京都俳句プロジェクトとは
コロナ禍の多大な影響を受ける京都を憂いた俳人·黛まどかの呼びかけに賛同する個人が、ボランティアとして参加し、活動を開始したプロジェクトです。
俳句を通して「いのちの尊さ」を見つめ直し、いま・ここにある「いのち」の輝きを俳句に称え、世界中の俳句愛好家と「オンライン」を通じて出会い、共にこのコロナパンデミックを乗り越えていきたい一心で、2020年8月に、「京都×俳句プロジェクト」を始めました。
私たちの想い
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俳句は、花鳥諷詠…花や鳥、虫など自然の中に生きる小さな命を詠むものです。
春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は時雨など、京都には四季折々の自然の美しさや伝統行事があり、昔から多くの詠み人を魅了してきました。
コロナ禍の今だからこそ、俳句という小さな窓を通して命を見つめ、17音の器にその命の輝きを称えませんか?
そして、俳句を通してまだ見ぬ人との出会いを叶えていきませんか?
京都から世界へ。
世界から京都へ。
俳句がつなぐ「命」の響詠です。
黛まどか
初めての世界オンライン句会を開催
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コロナ禍においては「座の文芸」である句会の開催が、叶いませんでした。そこで、日本文化や俳句、京都を愛する人々が集う「場」として、2021年5月30日(日)、京都の嵐山を拠点として「第1回世界オンライン句会」を開催させていただきました。嵐山の眩しいほどの新緑と、国内外の参加者の素晴らしい俳句&選評を日本語とフランス語の同時通訳により、100名を超える視聴者からも好評のお声を多数頂戴しました。
一部をご紹介させていただきます。
【外国の方々が素晴らしい句を詠み、日本人と共に句会をすることが可能であると実感した】
【2言語、5か国を結んでライヴでやっているとは思えない程スムーズでわかりやすかった】
【俳句をしらない者でも十分に理解でき、句会の面白さを共有できた】
【外国人と日本人の季語に関する微妙な捉え方の違いや共通する点が興味深く、世界オンライン句会の意義を理解しました】
第2回世界オンライン句会の開催
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2021年1月からは、全言語での投句を募集し、世界36か国から1100を超える句が寄せられています。2021年12月12日(日)に東京・大本山増上寺にて第2回世界オンライン句会が開催されました。フランス語と日本語で開催された第1回に続いて、今回はアメリカ・インド・マレーシアの英語圏の参加者と日本人参加者がオンラインで集いました。兼題は「花」。各国の季節の花を詠み合い、互いの句を鑑賞し合いました。
句会の模様はNHKワールドTV・ Culture Crossroadsにて、およそ160の国と地域での放送が予定されており、放送後はNHKワールドVODサイトでもご覧いただける予定です。
https://www3.nhk.or.jp/nhkworld/en/tv/culturecrossroads/20220121/2083019/
世界を俳句で繋ぐオンライン句会の開催により、京都俳句プロジェクトの可能性と皆さまからの期待を日々感じていている次第です。
引き続き世界中の俳句愛好家と「いのち」の尊さを俳句に称え合い、共にパンデミックを乗り越える一助となれるように願っています。
京都俳句プロジェクト 代表世話人 黛まどか
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俳人。神奈川県生まれ。 2002年、句集『京都の恋』で山本健吉文学賞を受賞。オペラの台本執筆、校歌の作詞、テレビでのナレーションなど、幅広い分野で活躍。北里大学、昭和女子大学、京都橘大学客員教授、ワコールホールディングス社外取締役。2010~2011年、文化庁「文化交流使」としてパリを拠点に欧州で活動。 2020年8月「京都×俳句プロジェクト」を発足、2021年より 「世界オンライン句会」を主宰。
著書に『奇跡の四国遍路』『引き算の美学』、近著に2021年10月19日に刊行した『暮らしの中の二十四節気~丁寧に生きてみる』他多数。
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ご支援の使い道
当プロジェクトは、発起人である俳人黛まどか氏の想いと行動に共感し、賛同した人たち(プロジェクトメンバー)がボランティアとして活動し、運営しております。皆様からのご支援は、ホームページ運営・投句作品の選句・世界オンライン句会開催のための運営実費と翻訳・通訳料に活用させていただきます。何卒、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
個人の方:一口3000円~/団体の方:一口10,000円~