■6月の相談者数362人 弁護士×SWのLINE通話相談会を拡充!
6月は、のべ362名のご相談に対応いたしました。先月(301名)より20%も多くのご相談をいただきました。
また、風テラスでは5月より試験的に弁護士とソーシャルワーカーによるLINE通話の法律生活相談の枠を拡充し、これまで月15~20回程度だったLINE通話枠を月32回(週1日・各8回)に増やしています。
週1回、弁護士とソーシャルワーカーがペアで集中対応する日を設けることで、法的なトラブルを抱えた方を取りこぼさないための支援を目指しています。
日々のチャットやメール対応するメンバーも、週に1回は必ず弁護士からアドバイスを受け取ることができるため、不安やピンチに見舞われた当事者に適切な情報と安心を届けられていると感じており、利用も毎回、予約で満員になっている状況です。
今回は、皆様からの寄付を原資に相談会の拡充を行いました。皆様に支えられた相談会でありますので、相談傾向やデータをしっかりと蓄積、分析していき、夜職の方が抱えるトラブルの解決策や、当事者へのアプローチをこれからも模索したいと思います。
6月の通常相談(LINE・メール)の内訳(複数回答も含む)
メンタル 95件(先月比+33%、今年度最多) 店舗トラブル 76件(先月比-15%) 生活困窮・家賃滞納 60件(先月比+39%) 客とのトラブル・店外 46件(先月比+70%、今年度最多) |
弁護士とソーシャルワーカーのLINE通話相談 33名 ソーシャルワーカーのLINE通話相談 6名 ※不安が強く傾聴が必要な方やテキストでの聞き取りが難しい方に優先的に通話対応しています |
6月は、5月の大型連休と夏休み前の「閑散期」ということや、梅雨の気候も影響してか、メンタルに関する相談が多かったです。客とのトラブル・店外に関するご相談も急増しました。
この夏も多くの相談が寄せられています。ひとりひとりの女性に寄り添うことを忘れず、相談対応に励みたいと考えております。
■朝日新聞「ひと」欄にて、副理事長の徳田玲亜が紹介されました
2024年6月11日(火)の朝日新聞朝刊「ひと」欄にて、副理事長の徳田玲亜が紹介されました。2015年の風テラス相談発足当初から携わってきた弁護士として取り上げていただきました。
■現代ビジネスにて、大久保公園の路上売春問題についてコメント
講談社の「現代ビジネス」にて、大久保公園の路上売春問題について、理事長の坂爪がコメントしました。
■休眠預金活用事業(風俗で働く若年女性へのアウトリーチ事業)の成果報告書を公開しました
2023年8月~2024年2月に取り組んだ休眠預金活用事業「孤立孤独/生活苦を抱える若者への緊急支援事業 風俗で働く若年女性へのアウトリーチ事業」の成果報告書を公開いたしました。
ウェブ広告やSNS広告を活用して、若年層の相談ハードルを下げることを目的とした同事業では、LINE通話でのべ192名、チャット対応でのべ1,325名の相談件数に対応しました。
相談内容・情報提供先・相談経路を始め、相談者の住所・業種・障害や病気、相談しようと思った理由や求める解決策などのデータをグラフ等でわかりやすくまとめております。ぜひご覧ください。
■オンライン自助グループ「女の子たちの60分フリー」
夜の世界で働く女性が、自分自身の気持ちや悩みを安心して話せる場として、
2022年夏よりオンライントークスペース「女の子たちの60分フリー」を開催しています。
いつも周りの人のために使ってきた時間を、自分の心をケアする時間として使っていただきたいと考えています。
他の人の話を聞くだけ、自分のことを話すだけでもOK。参加費は無料で毎月開催しています。
6月23日(日)は3名に参加していただきました。アイスブレイクに「今日食べたおやつ」「好きなおやつ」をそれぞれ話し、普段考えていることを共有したり、助言しあう和やかな雰囲気で行われました。
これから新しいプロボノメンバーも運営に加わり、みんなで素敵な場づくりをしていく予定です。
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7月から、ソーシャルワーカー、インターン、プロボノに新たな仲間が加わりました。多様なバックグラウンドを持つメンバーばかりで心強いです。夜の世界に生きる女性たちのために風テラスができることがまた増えました。
猛暑日が続きますね。夏バテ、熱中症など体調不良には十分お気をつけて、楽しい夏をお過ごしください!
(インターン・横田知子)