アジア協会アジア友の会(JAFS)は、大阪を拠点にアジア18ヵ国にネットワークを持ち、現地NGOと協働している国際NGO団体です。
1979年に設立され、今年で46年目を迎えます。私たちは、水・教育・環境・生計向上の4つを軸に活動を行なっています。

アジアのごみ問題とJAFSの取組み
海に流れ出たプラスチックごみが、ウミガメやイルカなど野生生物の命を危険にさらしている海洋プラスチック汚染。海洋へのプラスチック流出量上位にはアジアの国々が多く入っており、インドネシアは世界2位と言われています。
そのような地域では、国や自治体に財政的余裕がないため、ごみ処理にまで手が回らないことが多く、住民のごみ適正処理に対する意識も高くなくポイ捨ても多々見られるため、陸地や川にごみが散乱して、生活環境が衛生的とは言えない状態になるとともに、海へのごみの流出を招いてしまっているのです。
これに対し当会は、活動開始以来46年間に培ったアジア諸国とのネットワークを活かし、アジア各地の提携団体と連携協力して取り組みを始めています。
まずは、日本(大阪、東京)とアジア(インドネシア・バリ島およびアチェ州バンダアチェ、フィリピン・ソルソゴン州マトノッグおよびアンティーケ州パンダン)の3カ国6地域での「ブルーオーシャン作戦」。海でつながる国々で共に、海岸のプラスチックごみを拾い、地域の生活環境改善や、地球規模の海洋プラスチック汚染改善に取り組んでいます。
しかし拾うだけでは問題に終わりがありません。捨てる・拾うの繰り返しでなく、発生源からごみを減らす活動(生ごみ堆肥化、プラスチックごみ分別やリサイクルなど)や、ポイ捨てをやめ、ごみを散乱させない啓発活動をアジアでスタートさせようとしています。
インドネシア・バリ島のごみの現状
分別なきごみ山

有機ごみもプラスチックごみも混在して積み上げられ、腐敗して不衛生。ごみ減量と分別リサイクルが必要
(写真はジャワ島のごみ山。バリ島ではごみ山廃止を目指し縮小中で、いっそうごみ減量が必要)
プラスチックごみ漂着海岸

バリ島のビーチ。他の島から流出したものも含め、ポイ捨てされたプラスチックごみは海を漂い、やがてどこかの海岸に漂着する
ポイ捨てされ散乱しているごみ


プロジェクト「バリ島に環境教育センターを!~ポイ捨てしないリサイクルの心を育てる」の活動内容
プラスチックごみの海洋流出量が世界2位と言われたインドネシアでは、各地域で住民が自主的に「ごみ銀行」を設立運営することが、政府により推奨されています。
ごみ銀行とは、家庭で分別したプラごみをコミュニティ回収してリサイクル業者に持ち込み換金し、その資金を元に、ごみを持ち込んだ(預けた)人が量に応じて現金を引き出せる仕組みです。
バリ島の民間団体MBM(マハ・ボーガ・マルガ)財団でも、1年ほど前から周辺7村とともに「ごみ銀行」を始めたばかりで、プラごみリサイクルを家庭や地域に普及する啓発活動をしていますが、各家庭に定着するためには、まずは一人一人がポイ捨てしないで分別処理する意識と行動を身に着けることが必要です。
そこで10年以上前に作られた、生ごみなど有機ごみの農畜産業への循環利用パイロット施設を改修し、子どもから地域の大人までが、有機ごみやプラごみなどを分別し各種別の適切な処理を効果的に学べる環境教育センターとして整備しようと、民間団体が立ち上がりました。
日本では自治体が設置することが多い環境教育施設を、住民自ら問題意識を高く持ち自主的に設立運営しようという取組みを、ぜひ応援してください!
この下に、チラシの図を入れるところから ここから

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本寄付は、 に充てさせていただきます。活動をご支援くださり、ありがとうございます。
資金はすべて学生寮再建のために使用されます。
学生寮2棟(現地管理費含む)…457.8万円
事務局管理費…42.2万円
バリでの成功が他のアジアに広がる
アジアの人々が暮らす生活環境が衛生的になり、海や地球の環境改善にもつながるこの活動に、ぜひご支援をお願いいたします。
バリ島でのこのプロジェクトが成功すれば、他のアジア地域にも同様の活動が広がるきっかけになります。