世界から「見過ごされてきた」病気たち
世界には、マラリア、結核、顧みられない熱帯病(NTDs)など、10億人以上の患者が存在し、多くの人が命を落としているにも関わらず、新薬の研究開発が進まず「見過ごされてきた」病気があります。私たちはそれを「顧みられない感染症」と呼んでいます。

新薬を開発することの難しさ
新薬の研究開発は、多額の資金と長い時間を必要としますが、経済的に貧しい地域に患者が集中している病気については、ビジネスとしての収益化が難しいため民間企業が参入するハードルが高いのが現状です。
しかし、この状態を放置していては、病気になっても適切な治療を受けられない人たちは、十分に勉強したり働いたりする機会を失い、貧困から抜け出すことがますます難しくなってしまいます。利益が小さいというハードルを超えて研究開発を進めなければ、この課題は解決できません。

こうした課題に、GHIT Fundは立ち向かいます



私たちのアプローチ
この状況を変えるために、私たちは国際的なパートナーシップで立ち向かっています。苦しむ患者さんたちのもとへ新しい治療薬、ワクチン、診断薬を届けることを目標に、日本政府、国連開発計画(UNDP) 、ゲイツ財団、英国の財団ウェルカム、そして国内外の製薬企業といったパートナーと協力し、創薬などの研究開発を支援しています。

GHIT Fundの生み出してきた成果
GHIT Fundの強みは日本と海外のパートナーシップです。私たちが橋渡し役となり、日本の研究機関や民間企業が持つ創薬技術を世界のパートナーとマッチングさせ、助成金を交付することで、治療薬、ワクチン、診断薬の製品開発を促進しています。オープンイノベーションを加速化させ、世界で苦しむ患者さんに薬を届けることに貢献しています。

幼い命を守る新たな一歩


GHIT Fundは住血吸虫症という病気の6歳以下の子どもたちの薬の開発を支援(助成)しています。この病気は、マラリアに次いで2番目に社会経済への影響が深刻な寄生虫症であり、アフリカで推定5,000万人の就学前の児童が感染していると言われ、 治療せずに放置すると発育不全や学習障害、臓器の慢性的な炎症を引き起こし、死に至る場合もあります。これまで就学前の児童に適した治療法が存在せず、見過ごされてきました。
開発支援の開始から10年を経て、2025年3月に実装研究の枠組みにおいてウガンダとコートジボワールの6歳以下の児童に薬が投与されました。
開発の軌跡を動画で知ろう!
誰もが公平に健康を享受できる世界を目指して
私たちが研究開発を支援している病気の中には、妊産婦や胎児、そして新生児や子どもたちといった未来を担う世代の命を危険にさらすものも少なくありません。開発途上国では今現在も、適切な薬や治療が受けられないために、失われる命があるのが現実です。新薬の開発は簡単ではありませんが、行った研究や完成した製品は、50年後も100年後も、次の世代の健康を支える礎となります。
誰もが公平に健康を享受できるよう、ともにこの課題に立ち向かう仲間になっていただけたら、とても嬉しく思います。



よくあるご質問
今回だけの寄付もできますか?
はい、できます。こちらのフォームよりお手続きをお願いいたします。
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はい。毎年1回、1月〜2月に、寄付金受領証明書(領収書)を発行し、メールにてお送りいたします。継続でご寄付いただいた場合や、複数回ご寄付いただいた場合は、前年1年間に当法人にて領収を確認させていただいた寄付金の合計額にて発行させていただいております。
なお、領収日付は、お申込み日ではなく、各決済代行会社から弊団体に入金された日付となります。
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GHIT Fundは公益社団法人です。GHIT Fundに対してのご寄付は、確定申告により「所得控除」または「税額控除」のどちらか有利な方法を選択し、寄付金控除を受けることができます(年末調整では申告できません)。なお、 控除額には一定の上限額があります。
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