活動・団体の紹介
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「誰だってこの世に生まれてきた以上、幸せに生きる権利がある。そして人々が助け合えれば、誰だって幸せになれる」。この理念のもと、私たちは、2010 年の創設以来、次のような事業を通して、命や幸せを失いかけている方々の笑顔を守ってきました。
① 障害がある人のスポーツ教室
② ドライバーマナーアップと運動飲酒運転撲滅運動 人のやさしさに働きかけて飲酒運転をしない社会をつくる
③ まちかど図書館
④ ふんわり工房(就労継続支援B型事業)
⑤ はぁとコーヒー
活動の背景、社会課題について
1 障害者もそうでない人も互いに仲良く助け合う社会を作りたい。
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車いすの夫が自動車で移動するとき、障害者専用駐車場が一般車に占められていて、空けてくださるようにお願いすることがよくあります。その時、気持ちよく譲っていただくには、会話を交わすお互いに「思いやり」の心があることが大切だと学びました。誰もが地域で出会う相手の人に「思いやり」の心を交わして生活できたら、毎日が住みよい街になる、そんな思いでドライバーマナーアップの広報を進めています。
2 飲酒運転でおびやかされるかけがえのない命を救いたい。
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当法人の理事長の長男と友人の二人は、2011年2月9日、歩道に暴走してきた飲酒運転のトラックにはねられ、命を落としました。享年16歳という短い生涯でした。飲酒運転は、故意に行う行為。ドライバー一人ひとりのモラルの問題です。失意の理事長は、仲間に支えられて、事故の1ヵ月後から福岡県内、そして全国で飲酒運転撲滅を呼びかける講演活動を始めました。そのほか、街頭での広報や、飲酒運転根絶フォーラムの開催などを通じて、いまある命を大切にする営みとしての飲酒運転撲滅を全国に呼び掛けています。
3 障害がある人のスポーツ教室
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理事長の夫、山本浩之は、本年現役を引退しましたが、長年車いすマラソンのアスリートとしてボストンマラソンで優勝するなど、世界で活躍してきました。活動を通して、山本は、挑戦と達成、出会いと友情などの数々の感動の体験を得ました。そして、同じように障害がある子どもたちに障害者スポーツを通して夢と感動を得てもらおうと、法人設立当初から障害のある子どもたちを対象としたスポーツ教室事業としてきました。
4 まちかど図書館
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少年院に講演に行った時、在院者から「俺たちには居場所がなかったんだ。」という声を聞きました。そこで、地域の子にそんな思いをさせたくない、地域の子どもたちの居場所の一つにしてもらおうと元倉庫を改造して作ったのがまちかど図書館です。
まちかど図書館には、飲酒運転の被害者になった理事長の長男のお仏壇があります。子どものころから、飲酒運転をなくすことの大切さに触れてもらいたいと思っています。
5 はぁとふんわり工房(就労継続支援B型事業)
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まちかど図書館に来る子どもたちの中には、親御さんに精神などの障害があり、育児に困っている方もときどきお見受けしました。そうした親御さんが子どもさんと一緒に来所し、就業体験を得るとともに仲間とともに語らう居場所になればと思い、2022年4月に開所しました。
6 はぁとコーヒー(特定非営利活動以外の事業)
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はぁとスペースの建物の入り口横にある、小さなカフェ。近くを通った方やまちかど図書館に来る子どもたちの親御さんが気軽に休める場を提供しています。自家焙煎のコーヒー豆の販売も行っています。
活動内容の詳細、実績について
1 障害者もそうでない人も互いに仲良く助け合う社会を作りたい。
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障害がある人が自動車で移動するとき、障害者専用駐車場が支障なく使用できるよう、ドライバーの方々のモラルに訴えようと、啓発グッズを作成し、頒布しています。理事長が講演に招かれた折には、このことを呼びかけることを忘れません。
2 飲酒運転でおびやかされるかけがえのない命を救いたい。
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理事長山本美也子の講演活動は、全国でこれまでに1,250回を越えています。多くの方々の協力のおかげで、福岡県においては、行政と企業、そして市民の、飲酒運転撲滅への意識がとても高まっていると思います。指標としても例えば全交通事故数に占める飲酒運転事故の比率は、福岡県が全国で最低となるなど、成果が出ています。
3 車いすキッズのスポーツ教室
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車いすの子どもたちを対象に車いす陸上教室や記録会を開催しています。競技用車いす(レーサー)は1台40万と高価ですが、子どもたちに気軽にスポーツにチャレンジしてもらいたいという思いから無料で貸し出しを行っています。又、福岡マラソン実行委員会事務局と連携し、子どもたちの福岡マラソン出場へ向けたサポートも実施しています。令和4年には文部科学大臣より「障害者の生涯学習支援活動」の普及と発展の功績を称えられ、功労者表彰を頂きました。
4 まちかど図書館
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地域の子どもたちの居場所として無料で開放しています。これまで3万人以上の子どもたちに利用してもらいました。2千冊を超える本や漫画はすべて活動に賛同してくださる皆様から寄附して頂いたものです。土曜日や夏休みなどの長期休暇には食事提供や季節のイベントを開催しています。また、校区内の小中学校とも連携しながら子どもたちの見守り活動を行っています。
5 はぁとふんわり工房(就労継続支援B型事業)
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障がいや難病などによって働くことが困難な方と一緒に働ける場所として就労継続支援B型作業所を開設しました。利用者の皆さんとともにドリップコーヒーの製造や自動販売機の清掃作業、廃材を再利用したサスティナブルウエスの作成等を行っています。一人ひとりにふんわりと寄り添い、障がいに合わせて無理なく通所できる環境作りに取り組んでいます。
代表者メッセージ
認定NPO法人はぁとスペースの理事長をしております、山本美也子と申します。
2010年、障がい者も健常者も仲良く生活できる社会を目指し、NPO法人はぁとスペースを設立しました。当時看護師をしながら任意団体だったはぁとスペースをNPO法人として登記してから13年が経ちました。
当時車いすマラソン選手として活躍する主人と日本中を旅する中で、バスや電車にスムーズに乗れない事や、車いす優先駐車場があるのに停められない事を知りました。車いす優先駐車場は普通の駐車場より幅が広くなっていますが、その意味や役割を多く人に知ってもらい、少しでもお互いを思いやる行動が増えてほしいと車いす優先駐車場のマナー啓発運動をはじめました。
しかしその翌年、長男が飲酒運転の車にひかれ亡くなりました。悲しみに暮れながらも皆さまに支えて頂き活動して参りましたが、多くの飲酒運転による悲しい事故が無くならない現実に驚き、私たちの活動に「STOP飲酒運転」を追加し、被害者も加害者も作らない社会を目指して、設立当初の信念のままに活動を始めました。
「はぁとスペース」は思いやりの場所という意味を込めて名付けました。
怒りや憎しみではなく思いやりで社会を変えたい、思いやりの心があれば、みんなが笑顔で生きていけると私は信じています。
現在、有難いことに講演や啓発活動の場を広げております。居場所のない子どもたちの憩いの場となる「まちかど図書館」、車いすの子ども達への陸上競技記録会を毎年開催できるようになりました。また就労継続支援B型作業所「はぁとふんわり工房」を設立しました。目標にしていた認定NPO法人格も取得することが出来ました。
“どんな人も幸せになれる権利がある”という活動理念のもと、これからも社会のお役に立てるようスタッフ一同力を合わせて参ります。
今後とも引き続きよろしくお願いいたします。
寄付金の使い道について
現在は、本当に節約しながら活動を行っています。皆様から頂いた大切な寄附金については下記の活動に役立てたいと考えております。
飲酒運転根絶活動
これまで講演活動やフリーペーパーの発行、街頭啓発活動などを通して飲酒運転事故の悲惨さや命の大切さについて訴えかけてきました。今後は飲酒運転をなくす取り組みとして若者を巻き込んだSNSによる動画の配信や啓発活動を継続的に行いたいと思っています。
まちかど図書館
地域の子どもたちの居場所としてまちかど図書館を運営してきました。学校がお休みになる土曜日や夏休み等の長期休暇にはフードバンク様や地域の方から頂いた食材を活用し、おにぎりやカレーライスなどの軽食を無料で提供しています。今後はまちかど図書館の子ども達に温かい食事や学生ボランティアによる学習支援等を行っていきたいと考えておりますので、ぜひご支援を頂けますと幸いです。
パラスポーツ支援
また、私たちの車いす陸上教室「キッズスポッチャ」では無料で競技用車いすの貸出を行っていますが、まだまだ足りません。頂いた寄附金は競技用車いすの購入やメンテナンス費として活用させて頂きます。障がい児が学校の部活でパラスポーツが経験できる環境作りを、パラアスリートを巻き込んで行うことで、社会で活躍できる障がい児を育てていく活動に役立てたいと思います。