先日、碧南市にあるブラジル学校で３年生（２クラス約40人）の生徒たちに最後の挨拶をしました。
mapaの活動を広げるためのアウトリーチとして、昨年11月から授業に関わり、日本語やキャリア教育の授業を実施してきました。

2023年は、その授業内容をがむしゃらに作り上げ、模索に模索を重ねた１年間でした。

結局、約40人の生徒のうち、進路指導（相談対応）ができたのは12人程度で、私（代表の牧野）としては、これが限界だったと思う一方、十分やり切れなかったという悔しさも大きくとても複雑な気持ちです。

彼らは今月中旬に卒業し、ブラジル学校という手厚く守られた空間を出て、日本社会という大海原を自力で泳ぎ始めます。そのために必要な知識や言語、気力を、この１年間でどれくらい高めることができただろうか。。。

ほとんどの生徒が卒業後も日本に残り、結局は親と同じように工場で働きながら夢や希望を失っていく...という現実の中、ただ、私が唯一彼らに伝えることができたのはmapaの存在でした。

困ったら、mapaに来て。
いつでも学べるし、いつでも相談にのるから。

...今思えば、それを伝えられただけでも、もしくはそれを伝えられたということ自体が、私たちdiveにとってものすごく大きな進歩だったのかもしれません。
そして、もしかしたら、今が本当の意味でのスタート地点なのかも。

今回のクラウドファンディングで、約30人の方々から130万円以上の寄付をいただきました。

この資金をどう生かしていくか、mapaの発展をどう方向づけていくか。
改めて、今年１年かけて学生一人一人から聞いた悩みや迷いをベースに、考えたいと思います。