誰でも通える保育園の意味
これまで保育園は、保護者が毎日働くために、家庭でお世話ができないこどもを預かるところでした。そのため保護者が働いていない場合、幼稚園入園年齢になるまでは、家庭内での養育を余儀なくされていました。
こどもたちにとって、週1回からでも定期的に、親の手を離れて家の外で生活することは、社会との繋がりの第一歩。そこでは、生活に必要ないろいろなことを学べるようになります。いつも家で食べているのとは違う食事や、それを積極的に食べている同年代の子どもを目の当たりにすることで、食べられるものが増える子どもも多くいます。親子関係とは違う人間関係が生まれるのも、こどもにとって大きな学びになります。
保育園cotori は、就労要件や理由を問わず「誰でも通える保育園」として令和4年に開設し、令和6年度からは「こども誰でも通園制度」の実施施設として、数多くのこどもたちを受け入れてきました。そうした中で、週1回でも定期的に通っているこどもたちの成長は大きく、改めて家庭養育と専門保育の両輪が、こどもの成長をより促していることを実感しています。
他方、保護者にとっても、こどもが通園している間は自身の時間を持つことができるため、用事や習い事をしたり、あるいは束の間の休息を持つことで気持ちにゆとりができ、再び子育てに向き合うための貴重な充電時間となっています。
保育園を軸にして広がる活動
また、cotori では、保育を利用せずに家庭で子育て中の親子でも、気軽に安心して来ていただける場所「おやこ広場」として、保育園施設を開放する日も作っています。
また、企業や有志の協力のもと、こども食堂も運営しています。保育園、おやこ広場、そして、こども食堂が、それぞれ補完し合いながら、地域の子育てをサポートし、こどもたちの未来を支えていけるように、徐々に活動の土台ができてきているところです。


代表者メッセージ
cotori は、これまで行政機関で0歳~18歳までのお子様とそのご家庭のご相談を数多く受けてきた職員が、昨今の子育て環境に必要な社会資源として開設いたしました。子育てに対する不安や、育児の疲れは、時に子育てを辛く感じさせてしまうことがあります。
私たちはより身近に、より利用しやすく、徹底的に利用される方の目線に立ったサービスを提供することで、子育てをされる方々を支えていきたいと考えます。
従来の「保育」にとどまらず、子育てをされている保護者様の気持ちや想いを支えることを大切にしています。
「cotoriがあるから安心」「cotoriに相談しよう」そんな風に思っていただけたら嬉しく思います。
かけがえのない子育てのひと時をご一緒に過ごさせていただけたら幸いです。
保育園 cotori 代表/NPO法人 cotori 理事長
吉井真紀
寄付金の使い道について
皆様からのご寄付は、おやこ広場、こども食堂、相談事業、居場所(学習)支援など、cotoriの非営利活動の運営に使わせていただいています。
活動する上で苦労しがちなこととしては、新しい活動を始めるにあたっての備品購入費、イベントなどの宣伝広告費、スタッフを集めるための費用などがあります。安定的に資金が集まるようになると、地域のこどもたちに向けての活動も、安定して進めることができます。
是非、マンスリーサポートなどを通して、cotori のお仲間になっていただき、一緒にこどもたちの未来を支えてください。



