は忘れられません。子どもたちが、それぞれの自分らしさを大切に、居心地いい空間をその場にいるみんなで作り出していました。
一方で、ココまなが活動する大阪南部の泉州地域には、当時フリースクールとして活動している場はなく、多くの子どもたちが家庭で過ごすしかない状況でした。
子どもたちが学びのために通える場所が、学校だけというのは、どうしても合わない子どもたちからすると、あまりにも辛い状況です。
生まれた場や環境によって、子どもたちが学びの場を選べない状況はおかしい。大阪泉州地域にもフリースクールを!そんな思いで、公立中学校を退職し、ココまなを立ち上げることにしました。
そしてそれから3年経ち、今私たちは新たなスタートを切ろうとしています。
せっかく出会えても、利用料がネックとなり、フリースクールで学ぶことを選べない子どもたちがいます。学びたいという気持ちはあっても、どんどん自信をなくしてしまって、自分の進路に前向きになれない子どもたちがいます。
子ども時代には必要のない苦しみを、多くの子どもたちが抱えています。
子どもたちの未来を、一緒に応援していただけませんか。暖かいご支援、どうぞよろしくお願い致します。
寄付金の使い道について
現在、フリースクールを利用いただいているご家庭からは、1回2000円の利用料をご負担頂いています。毎月1,000円をご寄付いただけるのマンスリーサポーターの方が2名集まれば、お一人のお子様が月1回無料でフリースクールをご利用いただけます。8名集まれば毎週1回が無料に、32名集まれば1ヶ月分が無料で利用できることになります。
スタッフの謝礼金については現場を担当しているスタッフのみが謝金として、最低賃金以下の報酬で現場を回しています。また、現場に関わらない運営メンバーについては、これまで無償ボランティアとして活動を支えてくれています。
このままでは、活動を広げることも継続することもできないため、子どもたちのためにもご理解いただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。
活動を応援してくださる方の声
〇某市でスクールカウンセラーをされているAさんからのコメント
社会では多様性が叫ばれ、様々な個性を持つ児童がいる中で、義務教育としての学校の在り方は対応が追いついていない状況です。 通学に違和感を覚える児童がいても、なんら不思議ではありません。 “行くべきところ”と言われても“自分には合わない”。 そんな違和感から不登校になる児童は、とても感受性豊かで自分に正直な子どもであるとも言えます。 言葉にならない想いを不登校という形で表現しているにも関わらず、それを怠けと捉えられがちな現状にも胸を痛めています。 無料で利用できるフリースクールがあれば、経済状況に関わらず安心して過ごせる居場所が提供できます。 安心できる環境下で自分らしさを模索し、学べる時間を手渡すことは、次世代を担う子どもたちに対する大人達の責務であり、これからの社会にとっても非常に有益な事です。 どんな子どもも、優しさと安心を受けとれる世の中を一緒に創っていきませんか?
〇教員経験のある元ボランティアHさんからのコメント
私も中学校教員として働いた経験がありますが、学校に来ていない子どもたちが日ごろどんなふうに過ごしているのかということは、もちろん見たことがありませんでした。縁あってココまなでボランティアをさせていただくことになり、子どもたちが本当にいきいきと楽しんでいる姿を見て「こんな世界があるのか!」と驚きました。それと同時に、このようなフリースクールという場所がもっと必要なのではないかと感じました。ですが、「フリースクールに通いたいけれど、経済的に難しい」と感じているご家庭も少なくないと思います。子どもたちが、自分が輝ける場所をもっと自由に選べるように…わたしたち大人が寄付という形でサポートしていけたらなと感じています。すべての子どもたちが、毎日いきいきと過ごせますように。
活動報告
年に数回活動報告書を発行し地域の皆様や、寄付をいただいた方々にお配りしております。

