フードバンク活動とは
さまざまな理由で発生する食品廃棄物のうち、可食部分(食品ロス部分)について、食品関連事業者や一般家庭などから寄贈を受け、それを地域の福祉的な利益のため再活用する活動です。
ふうどばんく東北AGAINの事業
ふうどばんく東北AGAINは、フードバンク事業のほか、コミュニティ事業とネットワーク事業の3つの事業を行っています。
フードバンク事業
食品の受け取り
- 一般家庭からの受け取り
- 企業・各種団体からの受け取り
- フードドライブ活動による受け取り
食品の配布
- ご家庭への配布
- 福祉施設等への配布
- 路上生活者への配布(炊き出し活動)
コミュニティ支援事業
「AGAIN CAFE」
2019年AGAIN CAFEがオープンしました。月水金の営業日にはランチを提供し、地域のハンドメイド作家さんの作品をお預かりする委託販売、こどもたちのための「駄菓子屋」を併設しています。こどもたちの拠り所として、また沢山の人に足を運んで頂き、フードバンクという活動を知ってもらうきっかけとなっています。
「JINA食堂-みんなあがいん-」
月1回のペースで、近隣だけでなく宮城県内から沢山のこどもさんとその親御さんが集まり、こども食堂を行っています。こども無料、大人300円を頂き、夏休みや冬休みなどの長期休業では回数を増やし、更に季節ごとのイベントとしてサンタさんを呼んだり、楽しく活動します。毎回100名ほどの利用がありますが、これらすべての活動は地域の子育て世代、おじいちゃんおばあちゃんのボランティアによって支えられています。
ネットワーク事業
仙台市内、宮城県内の各種NPOやボランティア団体と連携して、生活困窮者を多方面から支援しています。
また、東北地方を中心に全国のフードバンク団体と連携して、食品の有効活用やフードバンクの発展に向けた活動を行っています。
誰も取り残されることのない社会に
ふうどばんく東北AGAINは、今年度皆様のおかげで6,853名という大勢の方の命を助けるフードバンク活動ができました。(2020年3月現在)
また支援した食料の総量は24トンにも及びます。
私たちは貧困や生活困窮に立ち向かうため食を支援する活動を続けてきましたが、余剰な食料がフードロスで捨てられる一方で、今日食べる物も無い困窮した人々を見てきました。
また昨今では貧困を表す指標の相対的貧困率にも満たず、そのさらに半分の収入未満の人たちを表す「ディープ・プア」という言葉まであり、食糧支援の要請は年々増加の一途を辿っています。
そしてただ単に食料を提供するだけでは解決できない問題にも度々直面し、やりきれない思いもしてきました。
こうした問題を「食」を糸口に解決するため、生活を立てなおすのに必要な機関にお繋ぎする「困りごと支援」、そして地域の子どもたちの拠り所をとなる居場所作りや食堂を始めました。
しかしこうした活動は助成金以外にどこからも資金を得る手立てがなく、これらの活動を続けていく一助とするため2019年「AGAIN CAFE」をオープンしました。これらの運営はそのほとんどがボランティアによって賄われており、AGAIN CAFEの収益は全て法人を運営するための資金となります。
しかし東北最大の支援数を誇る団体の運営資金を賄うにはまだ足りません。
無くてはならない活動を続けるために・・
このページに辿り着いてくれて、ありがとうございます。NPO法人ふうどばんく東北AGAINの代表、地主雅信です。
当団体の活動理念は、昨今よく耳にするSDGs「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の15の項目と合致するものが沢山あります。
1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
11.住み続けられるまちづくり
12.つくる責任 つかう責任
こうした事から分かるのは、ふうどばんく東北AGAINが行う活動が、ただ単に困った人を救済する活動ではないという事です。
つまりは、すべての人が住みよい持続可能な社会にするための足掛かりであり、全ての人が関わる未来のためへの投資であり、支援であるという事です。
ここで開催される「JINA食堂ーみんなあがいんー」に参加してくれる子どもたち。そこに来る子がある日ママに言ったそうです。「食堂はディズニーランドより楽しい!」と。
また4歳のある子に「あがいんってどんな場所?」そう聞いたことがあります。
そうしたらこう応えました。「こどもが守ってもらえる場所」
こどもたちは素直な心で、感じています。
自分たちがここに居てよいのだと。
そうして時に食料を仕分けたり、運んだりのフードバンクのお手伝いもします。実に素敵なことです。小さな時から沢山の大人たちに見守られて、そして自分も自然と人の助けになり、そうして育っていった子どもたちがどんなに素敵な大人になるか想像してみてください。
私たちはこの場所が食料を配る拠点としてだけではなく、時に子どもたちや親御さんの拠り所となり、時に命を繋ぐための最後の砦となるように皆様のご協力をお願いしたいと思います。
NPO法人ふうどばんく東北AGAIN
代表 地主雅信