フィリピン・セブ島の課題
「フィリピン・セブ島」と聞いて、何をイメージしますか?
リゾート地として有名なこの地域。
実際にはたくさんの貧困層の人々が墓地やゴミ処分場で暮らしながら毎日を必死に生きています。
フィリピンの貧困とは
コロナ禍で5人に1人が未就学
コロナの影響で多くの子どもたちが学ぶことを諦めざるを得ない状況にあります。
貧困層の1世帯の平均月収
月約16,000円・年間約20万円以下で家族全員が暮らしていかなければなりません。
半数が安全な水へのアクセスがない
貧困層の半数が自宅で安全な水を得ることができません。水汲みも子どもたちの仕事のひとつです。
乳児死亡率が日本の10倍以上
出生1,000人当たりの乳児死亡率は、日本:2人・フィリピン:21人が死亡と10倍以上です。
DAREDEMO HEROが支援している奨学生の課題
低い大学進学率と卒業後の進路
子どもたちが将来の夢をかなえるために、大学に通い、卒業することは、必須の条件となります。
しかし、フィリピンの大学進学率は30%台と、日本の大学進学率60%と比較してまだまだ低い現状です。さらに、貧困層から大学に進学する割合は10%にも満たしません。
また、大学を卒業することができても、希望の職業に就けるとは限りません。
このように、貧困層の子どもたちが夢を実現するためにはいくつものハードルを乗り越える必要があるのです。
お金だけではない貧困
貧困層の子どもたちが直面する課題は「お金」だけではありません。
「経験」「常識」「健康」「思考」「情報」「人間関係」「教育」など様々な課題が子どもたちの成長の機会を奪っていきます。
・経験できることに大きな制限がある
・貧困地区での常識が子どもたちの常識となる
・病気になっても病院に行くことが当たり前ではない
・「どうせ自分にはできない」という諦めの思考にとらわれている人が多い
・アクセスできない情報がある、情報を収集する力が弱いことが多い
・子どもたちが出会える人が限られている
・現在のフィリピンでは、貧富の差が教育の質に直結している
アイリッシュの夢
アイリッシュ、13歳。
英語が好きな彼女は、英語の先生になり、家族を支えることが夢です。
大変だったことは、お米がなくてご飯が食べれなかったこと
嬉しかったことは、DAREDEMOHEROと出会えたこと
これから一生懸命勉強して夢を叶えたいと想いを伝えてくれました。
DAREDEMO HEROが取り組む奨学生支援
DAREDEMO HEROでは、「たとえ貧困層の家庭に生まれても、夢と志を持って努力を重ねれば、自分の夢を叶え、社会に貢献できるヒーローになれる!」を信念に、高い意志を持つ貧困層の子どもたちへ支援・指導・教育を行っています。
奨学生は小学3年生から大学生まで、2022年は51人の奨学生へ支援を行いました。
支援を受けた奨学生たちが、将来、貧困問題の根本解決を目指すリーダーとして育っていくことを期待しています。
徹底したリーダー教育
奨学金の支給
DAREDEMO HEROでは、大学卒業までの学費、及び制服代、教材費を支給しています。生活費の支給
奨学生が健康で学習に集中できるよう、生活費を支給しています。昼食支援
奨学生に栄養バランスの取れた昼食を提供しています。学習支援
DAREDEMO HEROには、教員資格を持ったスタッフがおり、いつでも奨学生の学習サポートができる体制を整えています。道徳教育
常に感謝の気持ちを忘れず、利他精神に満ちたリーダーになるために、日常的に道徳教育を行っています。社会経験
貧困層が経験することのできない、様々な社会経験を提供しています。
数千人の中から選ばれる未来のリーダーたち
DAREDEMO HEROが支援する奨学生は、以下のようなプロセスを経て選抜されます。これまでに数千人からの推薦がありました。
書類のみの審査だけでなく、保護者との面接、家庭訪問を重ね、コミュニケーションをとりながら進めていきます。
DAREDEMO HEROの教育支援について、詳細は「こちら」をご覧ください。
DAREDEMO HEROの里親会員とは
夢に向かい頑張る子どもたちを応援し、成長を見届けることができます
DAREDEMO HEROの里親会員様からよくいただくお声です。
支援する奨学生の成長を見ることができ、支援をしている実感を感じることができました。
支援の行き先がしっかりと見れることがいいなと思いました。
夢への応援ができる!ってことで、里親制度を始めました。
一人の奨学生を支援するためには、年間約30万円が必要です
DAREDEMO HEROは子どもたちが学校に通い、学習のサポートや経験を積むために、以下のような支援を行っています。
里親会員として、DAREDEMO HEROが支援する51名の奨学生を一緒に支えていただけませんか?
里親会員になっていただいた方には
DAREDEMO HEROは支援者様が奨学生の成長を長期的に見守っていただけるよう、以下のような取り組みを行っています。
※必ずしもすべての取り組みを実施いただく必要はございません。
①現地で子どもたちに会うことができます
里親会員様の中には、現地に来ていただき、直接奨学生に会っていただく方もいらっしゃいます。
- 奨学生が住む自宅や学校の訪問
- 保護者とのお話
※現地日本人スタッフが、ご滞在中可能な限りサポートさせていただきます。現地ご訪問は、事前にご相談ください。
②心のこもった手作りカードが毎年届きます
里親会員様のご入会時やお誕生日、クリスマスに、奨学生から手書きのカードを送付させていただきます。
子どもたちも支援者様とコミュニケーションができるこの機会をとても楽しみにしています。
③お手紙やプレゼントを送っていただくこともできます
奨学生の誕生日やクリスマスなどにお手紙やプレゼントなどを送っていただくこともできます。
お送りいただけた場合は、当団体で責任を持って奨学生に渡し、お写真等にてご報告致します。
④奨学生の直近の成長が簡単に確認できます
ご支援いただいている奨学生の最新の情報(身長・体重・成績等)は、パスワード付きの専用ページにて随時更新しており、お好きなときに奨学生の成長を確認いただくことができます。
閲覧方法などはご支援開始時にお知らせいたします。
⑤会報を毎月お届けします
里親会員様には、1ヶ月の活動内容とその月のニュースを会報にてご報告いたします。
会報はメールやLINE@にてお送りしております。
⑥長期的な支援で子どもたちの成長を実感することができます
里親会員様としてご支援いただいている方の中には、奨学生が大学を卒業するまでご支援いただいている方もいらっしゃり、長期スパンでの成長を実感いただくことができます。
奨学生と里親会員様の間には家族のような絆があります。
ご入会方法
毎月2,500円から、もしくは年間30,000円からご支援いただけます。
みなさまからいただいたご寄付は、奨学生の授業料、奨学金、学用品購入、学習支援、医療支援、昼食提供などに使われます。
- 里親会員としてお送りいただく会費が、直接支援する奨学生に手渡されることはありません。
- 当団体は、やる気と志、能力の高い奨学生に対して徹底した教育支援を行うことで、将来この国の社会問題を解決できるリーダーを育成しております。ご支援の途中、奨学生のやる気と志、成績に著しい低下がみられた場合、当団体のルールを守れない場合、その他やむを得ない家庭の事情などにより、支援の中止を余儀なくされる場合があります。その場合は、スタッフより事情をご説明させていただいたうえで、ご支援いただく奨学生をご変更いただくこともございます。
生徒会長ジャネットからのご挨拶
こんにちはジャネットです。DAREDEMO HEROの生徒会長をしています。
私にとって里親さんは私を支え導く、やる気の源です。
里親さんのご支援がなければ今の自分はいません。
私の里親さんは私が小学6年生の時から私を支援し続けてくれています。
私の家族は私を高校に通わせるだけの経済力がありません。
里親さんのご支援のお陰で私はたくさんの経験を積むことができました。
スポーツ・勉強・リーダーシップトレーニングなど様々な経験です。
とてもありがたいことに世界には教育を通じて子どもたちを助けようとする心優しい人々がたくさんいます。
だからこそ私は常にベストを尽くし学校の勉強に励んでいます。
なぜなら将来私が里親さんにしていただいたことを他の子どもたちにしてあげたいからです。
子どもたちをインスパイアしやる気を与えることで彼らも大志を抱くことができます。
DAREDEMO HEROの願い
DAREDEMO HERO奨学生家庭の平均的な月収は3万円以下です。
その月収の中から生活費や学費を賄わなければなりませんが、もしも、医者になりたいという夢を抱いて勉強に励んだとしても、年収360,000円の家庭に、250,000円を超える学費を払うことはできません。
このような現状の中で子どもたちは、家族のために自分たちの夢を諦めて、現実にあった未来を選択するしかありません。報われない努力を続けるよりも、生きていくために現実を受け入れるしかないのです。
そんな子どもたちにとって、遠く離れた日本で、自分の夢の実現を応援してくれる里親さんの存在は、まさに「希望」そのものです。
ぜひ里親会員として、私たちと一緒に奨学生たちの成長を見守っていただけますと幸いです。