NPO法人こころんプロジェクト

児童養護施設の子ども達を笑顔にする「こころん柔道部」を続けるために寄付をお願いします|NPO法人こころんプロジェクト

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NPO法人こころんプロジェクトでは、佐藤愛子先生(北京オリンピック・柔道57kg代表)を総監督に迎えて、児童養護施設至誠学園(東京都)の子ども達へ柔道教室「こころん柔道部」を2017年9月に始めました。現在月2回、児童養護施設の小学生を対象として活動しています。

「こころん柔道部」とは

児童養護施設の子ども達は、経済面・養育環境面など多くの制約があります。そんな児童養護施設の子ども達を対象とした無料の柔道教室、それが「こころん柔道部」です。

一般家庭の子ども達は、「塾に行く」「習い事をする」など学校外でも多くの活動を経験することで、「自分を信じる力」「他人を信じる力」など、人が社会で生きていく上で必要な人間力を育んでいきます。しかし、児童養護施設の子ども達は、学校外の活動を一般家庭の子ども達ほどには経験できません。

「こころん柔道部」は、そんな児童養護施設の子ども達に学校外の活動をする機会を提供しています。

対象とする子ども達は、柔道という身体接触を伴うスポーツの特性上、小学生以下では練習上の安全配慮面での難しさがあり、中学生~高校生は、学校の部活動というスポーツを行う環境があるため、小学生としています。

また、参加する子ども達は、「部員募集」と言う形式で募り、他者の影響によらない「自分で柔道を習うことを決めた」という自分の意志による自己決定を経験することで、子ども達が自尊感情を育めるよう配慮しています。

なぜ「こころん柔道部」が必要なのか

児童養護施設とは、何らかの事情で親と暮らすことができない子どもが生活する施設ですが、その入所理由はこの35年で様変わりしています。1978年の入所理由の1位は、「親の離婚・不和・死亡・行方不明」で61%であり、「親の虐待(虐待、酷使、放任、養育拒否)」は9%でした。しかし、2013年では「親の虐待」は37.9%で1位になり、虐待の防止と施設の子ども達への心のケアは、今や早急に対処すべき大きな社会的問題となっています。

被援助者である児童養護施設の子ども達の行動特性として、他者との関係の作りにくさ、衝動性・暴力性の高さ、キレやすさなどが挙げられ、それらを改善するための課題として、人間を信頼する力、自分を信頼する力、その支えの中で自分の感情や欲求を調整する力を育んでいくことが指摘されています(内海、2013)。その中でも、児童養護施設の子ども達が健やかに成長していくためには、他者との関係の中で子ども達が「自分を大切にする、自分を大切にできる。」感覚をもてるよう支援していくことが、私たちは大切だと考えています。

柔道には競技として側面の他に人間の心を育む、具体的には「相手を尊重する気持ち」、「自分を大切にする心」、「あきらめずに踏ん張る力」、などを育む力があります。そんな柔道の力を使って、児童養護施設の子ども達に「自分を大切にする、自分を大切にできる」感覚を育めるよう支援する活動、それが「こころん柔道部」です。

児童養護施設の子ども達を笑顔にするために

このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。NPO法人こころんプロジェクト理事長、中里文子です。

私は、長年にわたり臨床心理士として相談業務にたずさわる中で、親からの虐待の結果、自分を大切にできなかったり、他者と安定した信頼関係を築くことができず苦しんでいる子ども達を沢山見てきました。

児童養護施設の子ども達が心の中に抑圧している怒り・哀しみ等のネガティブな感情を柔道というスポーツを通じて、他者を尊敬しつつ社会に認められる形で継続的に表現できる場を持つことで、自尊感情を育むことができないか、また、柔道指導者、ボランティアなど児童養護施設のスタッフ以外の年長者との安定した心の相互交流を通じて、柔道経験を通じて育まれる「相手を尊重する気持ち」、「自分を大切にする心」をベースに、子どもたちが人間関係を結ぶためのソーシャルスキルを習得できるのではないかと考え、佐藤愛子先生と道半ばで亡くなられてしまいましたが柔道を心から愛していた松坂雄智氏(元千葉県警警察官・当NPO会員)の協力を得て、2017年9月に始めた活動が「こころん柔道部」です。

活動開始から約1年(2018年9月時点)、自分で「入部する」と決めた子ども達が、「こころん柔道部」に毎回やってきます。初めは5人(小1~小4の男児2名、女児3名)からスタートしましたが、その5人が笑顔で参加する姿を見て、少しずつではありますが入部を希望する子ども達が増えています。

これからも児童養護施設の子ども達の笑顔を増やすために、皆さまからの温かいご支援をお待ちしています。

NPO法こころんプロジェクト
理事長 中里文子

ご支援の使い道

「こころん柔道部」は、これまで佐藤愛子先生(東京女子体育大学 柔道部監督)と学生ボランティアの力、東京女子体育大学のご支援、こころんプロジェクト会員による活動資金の負担によって、児童養護施設の子ども達へ柔道衣なども含めて完全無料という形で活動してまいりました。しかし、部員の数が少しずつ増え、協力してくれる学生ボランティアの人数も増え、月2回の活動費用のすべてを賄うことが難しくなってきました。

皆さまからのご寄付は、主に柔道衣、備品の購入費、子ども達とボランティアに付保する保険料、子ども達の全日本柔道連盟登録料への登録料、そして今後活動場所が増えた場合には施設使用料として使わせていただきます。

【子ども1名の年間活動費の例(2017年)】

  • 全日本柔道連盟登録料: 4,200円(年間)
  • スポーツ安全保険: 800円(年間)
  • 子ども用柔道衣(上衣・下衣・帯): 10,800円(税込)

【ボランティア1名の年間活動費用の例(2017年)】

  • ボランティア保険: 300円(年間)

1,000円のご寄付を5名の方からいただければ、1人の子どもの全日本柔道連盟登録料とスポーツ安全保険の1年分になります。

1,000円のご寄付を11名の方からいただければ、児童養護施設の子ども1人が新たに「こころん柔道部」に入部する際の柔道着になります。

皆さまからの心からのご支援をお待ちしております。

団体情報
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