
2025年にスタートした医療メディア「crumii」
クラウドファンディングでは多くの方にご支援をいただき、心から感謝しています。
その後も、たくさんの応援メッセージや声をいただきました。
「crumiiの発信をもっと多くの人に届けてほしい」
「単発じゃなく、継続的に応援したい」
「正しい情報が当たり前になるまで、共に育てていきたい」
そんな声を受けて、crumiiの活動を継続して育てていく仲間として、
マンスリーサポーター制度「クルサポ」を立ち上げました。
クルサポとは、毎月定額のご支援を通じて、

を一緒につくっていくための、仲間のしくみです。
クルサポは、いつからでもご参加いただけます。
また、いつでもご自由に退会いただけます。
個人の方も法人の方も、どなたでも歓迎です。
単回の支援から、月額のコースまで、様々なタイプの支援方式、ラインナップの中から、
ご自身のペースに合わせてお選びいただけます。
みなさまからのご寄付は、
・メディアcrumiiの開発
・医師監修の医療記事・コラムの制作
・医療者・患者をつなぐ仕組みの設計など
Crumiiの活動全体に使わせていただきます。
リターンとして、すべてのクルサポの皆さまに、
年4回の「クルサポ通信(活動報告&コラム)」
編集部からの特別メッセージ
医療関係者の方には、ご希望に応じてWeb発信の無料相談も実施いたします。
正しい情報が、誰かの不安をやわらげる。
誰かの声が、社会の仕組みを変えていく。
そんな未来を、一緒に育てていきませんか?
crumii 編集長/産婦人科医 宋美


医師として、私たちが現場で感じ続けた課題です。
もっと早く相談したかった。こんなこと、誰も教えてくれなかった。
診察室で女性たちから何度も聞いてきた言葉――。
生理、妊娠出産、婦人科特有の疾患……
女性の健康に関する大切な知識や情報が伝わらず、
不安や後悔を抱えたまま過ごしている人たちが、まだたくさんいます。
必要な情報にアクセスできない女性たち、そして十分な支援を届けられない医療現場。
その現実を変えるため、「crumii」を立ち上げました。
女性に正確な知識と選択肢を届けるメディア。
地域の中で、安心して頼れる医師を簡単に見つけられる仕組み。
さらに、患者さんの声をフィードバックし医療者もアップデートし続けられる仕組みも作ります。
患者さんが「適切な情報に基づいて納得できる選択」をし、医療者とともに前を向ける未来へ。
その一歩を踏み出すために、思いを同じくする専門家の皆さんの力が、
そして何より、
不安や悩みを抱えてきたあなたの声が必要です。



我が国の現状では、SRHR(Sexual Reproductive Health Rights: 性と生殖の健康と権利、からだの自己決定権)の領域でさまざまな課題があります。
まずは、国としての法律や制度のこと。
「産む/産まない」というSRHRの根幹である妊娠・出産・避妊・中絶にかかる費用が原則自己負担*となっていたり(*一部公費助成があるものもあります)、
中絶にあたり配偶者の同意がいるなど、女性が自分自身のからだのことを自分で決められないという土壌があります。
また、女性(男性もですが)を取り巻く情報のこと。
そもそも性教育が追いついておらず、生きていくために必要な最低限の情報を得る機会が担保されていません。(セックスや性、避妊に関することなど)
そればかりか、受動的に入ってくる情報は真偽が不確かなものや、裏でビジネスがらみのものなどが多く、玉石混交です。(腟をマッサージするとホルモンバランスが整う、からだを温めれば病気が治る、などと信じさせて商品を売っているものなど)
そして、SRHRを女性に提供する窓口である産婦人科医療のこと。
全国の多くの産婦人科医は日々女性やお腹の赤ちゃんのために奮闘していますが、
現状の保険医療制度では丁寧に診療すると採算が取れないような仕組みになっています。
また、「産婦人科を受診したけれど医師が治療法をアップデートできておらず選択肢を提示されなかった」
「暴言を吐かれたり上から目線で指導された」などの声もSNS上では多く見られ、
まだまだ女性が自分のからだを管理するために産婦人科に安心してかかれる状態とは言えません。




生理、ホルモン、妊娠・出産、妊活、婦人科腫瘍、セクシャリティ/ジェンダー、などのSRHRや女性のヘルスケアに関わるコンテンツを閲覧することができます。

正しい情報を知ることで自分の選択肢を知り、未来を明るく感じられる情報発信を行いつつ、
女性一人一人が声を上げられる場所も育むメディアを制作します。
発信する情報は女性の体の基礎知識や、生理・PMS・更年期・女性特有のがんなどの不調、妊娠・出産・避妊・中 絶に関すること、
セクシャルウェルネス・ジェンダー・働き方など。
他にもSRHRや女性ヘルスケアをとりまく社会課題・背景にある法律制度の話まで。
宋美玄を編集長として、プロのライター陣、専門医の医療監修によってコンテンツを制作し、
ITチームも一丸となりメディア運営をします。
読むだけで元気になる、そんなメディアを目指します。

多くの産婦人科医は患者のために診療にあたり、日々アップデートを目指しています。
しかし、SNSや患者さんの 声からは、医師の配慮に欠けた言動や診療が女性の不安を生み、
受診へのハードルを高めてしまう現状も浮き彫り になっています。
このプロジェクトでは、自薦、紹介、患者さんからの推薦を受けたドクターに、
診療姿勢やからだの自己決定権に対する考え方についていくつかの質問に答えていただきます。
そして、女性の選択を尊重し、安心して受診できる医師を見つけやすくする仕組みを構築します。
さらに、患者さんのフィードバックを収集・分析し、
その結果を医療現場の改善や業界全体のアップデートに役立てる取り組みも進めます。
この循環型の仕組みにより、女性と医療機関が相互に信頼を築き、
産婦人科医療が持続的に進化していく未来を目指します。

サイトを訪れる人たちが、安心してコミュニケーションをとれる場を目指します。
多くの女性たちが抱える、からだや性についての悩みを、安心して吐露できる場を提供したいと思っています。
個別の医療相談は行いませんが、ユーザーの皆さんの声を受け止め、
取材を行ってアクションにつなげたり、皆さんの悩みを解消するヒントになるコンテンツ制作をおこないます。


いま、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)をめぐる情報環境は、
急速に変化しながらも、まだまだ届いていない人が多くいます。
正確な知識を持たずに、不安や孤独のなかで悩み続けている人。
本来なら選べたはずの選択肢を「知らないまま」通り過ぎてしまう人。
私たちは、そうした現実を変えていきたい。
でも、そのためには
——発信を止めないこと、届け続けることが必要です。
だからこそ、継続的なご支援が"今"、必要なのです。



たくさんの方がcrumiiの活動に賛同し、思いを寄せてくださいました。
ご支援の金額そのもの以上に、「crumiiを応援したい」という気持ちが集まっていることに、
私たちは日々背中を押されています。
支援者の皆さんの中には、
情報を広めてくださる方
周囲にそっとシェアしてくださる方
活動に対して具体的な期待を届けてくださる方——。
一人ひとりとのつながりが、crumiiを“ただのメディア”ではなく、
“変化を起こすプロジェクト”へと育ててくれています。
クルサポは、賛同し、行動してくれる仲間の輪そのものが力になる仕組みです。
月に1回のご支援が、誰かに届く記事になり、ひとつの声を社会に届けるきっかけになります。
クルサポに、あなたにも加わっていただけたら嬉しいです。


クルサポは、ただの「支援者」ではなく、 crumiiと一緒に社会を育てていく“仲間”のしくみです。
医師、患者、メディア、読者——
立場を超えて、 「こんな社会にしたい」という想いを共有する仲間とつながる場でもあります。
まだ誰も正解を知らないからこそ、あなたの存在が力になります。
一緒に、安心して医療選べる社会をつくりませんか?


crumiiは、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)を実現、普及させることを目指すプロジェクトです。
女性が適切な情報に触れて選択肢を知り、自分のからだを自分で管理し、
脂躇なく産婦人科にかかりつけ、アクションを起こせる社会。
産婦人科医が、法律的、医療経済的 に不安なく、常にアップデートを続け、
丁寧に女性を診療することができる社会。
これが私達の目指す未来です。
Create You and Me = Crumii

私たちは、「明るいヘルスケアの未来を育む」をミッションとし活動を続け、
SRHR(性と生殖に関する健康と権利)という概念を当たり前にし、普及、実現している社会を目指します。
そして、皆様と共に歩みを進めることで、
女性にとってより明るく希望に満ちた未来を築けると信じています。
そんな未来を、ただ願うだけでなく、一緒に育てていく仲間になってくれませんか?
クルサポとして、crumiiの活動を支え、未来を共につくる仲間になってくださる方をお待ちしています。


クラウドファンディングにあたり寄せられた応援メッセージをご紹介します。
池田裕美枝先生
NPO法人女性医療ネットワーク 理事長SRHR(性と生殖に関する健康と権利)は、いつ誰との子どもをもつか、とか、誰をどんな風に愛するか、など、個々の生き方の根本的なところを、その人らしく選択、決断できるように社会としてサポートしていこう、という考え方のことをいいます。
SRHRの普及とは、個々人が自分の身体や自分のウェルビーングについてよくわかった上で、適時適切な福祉サービス、医療サービスを受けられるような社会を作ることで、決して、「患者さんはお医者さんのいうことを聞かなくちゃ」という世界線ではありません。
今、患者さんが医師の言葉や態度で傷ついていたり、医師の労働環境が良くなかったり、しています。その背景には、人権やジェンダーの課題も複雑に絡んでいるのでしょうけれど、それは、この社会システムは、まだまだ改善の伸び代があるよ、ということなのだと思います。
その点に光を当てて、社会をより生きやすいものに変えていきたいというCrumiiの活動を、心から応援しています。
加藤 聖子先生
九州大学 産婦人科教授
皆さん、SRHR(セクシャルリプロダクティブ・ヘルス/ライツ)という言葉を知っていますか?日本語では「性と生殖に関する健康/権利」と訳されます。
とても難しいように感じられるかもしれませんが実は月経・避妊・中絶・妊娠・出産・性感染症・性暴力・性教育など女性にとって身近であり重要なことを含んだ言葉なのです。
私たちは性と生殖に関して「自分で決めることができ、そのために必要な情報や方法を得ることができる権利を持っている」とされていますが、果たしてそうでしょうか?
実際は、困った時、悩んだ時どこに相談すればよいの?どこで正しい情報や治療を教えてくれるの?と迷う方が多いと思います。
これはそういう疑問や悩みに答えてくれるプロジェクトです。女性の健康を守るために、是非皆様のご協力・ご支援をお願いします。
木村正先生
堺市立病院機構理事長大阪大学名誉教授日本産科婦人科学会監事(前理事長)
Medicine is medicine, not a business." ある年のThe Lancet(英国の最高レベルの医学雑誌)総説に載っていた言葉です。その理由は「情報の非対称性」です。
普通のビジネスなら商品を見て一般の皆さんが良いか悪いか、要るか要らないか、を判断できます。
でも医療は患者が気持ち良いと感じても長期的に見て悪いことや、患者が要る、と思っても医学的には無意味だったり、要らないと思っても受ける方が良い事もあり、判断できないから。なのです。
今は医療情報があふれ、どれももっともらしいのですが、プロの目(ピア;peer)から見ると変な情報が多いです。
このcrumiiプロジェクトは、医師同士(ピアの中)で女性の健康に資する正しい理念を持っていると宣言する医師を登録し、また、患者からの反応も取り上げる双方向性の情報提供を目指す画期的なものです。
病院の宣伝のような一方的発信(いいことだけ)ではなく、SNSの口コミサイトのような人気投票(医学的根拠と関係なくあんま屋さんみたいな「気持ち良かったかどうか」中心の評価)でもないような工夫がされています。
医療は時に「良薬は口に苦し」もあるので、それをどう患者に伝えるか、はその医師の姿勢が関わってきます。それらもわかった上でのピアが作った患者のためのサイトとして育ててゆきたいと思います。
ぜひ、皆さまのご支援をお願いいたします。
小野美智代さん
公益財団法人ジョイセフ 事務局次長
産婦人科医が自ら編集長になって、ユーザーに寄り添う日本初のメディアが生まれると聞き、とても楽しみです。
更年期になり、思春期の娘を持つ母親としても心強いです。これまで国際協力NGOとして私は、SRHRの情報発信に携わることが多かったのですが、残念ながら医師をはじめとする専門家監修のメディアこそ、上から目線だったり、一方的な偏った情報発信をされていたり。
「私のからだは私のもの」このグローバルスタンダードがまだまだ日本では浸透していない、その理由の1つにメディアに課題があると感じています。だからこそ、今回のプロジェクトで一人ひとりのユーザーベースドなフィードバックが反映され、ユーザーの拠り所となる新しいメディアを期待しています。
そして、ここで、ユーザーが自分で選ぶ・決める、その背中を押してくれるマイドクターと出会えたら最高ですよね!
中島かおりさん
認定NPO法人ピッコラーレ 代表理事
ピッコラーレが運営する「にんしんSOS東京」に寄せられる相談の約7割は、
「避妊に失敗をした」、「生理が遅れている」という妊娠不安が占めています。
彼らが妊娠を不安に感じる理由にはもちろん性教育の不足がありますが、それだけでは説明できません。
緊急避妊薬の存在や、妊娠の可能性がある場合は検査をしたり病院に行く必要があると知っていたとしても、経済的にも心理的にもアクセスできていない現実もあります。
そんな中、SRHRを大切にする社会システムを作ろう!というCrumiiのみなさんのアクションにエンパワメントされるのは私だけではないはずです。このプロジェクトの成功を心から応援しています!
犬山紙子さん
イラストエッセイスト
昨今女性の痛みがフォーカスされるようになったのは良いことですが、「これは根拠はどうなってるの?」「むしろ必要な治療から遠ざけてしまっていない?」という情報も現在入り混じっている状態で、不安を感じていたので、根拠に基づいたメディア運営を心から応援したい!と思っています。
また私自身、過去産婦人科で暴言を吐かれ嫌な思いをしたことがあります。SRHRを大切にしているドクターのリストがあれば最初から選べたのになと思います。
自分も、そして娘たちの世代の少女たちも安心して、必要な時に産婦人科にかかれますよう。応援しています!
高尾美穂先生
イーク表参道副院長/産婦人科医
産婦人科医は皆、女性の健康と幸せを願っています。医学的に正確で、その方の環境や背景に合わせたアドバイスがどんな方にも届いてほしい。しかし、世の中には判断を迷わせるような情報、もしくは誤った見解により望ましくない未来に誘導してしまう情報も少なくない現状があります。
本来、私たち医療職は、自分の持つ知識や能力を他の誰かのために活かすことを期待された、「利己」ではなく「利他」の心を求められる職種だと私は思っています。
これからの社会を担う女性のために、今まさに困っている女性のために、困っているかもしれないパートナーのために、世の中の人を動かす、世の中の皆さんの心を動かす、そんなメッセージを私たち産婦人科医から広くお届けできる。
今回の宋美玄先生のチャレンジが、世の中を良く変えていくプラットフォームに育っていくことを願い、応援してまいります。