(公社)アジア協会アジア友の会(JAFS)とは
公益社団法人アジア協会アジア友の会(JAFS)と申します。
当会JAFSは、大阪を拠点にアジア18ヵ国にネットワークを持ち、現地NGOと協働している国際NGO団体です。
1979年に設立され、今年で42年目を迎えます。私たちは、水・教育・環境・自立の4つを軸に活動を行なっています。
アジアのごみ問題へのJAFSの取組み
海に流れ出たプラスチックごみが、ウミガメやイルカなど野生生物の命を危険にさらしている海洋プラスチック汚染。海洋へのプラスチック流出量上位には、アジアの国々が多く入っています。
アジアを含む途上国では、財政的に余裕がないため、国や自治体もごみ処理にまで手が回らず、定期的なごみ収集の仕組さえない地域が多くあります。そのような地域では、陸地や水路・川にごみが散乱して生活環境が衛生的とは言えない状態になるとともに、海へのごみの流出を招いてしまっているのです。
これに対し当会は、活動開始以来42年間に培ったアジア諸国とのネットワークを活かし、アジア各地の提携団体と連携協力して取り組みを始めています。
まずは、昨年11月に日本(大阪、東京)とアジア(フィリピン・ソルソゴン州マトノッグ、インドネシア・バリ島およびアチェ州バンダアチェ)の3カ国5地域で始めた「ブルーオーシャン作戦」。海でつながる国々で共に、海岸のプラスチックごみを拾い、地域の生活環境改善や、地球規模の海洋プラスチック汚染改善に取り組んでいます。
しかし拾うだけでは問題に終わりがありません。捨てる・拾うの繰り返しでなく、発生源からごみを減らす活動(生ごみ堆肥化、プラスチック分別ごみ箱設置やリサイクルなど)や散乱させない啓発活動をアジアでスタートさせようとしています。
本寄付は、
・フィリピン・ソルソゴン州マトノッグでの、プラスチックごみ分別回収用ごみ箱の購入や運搬に掛かる費用、生ごみ堆肥化用資器材の購入
・インドネシア・バリ島およびアチェ州バンダアチェの提携団体による、ごみ拾い活動用資器材の購入
・日本とアジアで同時に海岸ごみ拾いをする「ブルーオーシャン作戦」活動費
のいずれかに充てさせていただきます。活動をご支援くださり、ありがとうございます。
このような私たちが、ごみに関する国際協力の専門家の方から途上国の現状について学び、私たちに何ができるか考える機会として、オンラインセミナーを企画しました。私たちの活動を支援くださり、同じ関心をお持ちの方とも、ぜひ一緒に学び考える機会とできればと思います。
本寄付の一部はセミナー経費に使わせていただきます。ご協力に感謝いたします。
「開発途上国のごみ問題の実状と国際環境協力の事例」オンラインセミナー概要
日時:2022年7月23日(土)14:00~15:30
内容:アジアを始めとする途上国のごみに関する具体的な現状と課題について聞き、途上国の人々がごみとどう付き合いどう取り組んでいるのか、何に困って何を求めているのか知る機会としたいと思います。
そして課題解決のための国際協力の事例もお話しいただき、市民レベルで私たちに何か協力・支援できることはあるのか、一緒に考えてみませんか。
講師:一般社団法人国際環境協力ネットワーク代表・JICA国際協力専門員 吉田充夫 氏
<プロフィール>1952年滋賀県生まれ。専門は環境・廃棄物管理学。理学博士。1984年以来世界40か国以上で国際協力事業に従事し、2002年から独立行政法人国際協力機構国際協力専門員(廃棄物・環境管理分野)。また、東京工業大学大学院総合理工学研究科連携教授、東京大学大学院新領域創成科学研究科客員教授を歴任。2017年から一般社団法人国際環境協力ネットワークを併任。趣味は街歩き。
会場:オンライン(ZOOM) ※開催前日に、ZOOM参加用URLをお送りいたします。
主催:公益社団法人アジア協会アジア友の会(JAFS) 担当/川本