ケニアの障がい児の状況とは
今、アフリカは大きく発展しようとしています。
特にケニアは高度経済成長期に入り、建築ラッシュで地価が驚くほど高騰しています。そのように経済が成長していくその陰で、障がい児にはなかなか光が当たりません。障がい児に対する適切な医療や教育を行うことができる専門家や施設は限られ、医療保険や福祉サービスなどはほとんどなく、障がい児をもつ家族は経済的にも厳しい状況に置かれています。そして障がい児に対する差別や偏見も大きく、肩身の狭い思いをして育てているご家庭も少なくありません。
ケニアの子どもたちを応援する方法として
そこで、私たちシロアムの友の会では、今年度、ケニアで数少ない障がい児療育支援を行う「シロアムの園」の運営を支援することを通じてケニアの障がい児療育支援の環境を築くことを目指します。
「シロアムの園」は、東アフリカ・ケニアの首都ナイロビ郊外で2015年に開設されました。
子どもたちやそのご家族にとって必要なこと、大切なことを、その人まるごと受け入れて、医療・教育・リハビリ、社会面などの包括的なケアを通所サービスを通して行い、一人一人が生きる喜びを感じ、既に持っている能力や賜物をキラキラと輝かせて生きていくことができるようになることを目指しています。
毎日子どもたちは元気に通い、朝の会、クラス活動、個別療法、グループ療法、外遊び、ランチなどを通して、子どもたち一人一人の素晴らしい笑顔と成長を見せてくれています。また、同伴してくるご家族も、毎日行われているご家族同士の交流を通して力づけられ、励まされています。
現在の利用者数は50名にも及び、その他に登録待機児数も60名を超えました。
すべての子どもたちに、明るい未来を
「シロアムの園」は、子どもたちやご家族が必要なサポートを受けることができ、生きがいを見出して輝くことができるような地域社会を作っていきたいとの願いのもとに運営されています。
運営する支援拠点は、その活動の中心となって、地域に根差しながら、子どもたちのよりよい未来のために必要な居場所となることを目指しています。
ケニアで生きる子どもたちやそのご家族が自分らしく輝いていくことができるように、また地域の人たちが子どもたちやご家族のことを知り、共に歩んでいくことができるような、笑顔あふれる「コミュニティ」を目指し、シロアムの友の会でも支援を実施します。
ご支援の使い道
ケニアの療育支援を行う「シロアムの園」は、多くの皆さまからのご支援で成り立っています。
利用する子どもたちやご家族の数も増え、待機していただいているご家族も増えていくなかで、必要となるスタッフの数や備品、日常のお薬や栄養補給のためのお粥の準備しなければならない量も増えています。また、子どもたちの状態を改善するためにも、お薬代の一部だけでも賄いたいと思っています。
皆さまからのご寄付は、主にスタッフの人件費や食材、医療材料やお薬の購入費などに使用させて頂きます。
たとえば3,000円のご寄付を10名の方からいただければ、スタッフ一人のひと月の人件費を賄うことができます。