がんとむきあう会 元ちゃんハウスの活動
がんとむきあう会 元ちゃんハウスは
2024年4月から2025年3月までの12か月に265日を開館し、
がんに影響を受ける人969名の相談を受け入れ、
医療従事者等の768名の利用がありました。

がんとむきあう会は2024年度に認定NPO法人としての更新を迎えます。がんに影響を受けるすべての人に寄り添う…、気持ちを新たにして、毎日の相談活動を大切に、基本に、内容を充実し、新たな切り口にもチャレンジしながら、多くのみなさまからのご支援のもとで活動をしていきます。
■ 相談活動
月・火・水・木・金・第一土曜日11:00~16:00、これからも日々、元ちゃんハウスの扉を開けていきます。がんに影響を受ける人が、気ままに話したり、気持ちを吐き出したり、だれかとつながったり、相談をしたり…。がんとむきあう会の主軸であり、一番大切にしている活動です。安心してお越しいただけるように、ゆるやかな予約(直前でも構わないのでご連絡をいただく)を続けていきたいと思っています。
■ ようこそプログラム
日々、元ちゃんハウスの扉を開ける中で、『何かきっかけがないと入りづらいな…』『一緒にわいわい楽しみたい!』といったお声をいただいていました。そこで、これまでおこなっていた交流会、ヨガ、アロマ、料理教室等に加えて、より多彩なプログラムを用意します。日々の相談活動をベースにしながら、プログラムを加えることで、初めての人も、一緒に楽しみたい人も、みんなが訪れやすい元ちゃんハウスを目指します。
■ がんの啓発活動
元ちゃんハウスの外に今まで以上に積極的に出向いて活動を行っていきます。「おでかけ元ちゃんハウス」として地域の方々と出会い・つながっていきます。コロナ禍でオンラインが主になっている講演活動も、お声掛けいただければ全国どこへでもでかけて行き、直接つながることを再開したいと思っています。また、子供たちへのがん教育も、がんとむきあう会の啓発活動として推進していきたいと思います。
がんとむきあう会 元ちゃんハウスを支援する

みなさまからの賛助会費と寄付があるからこそ、
がんに影響を受ける人は「無料」で元ちゃんハウスを利用することができます。がんに影響を受ける人を支えるためにみなさまからのご支援が必要です。
年額賛助会員
個人会員:年会費:10,000円/1口
団体・法人会員:年会費:50,000円/1口
継続的にがんとむきあう会の活動を支える会員になっていただく方法です。会の趣旨に賛同する方ならどなたでも賛助会員になることができます。
※年会費は1口からご支援の額に応じて何口でもお申し込みいただけます。
※会員の年度はその年の4月から翌年の3月までとなります。年度途中でお申し込みをいただいても次の4月で年度が変わります。
自由な金額での寄付
ご寄付いただく金額をご自由に決めていただく方法です。
金額を自由に決めていただき、ご都合の良いタイミングで寄付をしていただくことで、がんとむきあう会の活動を応援する方法です。
認定NPO法人による税制優遇措置
がんとむきあう会へのご支援(寄付・賛助会員)は認定NPO法人による税制優遇措置を受けることができます。ご支援を確認した後、がんとむきあう会より寄付金受領証明書を送付いたします。
・ 個人の方が支援(寄付・賛助会員)した場合
→ 確定申告で税金が還付される「寄付金控除」を受けることができます。
・法人が支援(寄付・賛助会員)した場合
→ 損金(経費)に参入できる金額が一般のNPO法人と比べ優遇されます。
・相続財産を寄付した場合
→ 寄付をした相続財産は相続税が非課税になります。
※寄付金受領証明書を希望される場合は、申込者情報に氏名・住所を必ずご入力ください。
2024年度賛助会員・寄付 実績
2024年度(2024年4月から2025年3月)の正会員・賛助会員、寄付の実績をお知らせします。
正会員19名 年会費19万円
賛助会員
個人 84名 年会費収入 84万円(1万円/口)
団体 5団体 年会費収入 30万円(5万円/口)
寄付 4.953.977円
総計 2025年3月末日 6.283.977円

元ちゃんハウス2階に「GALLERY CARING」をオープンしました。
この度元ちゃんハウスの2階に「GALLERY CARING」が完成しました。
これまで元ちゃんハウス2階は、能登半島被災地支援物資の保管、アーティスト山本基さんの作品展示等に利用してまいりましたが、元ちゃんハウスと地域の方々との繋がりがより一層深くなる、そして元ちゃんハウス利用者さんの心がほっと安らぐような場を目指し、ギャラリーに生まれ変わりました。
本ギャラリーは、アートを通じて自分らしく生きる力を得られる、他者や物事に共感する、あるいは自分を素直に見つめられる場として、これから多くの可能性が生まれていくでしょう。
今回の整備も、みなさまからお寄せいただいた「元ちゃんハウス運営基金」を活用させていただいたおかげです。
あたたかなご支援に心から感謝し、大切に活かしてまいります。
みなさまから頂いたご支援の使い道
がんとともに生きる人なら、だれでも、いつでも、無料で、利用できる、常設の場であるために…、みなさまから頂いたご支援は、がんとむきあう会 元ちゃんハウスの運営のために使わせていただきます。
・元ちゃんハウスの維持、運営費(修繕費、水道光熱費等)
・相談活動、各種プログラムの提供、事務局運営等に係る人件費等
ご支援をよろしくお願いいたします。
金沢に生まれ育ち50年以上になります。医師を職とし金沢の地で30年以上大腸がんを中心に研究と治療に携わってきました。そんなわたしに2015年3月、進行性の胃がんが見つかりました。治療をしないと余命半年というものでした。外科医としての生活が一変し、がん患者としての人生がスタートしました。治療に取り組む中で、最初の誕生日の半年が過ぎ、二度目の誕生日を迎え、もうじき2年目を迎えようとしています。
2016年12月に金沢の町に元ちゃんハウスをオープンさせることができました。がんを抱えた方や家族、友人が気軽に訪れ、専門家のサポートを受けながら、悩みや問題を解決したりできる、ひとりではない、だれかとつながれる場です。10年ほど前にマギーズがんケアリングセンターに出会い、金沢の町にも「マギーのような場を」と願い、がんとむきあう会のメンバーといろいろな議論や試行錯誤を重ねて、やっと形にすることができました。金沢の町、そして全国のひとたちからのあたたかいご支援を物心両面で頂きました。この場を借りて深くお礼申し上げます。
自分はこのまま70歳、80歳と年老いて死んでいくのかな…、胃がんが見つかる前には漠然とそう考えていました。進行性の胃がんが見つかってしまった以上、残りの人生はそれほど長くはないかもしれません。でも、「大好きな金沢の町で、病んでも、老いても最後まで暮らし続けたい」という思いは変わりません。元ちゃんハウスはそうした金沢が大好きなひとの思いが集まって育まれていくものだと思います。金沢が大好きな人に支えられ、金沢が大好きな人を支えていく。人とひとが支えあい、だれかと誰かがつながる場、元ちゃんハウスがそんな場であってほしいと願っています。金沢らしいマギーはそうした場だと思うからです。みなさん、ぜひ元ちゃんハウスにいらしてください。いろいろなお話を聴かせてください。そして元ちゃんハウスのこれからを応援してください。
(2017年2月)
