活動・団体の紹介
よろず相談支援センターふらっとは、誰でもふらっと気軽に立ち寄れる場所でありたいと考えて名付けました。
英語のflatの語源は「家」。ここに相談に来ていただいた方が、安心してくつろいでいただけるようカフェスペースもあります。
相談がない時間帯は、コワーキングスペースや勉強する場所として使っていただいてもかまいません。
バイクや自転車で行き交う人たちのエイドステーションや応急修理の場所として機能するように、工具セットやタイヤ・チューブなど消耗品も完備しています。
地域に開かれた相談所として、「ふらっと」が皆様のお役に立てるように、日々アップデートしています。
活動の背景、社会課題について
障がいのあるなしに関わらず、生きづらさを抱えている方々に寄り添った支援をしたいと思い、勤めていた社会福祉法人を辞めて、自分の思い描いている支援を実現するためにこの相談所を設立しました。
計画相談という福祉サービスだけでは制度の迫閒にこぼれ落ちてしまう方や民事不介入で支援者が手をこまねいている案件にも、ご本人の声に寄り添ってできる限り最善の方法をいっしょに考えて行動することを信条としています。
どこに相談すればいいか分からない。相談に行ってもたらい回しにあった。相談してもうちでは受けられないと断られてしまった。
私が市町村の相談窓口に配置されていたときに直面した様々な相談を少しでも解きほぐすためには制度に縛られない相談員が必要だと感じ、2022年に法人を設立し、2023年春に計画相談事業所としての認可を得ました。
ですが、制度で救える方はごく僅かです。制度外のあらゆる社会資源も活用して、ひとりでも多くの方に元気になっていただくために、「ふらっと」は活動しています。
活動内容の詳細、実績について
これまでの主な活動実績は、ホームページのお知らせをご覧下さい。
https://flat.kumamoto.jp/categ...
代表者メッセージ
私は、自閉スペクトラム症の診断がついたのは大人になってからでした。
これまで何度もうまく行かないことがあったけれど、周りのサポートのお陰で成長できました。
自分の障がいが分かり福祉の世界で働き始めて感じたのは、障がい福祉の世界は高齢や児童の分野と違って誰もが障がい者になるわけではないので、かなり遅れているという事実でした。
当事者としての苦い経験や辛い体験を同じような境遇の方に味わってほしくない、できることならそんな苦労はしないでハッピーになってほしい。そう思って自分の障害もカミングアウトするようになりました。
ただ、この福祉の世界で働いていると、地域づくりの要は福祉なんだと強く感じるようになりました。障がい者だけでなく、健常者も地場の中小企業も農業者もそれぞれに悩みや課題を抱えています。
日本各地の中山間地域を回って感じたのは、急激な少子高齢化と過疎化、それに耕作放棄地や空き家の増加問題でした。
これら全国の地方が抱える問題を解決するために、農福連携という切り口で地域を見つめ直すための取組も行っています。
そんな誰でも気軽にワンストップで相談できる場所としてあえて「よろず相談支援センターふらっと」と名付けました。
寄付金の使い道について
計画相談は高齢者のケアマネと違って、プランを作成したときやモニタリングを作成したときだけ報酬が発生します。
ですので、それ以外でクライアントのために動くときには中々報酬が発生しないので、支援が手薄になりがちです。その為、相談員が動いてくれないと感じたクライアントさんはもう福祉サービスなんて使わないと嫌気がさしたり、行政や福祉サービス不信になってしまいます。
いただいた寄付金は制度外で手厚く支援するために活用させていただきます。
例えば、障がいのあるなしに関わらない子どもたちを対象とした教科横断的プログラムの開発やワークショップの実施、自然体験学習ツアーの開催、移動手段がない方への中古自転車を募って修理・寄贈するプログラム、アウトリーチが必要な方への自宅や施設訪問などにいただいた寄付金は活用させていただきます。