アジア協会アジア友の会

ネパール 地震被災地の安定的な農業地域を目指した水インフラ設置と農業生産向上の基盤づくりを支援したい!

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地震により奪われたネパールの人々の生活復興に向けて、農業による持続可能な地域づくりのために、給水設置、技術普及や様々な仕組み作りを実施する組合組織を設立し、円滑な農業の仕組みづくりにより、単なる復興だけでなく、自立できる地域づくりを行うことを目指しています。

はじめまして。アジア協会アジア友の会(JAFS)と申します。

アジア協会アジア友の会(JAFS)は、大阪を拠点にアジア18ヵ国にネットワークを持ち、現地NGOと協働している国際NGO団体です。

1979年に設立され、今年で42年目を迎えます。私たちは、水・教育・環境・自立の4つを軸に活動を行なっています。

安定的な農業地域を目指すための支援を行う

総人口の6割強が農業に従事するネパールでは、急峻な地形、インフラの未整備、農業・水資源管理についての技術指導の不足などにより、農業生産性は低く、農村部の貧困の問題となっています。

ネパールのシンドゥパルチョーク郡インドラワティ村は、カトマンズから車で4時間、最も近接する街から2時間の距離に位置する、海抜600~1135mの斜面に囲まれた地域です。村には、先住民族(マガル族、タマン族)が暮らしており、主な産業は農業で9割の村人が農業に従事しています。また、赤土という土壌のため、水資源の確保の面、高地性の気候から、栽培可能な作物が限定され、収量も低く、農業だけで生計を立てていくことは難しいため、若い男性の近隣都市部への出稼ぎによる人口流出が著しくなっています。

また、2015年の地震による被害は大きく、1807世帯のうち9割が倒壊し、農業にも影響を与えたため、貧困状態に陥り、村人は村の崩壊に大きな危機感を抱いています。JAFSは、2015年の地震被災直後より当事業地及びその周辺への地震被害に対する緊急支援、その後の復興支援に関わってきました。

活動内容

1. 灌漑農業用水と安全な水確保のための揚水システムの設置

地震後地域の水脈の移動により、もともと水不足なエリアの水量が壊滅的に減少。そこで、村を通るジャンディ川より取水・浄水・送水・配水を行うために揚水システムの建設を行い、取水から配水のための高架水槽まで揚水します。この揚水システムと水道パイプラインにより、診療所1カ所、学校3校、個人世帯等、計約5000名が安全な水に安定してアクセスでき、農業用水をえることができます。

2. 水管理組合の設置

水は人間の生活にとって不可欠であるために問題も生じやすいため、水管理組合を形成します。揚水システムが1年稼動するための維持管理や、揚水ポンプの買い替えなど、計画的な取り組みを行える組合にするための研修を行います。

3. 農業生産向上のための基盤づくり

アワ、アワトウモロコシなどの農作物を生産する人々は、収入が乏しく、出稼ぎに頼っているため、困窮化をさらに加速させています。農業の改善プログラムの実施に向けて、リーダーの育成や、村での自立を目的とした最適作物の選定を行います。

寄付金の使い道

上記活動内容が円滑に実施できるように、現地の住民の世帯に水が届くようにパイプの接続、パイプの設置斜面箇所の強度強化工事、継続運用するための揚水ポンプのスペア購入費、農業実施資材費 等。

期待される効果

・水が無い地域に水インフラが完成し、持続的に地域に水が供給される。

・水インフラ設備を設置することで、1世帯あたりの一日平均水量270リットル(1人45ℓ)を満たす水が安定供給される。

・管理組合が水インフラ設備の揚水システムについて理解し、管理知識と技術を得ることにより持続的に水を利用する事が出来る。

・農業組合が設立され、農業生産向上事業実施に向けた村人主体の自律的な継続的な発展を期待できる管理体制づくりが出来る。

・農業生産向上事業が実施出来る土壌の農地作り、堆肥づくりが出来る技術を得、村人に伝授することが出来る。

団体情報
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