NPO法人DAREDEMO HERO

1年間の感謝を込めて!

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世界中が大変な状況の中で、皆様のお陰様で子どもたち、そして貧困層の支援を継続することができています。「できないこと」がたくさんありましたが、「今しかできないこと」を見つけ、活動を続けてきました。 1年間の活動をここにご報告させていただきます。

DAREDEMO HEROとは

DAREDEMO HEROはフィリピンセブ島で、貧困層の子どもたちに対して教育支援を行う団体です。現在は48名の奨学生に対して、大学卒業までの徹底した教育支援を行い、将来この国の貧困問題を根本解決するリーダーを育成しています。

また、現在はコロナ禍で苦しむ最貧困層の人々への支援に力を入れています。未来に焦点を当てたリーダー育成と同時に、今現在起きている社会問題に対応することで、包括的にフィリピンの貧困問題解決に取り組んでいます。

 

フィリピンの現状

DAREDEMO HEROが活動する、セブ島は「リゾート地」として知られています。しかし、そのイメージに反して絶対的な貧困が存在します。激しい貧富の差がある中で、貧困層は自分たちの努力だけでは貧困から抜け出すことができません。

 

更にパンデミックの影響により、元々不安定な生活をしていた貧困層の生活は、急激に悪化しました。

「コロナで死ぬ前に、飢えで死んでしまう!」

貧困層は口々にそう訴えるようなひっ迫した状況が続き、その影響を受けたのは大人だけではありません。2020年3月より対面授業が全面禁止され、未だに再開されていません。

 

コロナ禍でも、富裕層は生活に困ることはなく、子どもたちもハイレベルのオンライン授業を受けることができています。一方貧困層は、1日3食のご飯も十分に食べられずに、子どもたちも学ぶ機会を失ったまま、時間だけが経過しています。

1年間の取り組み~奨学生~

この1年は、スタッフにとっても奨学生にとっても挑戦の連続でした。その中でも、奨学生は「今自分たちがすべきこと」を明確に見据え、夢の実現に向けて着実に努力を重ねています。

 

パソコンの支給

 

クラウドファンディングで多くの方々にご支援をいただき、奨学生全員に対してオンライン授業に必要なパソコンもしくはタブレットを貸し出し、各家庭にWi-Fi環境を整えました。奨学生は、整った環境の中で学習に励むことができています。

また、クラウドファンディングのご支援で、学校再開時には制服と通学靴を支援する予定です。

進学状況

コロナ禍で厳しい状況が続いていますが、奨学生全員が無事に進学を果たすことができました。さらに、4名が希望の大学に進学することができました。

 

生活支援

 

ロックダウン直後は、ほぼ全員の保護者が失業してしまいましたが、徐々に生活の糧を取り戻しつつある保護者もいます。しかし、まだまだ厳しい生活が続いています。

奨学生に対して、引き続き生活費の支援、特に支援の必要な家庭に対しては物資での支援を続けています。さらに、奨学生に必要な医療の支援も継続しています。

 

 

オンライン授業

 

子どもたちが自由に外出ができない中、土日の特別授業はオンラインで継続しています。毎週、それぞれのレベルにあった英語・日本語・数学の授業を有資格の教員が、実施しています。

 

異文化交流・SDGsプログラム

 

コロナ禍で、世界中の人々が異文化に触れあう機会を失っています。そんな中、オンラインを使った異文化交流や、SDGsを考えるプログラムを行い、奨学生へのグローバル人材育成を行っています。

1年間の取り組み~新規事業~

ラーニングセンター

 

フィリピンでは、2020年3月より一度も対面授業が再開されていません。このような状況の中で学びの機会を失った最貧困層の子どもたちに学びの機会を提供するために、新たに2か所のラーニングセンターを設置し、50名の子どもたちを支援しています。

普段はゴミ山でゴミを拾ったり、お墓でロウソクやお供え物を拾い集めている子どもたちが、ラーニングセンターで勉強ができています。1年間の活動で、アルファベットも書けなかった子どもたちが、少しずつ英語の読み書きができるようになっています。

栄養・衛生セミナー

 

最貧困層の人々が、コロナ禍でも自分たちの力で生き抜くためには、様々な知識やライフスキルが必要です。物資を配布する緊急支援から、貧困層が正しい選択をできるように導くための自立支援プログラムを行っています。

今年は、栄養・衛生に焦点を当てて、定期的なセミナーを開催しています。

 

 

歯磨き教室

 

虫歯は、貧困層の中で非常に深刻な問題のひとつです。正しい歯磨き方法、歯磨きの重要性を理解していない貧困層の子どもたちに、歯磨き教室を開催し、口腔衛生の大切さを伝えています。

コンピューターHUB

 

現在、子どもたちの日々の学習にパソコンは欠かせません。しかし、多くの貧困層はパソコンを購入することができず、学校の宿題や課題を行うことができずにいます。

お金がなくても必要な時に、無料で使えるコンピューターHUBを地域の役場内に設置することで、より多くの子どもたちに学びの機会を提供しています。

 

貧困農村地区へのマイクロファイナンス

 

長期に及ぶロックダウンは、農村地区にも大きな打撃を与えました。ロックダウンにより集荷ができなかった期間、せっかくできた野菜は破棄するしかありませんでした。そして、現金収入がない中で、農業を再開するために高利貸しから借金をしてしまった農家が多く出ました。

規制が緩和され、農作物が出荷できるようになっても、利子の返済に苦しみ続けている農家のために、低利子でお金を貸すことで、借金に頼らない自立した農業を目指しています。

組織強化

コロナ禍で「今しかできないこと」ということで、現在はDAREDEMO HEROでは組織強化に力を入れています。

この一年間で、様々な手続きや申請を行い、フィリピン政府児童福祉局の許認可を取得することができました。また、スタッフそれぞれが、自分たちに必要なスキルを磨くために、様々なセミナーに参加しています。

ご支援のお願い

新型コロナウイルス感染症により、フィリピンの貧困問題は、これまで以上に深刻なものとなっています。特に、教育に関する貧富の差は今後、より深刻になっていくことが予想されます。

 

お金があれば勉強ができる。お金がなければ勉強ができない。

 

やる気や志のある子どもたちが、しっかりと勉強ができる環境を作り、貧困問題を根本解決してくれる「この国リーダー」を育成するために、DAREDEMO HEROは活動を続けています。

 

「かわいそう」だからではなく

がんばる子どもたちを応援するために

 

皆様のご支援を、よろしくお願いします。

 

団体情報
このページは寄付・ 会費決済サービス
コングラント」で作成されています。
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