【ご支援ありがとうございました!】
5月8日から始まりましたクラウドファンティングが終了しました。多くの皆様のご支援をいただきまして当初予定していた30万よりはるかに多く52万円のご支援をいただきまして6月25日に終了いたしました。多くのご支援をいただきまして厚く御礼申し上げます。
支援団体の相次ぐ撤退
2022年2月に起こったロシアによるウクライナ侵攻。ウクライナから我が国に避難して来られた方は2000名を超えました。現在でも【 住まい・生活物資(衣服、食料、衛生用品等)・教育・就労・生活費(寄付・助成金含む)・心のケア 】が不足しております。日本財団による渡航費や住環境整備費、1人当たり年100万円の生活費の支援金や行政からの支援金もありますが、それだけでは足りません。当社団はウクライナからの避難民支援として、2022年5月より現在でも米や野菜・粉ミルクその他食料品・消毒薬やマスクなどの日常消耗品だけでなく、ノートPCや移動の際に必須な自転車を提供して支援をしています。その戦争も、始まってから2年以上が経過しました。能登半島地震や物価高騰の影響もあり、最近では、支援団体が支援を中止したり、助成金を終了したりする動きが目立ちます。戦争の長期化していいることにより、ウクライナ避難民は、日本で生活するために、長期のプランを立てる必要があります。喉元過ぎれば熱さを忘れるでしょうか。残念なことです。
このクラウドファンディングで得たお金の使い道
当社団は現在、こども食堂で得た物資の一部を宮城県内に避難しているウクライナ避難民と外国にルーツを持つ家庭に対する食糧支援に使用しています。こども食堂の運営を始めて1年程経過してロシアによるウクライナ侵攻が発生しました。新型コロナウイルス感染症・ロシアによるウクライナ侵攻に伴う石油や穀物などの物価高騰・その後の急激な円安は、生活に困窮している家庭に非常に大きな影響を与えています。特にウクライナからの避難民をはじめ外国籍や外国にツールを持つ方々は、物価高騰の影響を受けております。
外国にルーツを持つ子どもの保護者の中には、日本語の壁などから就労状況が不安定になり、失業と就業を繰り返し工場のアルバイトなどで子どもたちを養う家庭は珍しくありません。貧困・困窮あるいは十分な収入のない不安定な状況は、外国にルーツに持つ子どもたちにたくさん影響を与えています。昼夜働く親に代わって幼い兄弟の世話をするために学校に通わなくなる。親の失業によって高校進学を諦めて、働いて家族を支える子どももいます。
外国にルーツを持つ子どもたちの場合は、外国人保護者や本人が、日本語を十分に理解していない場合があるため、必要な支援や情報が得られないといった事例があります。
現在、毎月ウクライナ避難民5世帯15人、フィリピン人3世帯9名、海外からの留学生10人ほどに対して食料支援をしています。今後増えてくることが予想されます。外国にルーツを持つ子どもをはじめ在留外国人の生活支援をより充実させるために、クラウドファンディングを実施することにしました。
外国にルーツを持つ子どもたちについて話題になると、彼らが抱えている課題や外国人による生活保護費の不正受給・不法滞在者の即時送還がよく取り上げられます。確かに不法滞在や税金や社会保険料の未納はよくはないし外国人による生活保護費をもらうことに対して、違和感を感じます。
しかし、きちんと日本の法律を守り、文化風習を尊重している人は大勢います。適切な支援環境や教育機会が提供されれば、日本と海外という複数の社会文化に適用することができる貴重な存在だと思います。
海外で生まれ育ち、成人前後に来日する留学生と大きく異なる点は、外国にルーツを持つ子どもたちは、その家族の生活基盤が日本に根付いていると同時に、日本国内で幼少期から日本の基礎教育を受けていることから、日本文化や社会事情に精通しています。日本側に根付いた視点でも活躍することが可能です。
外国にルーツを持つ子どもたちとその家族は、いつか「帰国する人」ではなく、ともに地域や社会を作り上げる仲間であると同時に、日本社会に未来に新たな力を与えてくれる人たちです。このクラウドファンディングによって外国にルーツを持つ子どもたち、その家族をはじめとする多様な人々が作り出す社会が豊かさの源泉となる未来を、多くの外国人と共につくっていきたいと思います!