はじめまして。アジア協会アジア友の会(JAFS)と申します。
アジア協会アジア友の会(JAFS)は、大阪を拠点にアジア18ヵ国にネットワークを持ち、現地NGOと協働している国際NGO団体です。
1979年に設立され、今年で42年目を迎えます。私たちは、水・教育・環境・自立の4つを軸に活動を行なっています。
コロナ禍におけるフィリピンの村に住む障がい者の生活
フィリピン、アンティーケ州パンダン町でも2020年3月から新型コロナウイルス感染拡大のためのロックダウンが始まり、人々の外出が制限され、生活が一変しました。
障がい児童が学校に通えなくなったことで、家族の誰かが家に残り、田畑に働きに行くことができなくなりました。また、パンダン町では、世界で最も美しいビーチの一つと言われるポラカイ島をはじめ観光業が大きな収入源の一つでしたが、それで生計を立てている多くの人が失業することになり、収入が得られなくなりました。
さらに、パンダン障がい者協会に登録のある多くのメンバーは、定期的な通院や症状改善のために毎日決められた薬を飲む必要がありますが、厳しい外出制限が続く中、その手配は困難を極めています。基礎疾患がある人にとってコロナ感染は非常に深刻な問題になりかねません。
政府のコロナ感染防止のルールに従い、マスク着用や消毒剤を使用し、細心の注意をしながら行政や地域の人々と協力体制を組み、活動を始めました。
困難な状況にある人を孤立させない社会をつくるために
1、PWD(persons with disabilities) IDカードの発行
医薬品と食料の購入するときに20%の割引を受けられるカードの発行をおこないます。町の人たちの温かい協力のもと、このカードは障がい者の生活を助けます。
2、障がい者のいる貧しい家庭への救援物資の配布
貯えのない貧しい家庭では、仕事ができなくなるとすぐに今日食べるものを手に入れることが難しくなります。十分な食事がとれない中、真夏・雨季・台風と季節の変化がもたらす様々な病気にかからないように、パンダン町の協力を得て、お米や野菜、卵、ビタビン剤等を袋に入れて配布をおこないます。不安にさいなまれている彼らに安心を届けます。
3、福祉機器の提供
松葉杖や自助具、車椅子等を必要としている人々にできるだけ滞りなく届けられるよう、障がい者協会と行政で連携し、運搬等の協力をします。移動制限の出ている中、障がい者の家族が器具を取りに行くことができなかいため、通行許可を得たスタッフがおこないます。
4、職業訓練、生計支援
学校を卒業した障がい者が、地域社会の中で仕事をおこない収入が得られるよう支援をおこないます。メンバーそれぞれの得意分野を生かしたパソコン操作や移動式屋台での販売、民芸品の製作、プラスチックを再利用した環境にやさしいエコブロック作り、植林用の苗木づくり等をおこないます。
ご支援の使い道
*必要資金 50万円
*使途 障がい者のための教育・生活改善・職業訓練等
*期待される効果
・コロナ禍でさらに困窮状態にある障がい者を孤立させず、ともに困難な時期を乗り越えられるよう、応援することができます。
・福祉機器や職業訓練等をおこなうことで、障がいのある人々も地域の一員として、その力を最大限発揮することができるようになります。
・活動を通して、ボランティアネットワークの結束がより強いものとなり、地域の他の問題に対しても協力して、解決に向けて行動できるようになります。
・支援を受けた人々は、身につけた経験や技術を次の世代の人々に伝え、地域の成長や発展、新たな障がい児童の支援に協力します。
新型コロナウイルス感染は、誰も想像できなかった社会の変化をもたらしました。困難な状況にある人々を孤立させずに、ともに前を向いて歩んでいける社会作りのために皆様からの温かいご支援をお願い申し上げます。