人を通して障害を識るフリーペーパー「gente」
よく「genteはプロの方が作っているんですよね?」と聞かれますが、違います。
「gente」は編集プロダクションや企業の発行物ではなく、非営利の市民活動として、一般社団法人gente編集部が制作発行しています。
2021年に開催されたパラリンピック東京大会を迎えるにあたり、パラスポーツが注目されだした2017年頃。競技やアスリートがメディアで紹介される一方、障害のある人々の日常については知られないままでした。そんな状況に疑問を感じ、障害者の日常や体験をインタビュー記事を通して発信する媒体として2018年に創刊されました。
発行毎に少しづつ配架スポットが増え、現在は首都圏を中心に約130か所ほどの配架スポットで無料配布されており、「gente」でしか知ることのできない、当事者の体験に基づくリアリティのある記事が共感を呼び広がりを見せています。
障害について、知る機会はありますか?
皆さんは、朝起きて夜眠るまでの間、1日に何人の障害者と接点がありますか?
「まったく無い」そういう人が圧倒的に多いのが現状です。
障害者の社会進出は、まだまだ進んでいません。学びの場もわけられています。
「障害」というのは「身体機能の違い=できないことがある」だと思われているかもしれませんが、そうではありません。「違い」を持った人の社会進出を阻んでいるもの、それが「障害」です。こういうことを知る機会は今、ほぼありません。
「gente」は障害者へのインタビューから、その人が直面する障害について識るフリーペーパーです。当事者の体験に基づくリアリティのある記事は「gente」でしか知ることのできない情報です。
無関心な人にこそ読んでほしい
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。「gente」編集長、大澤です。
自分自身「gente」を創刊するまで、障害について知らないことばかりでした。自分とは無縁のものと思っていました。
けれどもそうではありませんでした。障害のある人もわたしたちと同じ街に暮らし、同じ駅やお店を利用しています。わたしたちが何気なく利用している場所も、例えば目が見えない(見えにくい)、立って歩くのが難しい、などの「違い」によって自由に気軽に利用できるわけではなく、それこそが「障害」だと「gente」を創り始めて気づきました。
「障害」とはなんなのか、「障害」がどこにあるのか。
今障害に直面していな人こそが、それを知るべきなのだろうと思います。
そのために「gente」の発行を続けていきたいと思っています。
gente編集部/編集長 大澤元貴
ご支援の使い道
「gente」は無料発行だからこそ、日常生活の中で社会にある障害に関心のない人や障害当事者と接点を持たない人にも情報を届けられます。有償発行やネット媒体では、福祉に関心のある一部の人にしか届けられない、と考えているからこそ印刷費用をかけてまで、無料配布をしています。
障害に無関心な人たちにこそ知ってもらわなければ、障害を取り巻く環境は変わりません。
皆様からのご支援によって、今後の「gente」発行を継続させてください。
皆さまからのご寄付は、主に印刷費用と発送費用、取材関連の交通費などに使用させて頂きます。
発送作業は障害のある方が働く施設に依頼しており、「gente」は障害のある人たちの仕事も作りだしています。
【ご注意ください】
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