沖縄のこどもの3人に1人が、居場所や体験の機会を失っている現実
沖縄では、貧困による生活の不安定さから、こどもや若者が
「食べられない」「学べない」「体験できない」という状況に直面しています。
宜野湾子どもゲンキ食堂にも、学校に行けず居場所を求めてやって来る不登校のこどもが多くいます。
また那覇市の調査では、生活保護を受給している中学生の4人に1人が不登校というデータもあります。
不登校になると、学校だけでなく学校以外の居場所や学びの機会まで失われてしまうのです。

「海の近くに住んでるけど、泳いだことがない。
船にも乗ったことないし、星もちゃんと見たことない。」
宜野湾子どもゲンキ食堂に通う小学生がそう話してくれました。
日常の中で当たり前に思える体験が、経済的な理由で一度も叶わないまま大きくなる子がいます。
体験機会の格差
貧困の影響は、日々の生活だけでなく体験や経験の機会にも及びます。
所得が低い家庭では、一般家庭のような「おでかけ」が難しく、旅行などの体験は尚更できないという家庭が多いです。
一般世帯では78.0%が旅行に行けているのに対し、貧困世帯では40.4%と、倍近い差があります。
こうした体験格差は、成長期の視野や可能性を狭め、
その後の人生の選択にまで影響してしまいます。

出典:令和4年度 沖縄子ども調査「高校生調査報告書」
旅行などの「特別な体験」は、多感な時期の視野や将来の選択肢を広げる大切な機会です。
しかし、経済状況によってその機会が大きく制限され、体験格差がそのまま将来の格差につながる現実があります。
だからこそ、ゲンキ食堂はこの秋、こどもたちに離島での自然体験を届けます

このプロジェクトでは、宜野湾こどもゲンキ食堂に通う小学生〜中学生のこどもたちを対象に、今年の秋、阿嘉島で2泊3日のキャンプ・自然体験・地域交流を行います。
- はじめて船に乗る
- 海や森の中で遊び・学ぶ
- テント泊や食事づくりに挑戦する
- 現地の人との交流や星空観察を体験する
日常では得られない「自然と人の温かさにふれる原体験」を通して、こどもたちの視野や自信を広げ、未来の選択肢を増やしたいと考えています。
目指す未来
- 「やってみたい」「また行きたい」と思える体験を届ける
- 自然の中で挑戦し、自分を誇れる成功体験を持てるこどもを増やす
- 将来、地域や社会とつながり、自分の未来を描けるこどもを育てる
目標金額と募集期間
このプロジェクトでは、
目標金額:100万円
募集期間:2025年10月10日まで
を目指してご支援を募ります。
この体験で叶う未来の景色
「船に乗ったことも、星を見たこともない」
もし、そのこどもたちが船に乗り、離島の透き通る海や満天の星空に出会ったら──?
離島の澄んだ海で泳ぐこと、星空の下で眠ること、仲間と協力しながらテントを立てること。
そのすべてが、これまで見たことのない景色や気持ちと出会う瞬間になります。

私たちはこの体験を通じて、こどもたちがこう感じてほしいと願っています。
- 「自分にもできるんだ」という自信
- 「世界って広いんだ」という気づき
- 「また来たい」「次はこんなことをしたい」という前向きな気持ち
1回のキャンプですべてが変わるわけではありません。
けれど、未来を思い描くための“はじめの一歩”になる体験を届けたいのです。
ご支援のお願いと使い道
この体験を実現するためには、旅費・キャンプ用品・保険など多くの費用がかかります。
私たちは今回、クラウドファンディングとして初めて皆さまからのご支援を募り、こどもたちが安心して参加できる体験の場を整えます。
ご支援の使い道
皆さまからのご寄付は、以下の費用に充てさせていただきます。
- 旅費(船代・現地交通費)
- 宿泊・キャンプ用品のレンタル費
- アクティビティ費(自然体験・地域ガイドなど)
- 保険料(参加者・スタッフ分)
- 記録・報告用の撮影費用
- スタッフ人件費
- 雑費・クラウドファンディング手数料
ご支援でできること
- 3,000円:こども1人分の保険+食費
- 5,000円:こども1人分のキャンプ用品レンタル
- 10,000円:こども1人分の船代と自然体験費用
「あの時のキャンプがあったから、今の自分がいる」
そんな人生の原体験を、こどもたちに届けたい。
どうか、応援よろしくお願いします。
達成後の報告方法
ご支援いただいた皆さまには、
活動終了後に写真付きの報告書とお礼メッセージをお届けします。
また、進捗や当日の様子はSNSでも随時発信し、こどもたちの成長や変化をリアルタイムで共有します。
宜野湾こどもゲンキ食堂について

- 2001年、宜野湾市で活動開始。2025年で24年目
- 食事提供だけでなく、学習支援・登校支援・フードパントリー・イベント開催など、包括的なこども支援を展開
- 県知事表彰・市教育委員会功労賞を受賞
- 2022年に一般社団法人化し、県の委託事業も担う団体
私たちは、沖縄県宜野湾市で子どもと家庭の居場所づくりを行う「宜野湾子どもゲンキ食堂」です。24年前から、食事の提供にとどまらず、学習支援、登校支援、物資支援、季節のイベントなど、子どもと家庭に寄り添う多様な活動を展開してきました。
温かいごはんと「おかえり」と言える大人の存在、そして安心して過ごせる場所を大切にしながら、地域・行政・企業・大学生ボランティアと連携し、誰ひとり取り残さないまちを目指して活動しています。
活動の背景、社会課題について
沖縄では、経済的な困難や家族の孤立により、子どもたちが「十分な食事をとれない」「安心できる居場所がない」「日常の中に楽しみや体験がない」といった課題を抱えています。
特に旅行や自然体験などの“非日常の体験”は、多くの家庭にとって経済的にも心理的にも高いハードルがあり、本人の意思に関係なく機会が制限されてしまう現実があります。
こうした体験活動は、学びや成長において大きな意味を持ちながらも、国や自治体の公的補助金の対象になりにくく、継続的に実施するには民間からのご支援が不可欠です。
だからこそ私たちは、「行けない子にも体験の機会を届けたい」と考え、このプロジェクトを立ち上げました。
これまで出会ってきた一人ひとりの笑顔が、私たちの歩みの原動力です。24年が経った今でも「まだ足りないものがある。まだ届けられるものがある。」という想いのもと、地域の子どもたちの未来を支え続けています。
代表者メッセージ

「子ども時代の原体験が、人生を変えるきっかけになる。」
家庭の事情でどこにも行けない子どもが、
「はじめて船に乗った」「夜の星がきれいだった」と語るような体験を、
地域の力で届けたいと私たちは願っています。
体験の“有無”は、未来の選択肢の“広さ”に関わると信じています。
どうかこの挑戦を、一緒に応援してください。
宜野湾子どもゲンキ食堂代表・又吉 茂
支援方法・特典
- クラファンページから3,000円〜寄付可能
- お礼メール+活動報告書(写真付き)を後日送付
- SNSでのシェアや応援メッセージ投稿も大歓迎!