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輝かしいキャリアから転落… RDデイケアセンターとの出会い
塚本堅一氏は薬物依存から回復し、依存症予防教育アドバイザーとして活動するまでの波乱な道のりについて明かしました。
NHKアナウンサーとしての輝かしいキャリアを歩んでいた塚本氏は、2016年に危険ドラッグの所持・製造の罪で逮捕され、懲戒免職となりました。社会復帰を目指して仕事を探し始めますが、過去の逮捕歴が障壁となり、何度も不採用を経験。最終的にうつ病を発症し、外出すら困難な状態に陥ったと言います。
転機が訪れたのは、精神科医の紹介で依存症回復施設「RDデイケアセンター」(東京都板橋区)に通い始めたことでした。同センターでは、AA(アルコホーリクス・アノニマス)の12ステップを基盤としたプログラムを提供しています。座学を中心に、自己の問題を客観的に見つめ直し、少しずつ「生き方」を変えていく方法を学びます。
塚本氏は、当時の経験についてRDデイケアセンターでのプログラムを通じて、「自分がやっぱり動いていかないと変わっていけない」と気づき、それが少しずつ生き方を変えるきっかけとなったと語りました。
また、様々な依存症を抱える仲間たちと交流する中で、自分だけが特別な問題を抱えているわけではないことを知り、希望を見出すことができたといいます。
「社会復帰」への問いかけ、『実は』と打ち明けられないハードルの高さ
塚本氏は「鬱な状態の時も社会だと思うんです。それこそ逮捕されて無職になった状況も社会なわけじゃないですか」と語ります。この言葉には「社会復帰とは何か」を改めて考えさせられる重みがあります。たしかに、仕事に就くときだけが社会参加ではないでしょう。
現在、塚本氏は依存症予防教育アドバイザーとして、依存症に対する偏見をなくす啓発活動を行っています。対談の中で「依存症は、誰にでも起こりうるものです。『実は…』と打ち明けることが難しい偏見や壁がある現状を変え、もっと社会全体で考える必要がある」と語りました。
「以前、一緒に働いていた人たちからも、『実はうちの家族にアルコールの問題があって…』とか『ギャンブルで…』とか『薬物で逮捕された兄がいて…』といった話を聞くことが多かったんです。この『実は』と、打ち明けられないハードルの高さ。それを当事者だけに押し付けるのではなく、みんなの問題として考え、ハードルを下げていく必要があると思います」
社会全体で依存症回復支援の在り方を考え直す重要性を訴えるものではないでしょうか。
クラウドファンディングへの期待
対談では、老朽化で取り壊された依存症回復支援施設「バーブホーム」の建て替えを目指すクラウドファンディングへの協力も呼びかけられました。「依存症は治るものではなく、生涯付き合っていく必要がある」と語る岡田昌之代表の言葉には、ジャパンマックが取り組む支援の重要性と意義が込められています。
最後に、塚本氏の言葉と行動は、依存症に悩む人々に限らず、多くの人に勇気を与えるものです。そのメッセージが広がり、依存症への偏見が減り、支援の輪が広がることを期待します。
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