はちむすび とは
日本国内で生物多様性の保全や動植物の保護に取り組む団体の数は数百にも上ります。どの団体さんも、休日を使ってコツコツと活動を続け、保護に必要な技術や知識を手弁当で身につけ、子どもたちにその大切さを伝え、企業や行政に保護をはたらきかけるといった献身的な活動をされており、その姿は輝いていました。
私たちは、自然の大切さに気付いた方が、直接「動植物を守る」ことはできなくても、地道に守る活動を続ける方々を応援する方法はないか、と考えました。はちむすびは、オンライン寄付サイトを通して、団体さんと応援者とを結び、また活動を支える研究者とつなぎ、各地の自然を守る大きなネットワークを作る役割を担っていきたいと考えています。
日本の自然の現状
日本列島は、北の亜寒帯から南の亜熱帯まで幅広い気候帯に加えて、起伏に富んだ地形や大小合わせて7,000近い離島を持つため、多様な生き物や生態系にめぐまれた、世界でも有数の生物多様性のホットスポットと言われています。
しかし、2020年に環境省が発表した「レッドリスト2020」では、日本の絶滅危惧種は3,716種、海洋生物のレッドリストを加えると3,772種に上ります。2006~2007年に公表されたリストでは絶滅危惧種は3,155種で、15年も経たないうちに、約600種の生き物たちが追加されました。絶滅のスピードは加速しているのです。
生物たちは一度失われると「戻す」ことは簡単ではありません。豊かな自然を守るためには、失われる前に、行動することが大切なのです。
自然へのたくさんの想いを結びたい
動植物の保護に興味を持ったのはツシマヤマネコがきっかけでした。世界でただ対馬にしか生息しない野生のネコを守りたい、その一心でしたが、何年も島へ通ううちに、島の生態系全体に目を向け、また、私たちの暮らしや生活自体にも目を向ける必要があることに気づきました。
以来、各地で動植物の保護や生物多様性の保全に取り組む方々にお会いしてきました。地道に、気長に、活動に取り組まれる姿に感銘を受け、私にできる形としてたどり着いたのがはちむすびです。
日本の自然の豊かさや美しさを再認識し、自然を守る団体さんとその活動を応援したいと思う方々の心をつなげる場にしていきたいと思っています。
一般社団法人はちむすび
代表理事 檜山綾香
ご支援の使い道
自然環境の保全には、動植物や生態系を守る、といった大きな目標と同時に、そこに到達するまでの計画と気の長い地道な活動、またその活動を振り返り、状況に応じて修正していく姿勢が必要だと考えています。
そのため、はちむすびでは、団体にヒアリングや訪問をして直接お話をし、活動報告や他の助成金の活用状況も見ながら信頼できる団体のみを支援していきます。
皆さまからのご寄付は、主にオンラインでできる寄付サイトの運営や掲載前後の取材の交通費、地域の企業や研究者・科学者とのマッチング費用として使用させていただきます。日本各地の様々な想いを結ぶ場となるよう、ご支援をお願いいたします。