なぜ絵本を作ろうと思ったのか?
2023年4月、日本に「こども基本法」が施行されました。
子どもの権利条約批准から約30年、国内法としてようやく子どもの権利が制定されたのです。
そこで、高学年クラスでは、肝心の子どもたちがそのことを知る必要があると考え、1学期のテーマに「こども基本法」を決めました。
その中で絵本を作りたい子どもたちが集まって、絵本作りが始まりました。こども基本法って、みんな知ってるの?
子どもたちの中から、「4月にこの法律ができたこと、一体どれぐらいの人が知ってるのだろう?」「調べてみたい!」という声があがり、近所のスーパー前で街頭インタビューを実施しました。
そこでわかったことは、大人の人でも知ってる人は3割、しかも名前を聞いたことがあるぐらい、
という結果でした。あまり知られていない現実を目の前にした子どもたちは、
「もっと政府が声を大にして知らせてほしい」
「テレビに出て言いたいな」
などと、たくさんの人に知ってほしいという思いを口々に言っていました。
そうして、こども基本法や子どもの権利について、広く伝えたいという思いでこの絵本作りに取り掛かりました。絵本づくりの過程、大まかな章立てはスタッフが提案し、それを子どもたちと一緒にブラッシュアップ。各ページの役割分担をして、一人ひとりが担当ページに自分の意見や想いをこめて、描いていきました。各章のタイトルや、絵本のタイトルも、みんなで話し合って決めました。
絵本「言わせて!みんなの意見~こどもの権利って知ってる?~」
第1章「こども基本法ってなあに?」
・こども基本法ってなあに?
・子どもの権利ってなあに?
・こども基本法インタビュー
第2章「こどもにだって権利がある!」
・遊ぶけんり、休むけんり
・暴力から守られるけんり
・健康・医療への権利
・自分で決める権利
・いいたいことを言う権利
・表現の自由
・自由に意見を表す権利をもっている!
・こどもにとってもっともよいことを、おとながやってくれること
・わたしはわたしでいいんだ
第3章「おとなの気持ち、こどもの気持ち」
・意見が対立したとき「勝ち負け」
・意見が対立したとき「対話」
絵本作りの詳しい過程は、ブログをご覧ください
できたてほやほや、こども基本法。一体どれくらいの人が知ってるの?
おとなに言いたい!こどもの権利。こども基本法の絵本を作ろう!
また、学習発表の日にはNHKの取材が入り、
7月7日七夕の日に、NHKニュースの特集で子どもたちの発表の様子が放映されました。
発表の様子はこちらのブログをご覧ください。
「こども基本法」の発表にテレビの取材が入り、会場はまるで初詣のようなにぎわいに
この絵本を通して伝えたいこと
すべての子どもたちへ
あなたはあなたのままで、じゅうぶんにすばらしい存在であるということ。
どんな理由であったとしても、暴力を受けてもしかたがないなんて、ないということ。
言いたいことは言っていいし、嫌なことは嫌と言っていいということ。
失敗しても大丈夫だということ。
休みたいときは休んでいいいということ。
助けてと言っていいということ。
がまんしなくていいということ。
困ったら、お互いに話し合って解決することができるということ。
すべてのおとなたちへ
子どももおとなも同じ、一人の人間として尊重されるべき存在であること。
大人が良かれと思って決めたことであっても、子どもにとっていいとは限らないということ。
自分の意思を尊重されて育った子どもは、他者への思いやりの気持ちを持てるようになること。
子どもはみんな一人ひとりがユニークな存在。その凸凹を受け容れ、いつくしんで育てることで、子どもは輝くということ。
おとなだって言いたいことをがまんしている時もある。でも、素直な気持ちを子どもに伝えてみることで、解決につながっていくことができるということ。
自分の心の中にいる、小さな子どもの自分に気づいてあげて、その子を大切にしてあげてください。
寄付金の使い道について
絵本製本印刷費 55,000円(100部)
送料 10,000円
コングラント手数料 3,000円
合計(目標金額) 68,000円
目標額に達しなかった場合、製本方法を無線綴じ(30000円)に変更して製本を実施します。
寄付付きを選んでいただいた場合のご寄付は寄付控除の対象になります。箕面こどもの森学園の子どもたちの教育環境の整備に充てさせていただきます。
金額2,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |
金額2,000円 |
金額5,000円 |
金額10,000円 |