日頃より風テラスを応援いただいている皆様、明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。
12月の活動報告をお届けします!
■2026年も引き続きよろしくお願いいたします
新年明けましておめでとうございます。いつも風テラスの活動を温かく見守り、ご支援いただきありがとうございます。
2025年は新しく9名のメンバーを迎え、女の子の居場所作り事業では初めての対面開催を実施したり、相談員が自殺対策事業に取り組むためのスキルアップをはかったりと風テラスにとってはまさに変革の年でした。
年の瀬には、風俗店の待機部屋冷蔵庫から新生児の切断遺体が見つかると言った悲しいニュースも流れましたが、風テラスでは風俗店待機部屋へのアウトリーチ活動も再開したところです。
2026年も引き続き夜の世界で働く方達のための活動を精力的に行っていく一方で、私たちが長年の活動で築いた知識や経験を多くの人に共有するための企画も準備をしているところです。
ぜひ、引き続き応援をよろしくお願いいたします。
NPO法人 風テラス理事長 徳田玲亜
■風テラスの2025年を振り返って
~さらなる「安心」と「選択肢」を社会へ~
2025年は、風テラスの活動が社会に広がり、新たな挑戦を通じて支援の輪を一段と広げることができた年となりました。
これもひとえに、日頃より温かいご支援をくださっている皆様のおかげであり、心より感謝申し上げます。
以下に、2025年に実施した主な活動の一部をご報告します!
◆4000件を超える相談件数と相談・支援活動の充実

2025年は困難な状況にある夜職女性の方々からの相談が、4,209件と、一昨年に引き続き4,000件を超えました。

とりわけ、風俗業界では「閑散期」と言われる秋口には月400件を超える相談件数が続きました。年間を通じて多くの相談が寄せられる中で、特に借金や生活困窮、店舗や客とのトラブル、誹謗中傷など、夜職で働く女性の悩みに弁護士とソーシャルワーカーが寄り添いました。
そして、皆様からのご支援により8月から対面相談会を再開し、相談者からは「背中を押してもらえた」という感謝の声をいただくなど、より深い支援を提供することができました。
さらに、風テラスの地道な活動が評価され、Forbes JAPAN 2025年12月号の「『ソーシャルR&D』を実装するNPO50」に選出・掲載されるという社会的評価もいただきました。
◆「自殺ハイリスク領域におけるゲートキーパー育成&アウトリーチ支援事業」の始動

2025年の相談件数にあるように、風テラスには、借金や生活困窮など深刻な相談が数多くお受けします。その中には、希死念慮(死にたいという気持ち)を抱える方も少なくないという現状に対応するため、休眠預金活用事業「自殺ハイリスク領域におけるゲートキーパー育成&アウトリーチ支援事業」の採択による新たな事業を始動しました。
この事業では、自殺リスクが高い方々への相談体制を強化することで、一人でも多くの方が『生きるのがつらい』という状況から脱し、明日への希望を持ち、自分らしい未来への選択肢に繋がることのできる社会を目指します。
活動の一環として、7月末には風テラスのスタッフが2日間にわたる「自殺対応に関する研修」に参加しました。寄せられる「生きるのがつらい」といったSOSにいち早く気づき、より良い対応ができるよう、スタッフ全員のスキルアップに組織全体で取り組んでいます。
◆ 自助(サポート)グループ「60分フリー」の拡充

風テラスは、風俗で働く女の子たちの自助グループ『女の子たちの60分フリー』の活動を、これまでオンラインで行ってきました。
性風俗で働く、または働いていた女性たちが悩みや気持ちをオンライン上で共有する自助グループの一つです。風テラスのスタッフメンバーも参加して話の流れなどをサポートするため、サポートグループとも表現しています。
2025年には、都内会場にて(通算22回目で!)初の対面開催が実施しました。
また、参加者からの「参加しやすい日時にしてほしい」「実施回数を増やして欲しい」といった要望を受け、9月から月2回の開催に増やしました!
参加者からは「自分だけじゃない」「気持ちが少し楽になった」「心の避難所のような場所」といった感想が寄せられています。
「悩みを言葉にして共有できる場所」を持つことが難しい風俗で働く女性たちにとって、「安心できる場所」であり続けるよう、柔軟な運営を心がけています。
◆新ホームページ、Xの本格再始動による社会への発信

支援を求める当事者と、活動を支えてくださる社会全体に向けた情報発信を大幅に刷新しました!
相談者にとって利用しやすく、不安を感じた際にすぐ具体的な行動に移せるよう、特にスマートフォンでの使いやすさを考慮した新ホームページを8月に公開しました。新設した「団体のことを知りたい方へ」というナビゲーションを通じて、行政機関や寄付をご検討くださる方々をはじめとする社会全体に対し、風テラスの活動内容や私たちが把握している社会課題について広くお伝えできるよう、情報発信を強化しています。
そして、公式X(旧Twitter)の運用を本格再始動し、質問箱を通して夜職で働く女性とのつながりを強化しました。
信頼性の高い情報が不足しがちな業界で、NPOとして誠実な情報発信を続けることで、夜職に従事する方々に風テラスの存在を「困った時の相談先」として認識してもらうことを目標に、積極的に活動を展開しています。
こうした取り組みを通じて、2025年は「だれもが『今日の安心』と『明日の選択肢』を得られる社会」の実現に向け、一歩ずつ着実に前進していると確信しています。
2026年も、私たちはこの歩みを止めることなく、一人でも多くの方が必要な支援につながるよう、活動を続けてまいります!
■12月の相談の傾向と件数
12月は累計305名(新規48/継続257名)のご相談に対応しました。
〈12月の通常相談内訳より〉※いずれも延べ件数
・店舗トラブル 46件(先月49件)
・生活困窮 39件(先月41件)
・客とのトラブル・店外 33件(先月28件)
・身バレ 10件(先月2件)
・社会保障の手続き 13件(先月5件)
12月も、生活困窮や店舗とのトラブルなど、多くの相談がありました。
そして、社会保障の手続きの相談が二桁を数えました。これから年度末にかけて、確定申告などの相談が増えていくのではないかと思います。
そして対面による相談会は、次回1月27日(火) 15時-17時に東京都豊島区で行う予定です。
対面相談会をはじめとした相談事業は、みなさまの温かい応援があってこそであると感じます。心より感謝申し上げます。
◼︎風テラスのSNS相談事業が程ヶ谷基金の「男女共同参画・少子化関連顕彰事業」顕彰を受賞!

2025年12月、公益社団法人 程ヶ谷基金の顕彰に、特定非営利活動法人 風テラスのSNS相談事業が選ばれました!
性風俗に従事する女性たちの声に寄り添い、SNSや弁護士との連携を通じて支援を届けてきた取り組みや、源氏名での相談も可能とするなどの当事者の尊厳を大切にした姿勢が高く評価されました。
今後も支援の輪を広げるべく、活動を続けてまいります。
◼︎スタッフメッセージ

5回目となる、スタッフメッセージリレー。今回は、相談員のいしいみほさんに執筆していただきました。
~~スタッフメッセージvol.5 いしいみほ さん(相談員)~~
写真左がいしいみほさん
初めまして。プロボノ相談員のいしいみほと申します。2024年から風テラスの活動に参加し、現在は休眠預金活動事業とフリートークスペース(60分フリー)を担当しています。
医療従事者として、様々な専門性や背景を持つ人々とチームで働く経験を重ねてきた経験から、異なる価値観や立場の人々の声が揃うことで、一つの考え方に偏ることなく、物事を広い視点で捉えるチームが作られることを実感してきました。
この経験を、風テラスの活動でも大切にしていきたいと考えています。
休眠預金活用事業を通じて団体のことを検討する中で、この「多様な人との協働の形」を広げていきたいと考えるようになりました。そんな中、「相談員になりたい」とプロボノに参加したメンバーが増え、現在、団体内でプロボノ相談員の輪が少しずつ広がっています。
新しく加わった相談員のメンバーが担当するオンラインフリートークスペース「60分フリー」は、単なる風俗で働く女性の交流の場ではありません。
私たちは、ハーモニー(調和)ではなく、ポリフォニー(多声性)という、一人ひとりの声を消さずに活かし、それぞれの意見が響き合う対話のあり方を重視しています。これにより、オンラインであっても参加者の皆様の間に深い関係性が築かれていくと考えています。
こうした取り組みができるのも、プロボノやインターンメンバーのおかげだと思っています。
風テラスに、多職種のデコボコが加わり、それがポリフォニーになっていく。メンバー一人ひとりの力が、団体の大きな宝物だと感じています。
そしてこの歩みは、近いうちに、ご寄付という形で支えてくださっている方々にも伝わっていくのではないかと信じています!
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今回は、風テラスの2025年1年間を振り返りました。
休眠事業の採択や新ホームページのリニューアル、Xの再始動など、メンバーが力をあわせてチャレンジした1年でした!
このようなチャレンジが可能であるのも、一重に応援くださっている皆様のおかげです。
本年も、風テラスへのあたたかいご支援のほど、よろしくお願いいたします! (プロボノ・山本)

