DAREDEMO HEROとは
DAREDEMO HEROはフィリピン・セブ島で、貧困層の子どもたちに対して教育支援を行う団体です。
現在は58名の奨学生に対して、大学卒業までの徹底した教育支援を行い、将来この国の貧困問題を根本解決するリーダーを育成しています。
また、現在はコロナ禍で苦しむ最貧困層の人々への支援に力を入れています。未来に焦点を当てたリーダー育成と同時に、今現在起きている社会問題に対応することで、包括的にフィリピンの貧困問題解決に取り組んでいます。
フィリピンの現状
皆さんは、「フィリピン・セブ島」と聞いて、何をイメージしますか?
リゾート地として有名なこの地域では、実際には最貧困地区の子どもたちは、貧困やコロナの影響により学ぶ機会を失い、たくさんの貧困層が墓地やゴミ処分場で暮らしながら毎日を必死に生きています。
平均月収は2万円以下
フィリピンの貧困層の1世帯の平均月収は、約16,000円です。年間約20万円以下で家族全員が暮らしていかなければなりません。
墓地やゴミ処分場での生活
DAREDEMO HEROが支援している人々の中に、ゴミ山で暮らす人々がいます。彼らはリゾートホテルなどからゴミ山に運ばれてくる、大量の廃棄物の中から、まだ食べられそうなもの、売れそうなものを見つけて生計を立てています。
セブ市最大の墓地と呼ばれるカレタ墓地では、墓地で生活しながら、墓参客に花やローソクを売ったり、墓石を掘ったり、墓を管理して生計を立てている人々が住んでいます。
栄養不足
貧困層の中には、残飯からまだ食べられるものを探して、洗って再調理をして食べている人々がいます。
子どもの糖尿病は大きな問題となっており、貧困層の多くは糖尿病を発症しても、必要な医療を受けることができないため、症状が重篤化してしまうリスクが非常に高いです。
学ぶ機会を失う子どもたち
最貧困層の子どもたちがこの現状から抜け出すためには、「教育」が何よりも大切です。
最貧困地区では、貧困がゆえに学校に行けない子どもや、家族のために仕事をしなければいけない子どもたちもいます。
フィリピンでは、2020年3月に新型コロナウイルス感染症の感染予防のため、対面授業が全面禁止され、最貧困地区に住む子どもたちの多くは、ほとんど勉強する機会がない期間が2年強ありました。富裕層の子どもたちは、しっかりとオンラインで授業を受け、分からないことがあれば、両親や兄弟に聞くことができます。この休校期間2年強で、子どもたちの教育格差が大きく開いています。
台風や火災などによる緊急支援
近年フィリピンでは、台風や大規模火災が毎年のように発生しています。疫病や台風、火災など様々な理由により、その日食べるものすらないような状況にさらされた貧困層に対して、命を守るために食事や物資の配布を中心とした緊急支援が必要です。
DAREDEMO HEROの取り組み
DAREDEMO HEROでは、「たとえ貧困や問題のある家庭に生まれても、夢と志を持って努力を重ねれば、自分の夢を叶え、社会に貢献できるヒーローになれる!」を信念に、以下の活動を行っています。
教育支援
様々な活動を行うDAREDEMO HEROのメインの活動が「教育支援」です。高い意志を持つ貧困層の子どもたちへ支援・指導・教育を行っています。
奨学生は小学3年生から大学生まで、2022年は51人の奨学生へ支援を行いました。
支援を受けた奨学生たちが、将来、貧困問題の根本解決を目指すリーダーとして育っていくことを期待しています。
地域支援
緊急支援
疫病や台風、火災など様々な理由により、その日食べるものすらないような状況にさらされた貧困層に対して、命を守るために食事や物資の配布を中心とした緊急支援を行います。
DAREDEMO HEROの緊急支援のゴールは、原因となった災害の前の状態に戻すことです。それ以上の緊急支援を継続することは、受益者が団体に依存してしまう危険性があるため、しっかりとした線引きが必要になります。
自立支援
貧困層が困難な状況下でも自分たちの力で自立した生活ができるように、正しい選択をするための知識を提供しています。貧困層は、教育を受けていないがばかりに、日々の生活で誤った選択をしてしまい、そのことが原因で健康を損ねたり、貧困から抜け出す機会を失ってしまっています。
物ではなく、知識を提供するのがDAREDEMO HEROの自立支援です。
地域の子どもたちに対する支援
DAREDEMO HEROは、学ぶ機会を失った最貧困地区に住む子どもたちのためにラーニングセンターを設立しました。
現在、イナヤワン・ゴミ山、カレタ墓地、ラプラプ・ゴミ山の3か所でラーニングセンターを運営し、教員資格のあるスタッフが勤務しています。
1年前の開設時には、ほとんどの子どもたちが自分の名前すら書けませんでしたが、今は簡単な英単語や算数の問題も分かるようになりました。
いただいたご寄付でできること
毎月1,000円のご寄付で
- 子どもひとりの一か月分の軽食の提供
- 子どもたちに配布するお米10キロの購入
- 最貧困地区の子どもたち50人へお粥の炊き出し
毎月10,000円のご寄付で
- 10人の子どもたちに通学に必要な制服、通学鞄、靴を購入
- 緊急受診が必要な子どもたちを病院に連れていくこと
- 災害時に約400人分、0.5Lの飲料水を配布
法人会員について
DAREDEMO HEROが掲げる「すべての子どもたちが夢と希望を持ち、努力が正当に報われる社会を実現する」という理念に賛同いただき、活動のご支援をしてくださるパートナー企業を募集しています。
パートナー企業様のご支援方法は、寄付金以外にも自社製品のご寄付、目的を限定したご寄付など、様々なご支援の形があります。活動の様子は責任をもって報告させていただきます。
成基コミュニケーショングループ 様
地域清掃ボランティア活動で支援
成基に集う大人と子どもたち(会員)が協力し、ローカルの問題解決活動(地域清掃等)を通じて、グローバルな問題の解決(国際援助等)に貢献する
ごみ袋1つ=昼食1人分として換算し、DAREDEMO HEROに寄付
QQEnglish 様
セブ島日系企業による支援
社員によるプロボノ(英語教師の派遣)やイベントの際の会場提供。
またテーブルや椅子などの物品による寄付
DAREDEMO HEROについて
DAREDEMO HEROは、フィリピン・セブ島で貧困層の子どもたちやその家族の支援を行っています。「Everybody can be a hero!」子どもたちがそれぞれの夢を叶え、家族のために、社会のために貢献できる「ヒーロー」になれるよう、皆様のご支援をお願いします。