☆福岡の子どもたちを音楽劇で応援したい
私たちは8月13日に福岡市民ホールで音楽劇「平和の鐘」を上演する音楽劇「平和の鐘」実行委員会です。多数の現役教諭を含む、約100名のボランティア団体です。
ボランティア活動とは言え、実際には毎週の練習を行う会場費を含め、様々な費用が発生するため、5月にはクラウドファンディングを実施し、52万5000円のご支援をいただくことができました。ただ、まだまだ現実的には厳しい面があり、引き続き、皆さまからのご寄付・ご支援を募ろうと思いました。

☆音楽劇「平和の鐘」とは
音楽劇「平和の鐘」は、修学旅行で長崎を訪れた現代の小学生が原爆投下間近の長崎にタイムスリップしてしまう。そこで出会った子どもたちとの交流を通して自分たちが享受している平和な日常や未来について考え始めるという物語です。
今から20年前、福岡市内の小学校の教師(当実行委員会代表の谷)が脚本、演出を手がけ、学習発表会で初めて上演されました。その劇は学校を超えて様々な教師に脚本が受け継がれ、何校もの学校で上演されてきました。
そして、昨年の広島平和式典に参加してその思いを強くした谷によって、脚本が大幅にグレードアップされ、新設された福岡市民ホールで上演することが決まりました。口コミで参加を希望する子どもたちへ情報が届き、3月に保護者の方々へ説明会を行い、練習が始まりました。

☆音楽劇「平和の鐘」を通じて子どもたちへ伝えたいこと
子どもたちはもちろんのこと、私たち親世代も戦争を知りません。語り部の方々の高齢化も進み、私たちが戦争の体験を聞く機会もどんどん減ってきています。日本に住む私たちは平和な毎日を送っています。これはとても恵まれた、幸せなことです。しかし、世界に目を向ければ未だ戦争がなくなることはありません。私たちの上演が迫る今、再び世界では戦争が始まっている事実を噛み締めて、子どもたちに「知って」「感じて」「考えて」もらいたいと思っています。
実行委員の私たちは子どもたちに「戦争はいけないことだ。平和について考えなくてはいけない」と考えを押しつけおうとは考えていません。子どもたちが、平和な日常のありがたさや尊さを自分の心で感じてほしいと思っています。今回の音楽劇「平和の鐘」を演じること、観ることを通して、子どもたちが何かを感じ、何かに気付いてほしい、それが子どもたちがつくる未来に役立ってほしいと願っています。
※音楽劇「平和の鐘」は特定の政党・宗教などの推奨・宣伝・押し付けなどは一切、行いません。そのような意図でのご支援もお断りしています。

☆参加者募集から練習開始まで
私たちは昨年末から活動を開始し、福岡市を中心にボランティアスタッフや参加者の募集をしてきました。手探り状態のスタートでしたが、徐々に輪が広がり、様々な経歴をもつスタッフが増えていきました。そして、音楽劇への参加者も口コミで増えていきました。そして3月の保護者説明会を皮切りに、毎週土日のどちらかを練習日として、週1回の練習を開始しました。子どもたちは劇団に所属しているわけでもなく、子役タレントでもありません。普通の小中学生です。そんな子どもたちが、福岡の様々な学校から集まり、コミュニケーションを取りながら、手探りで練習を開始しました。子どもたちも手探り、大人の私たちも手探りですが、『音楽劇「平和の鐘」をしっかりと8月13日には上演して、多くの方にメッセージを伝えたい』と言う思いだけで頑張っています。

☆練習開始から本番まで
私たちは、音楽劇「平和の鐘」を通じて子どもたちの成長を応援したいと思っています。2月から発声などの基礎練習や子どもたち同士のコミュニケーションを図るようなレクリエーションや平和についての学習を経て、現在は配役ごとの本格的な練習をしています。回を重ねるごとに子どもたちの緊張も解け、様々な個性が発揮されるようになっています。多くの保護者の皆様も送迎という形で応援してくださっています。
スマホや動画が生まれたときから当たり前にあった子どもたち。考え方や物事のとらえ方、解決の仕方などが昔と違うところもあります。しかし、人と直接ふれ合い交流していく中で何かを得て成長していくのは、今も昔も変わりません。これから明るい未来をつくっていく子どもたちを、私たち大人が自分のできることで応援・サポートしていく・・・この音楽劇「平和の鐘」がその機会のひとつになれば嬉しいと思っています。
8月13日には、見に来てくださったお客様を子どもたちが感動と喜びで包んでくれることと思います。

代表者 谷貴子からのメッセージ
戦後80年の節目の年だからこそ、今やらなければならない。
これからの世の中をつくっていく子どもたちと一緒に、戦争について学び、平和について考えること。そして、学んだこと感じたことを、音楽劇「平和の鐘」に盛り込み伝えること。
戦争や原爆を体験していない私たちは本当にそれらを理解することはできません。表現する難しさに悩み葛藤しながらそれでも想像力をはたらかせ創りました。
どんなステージになるかまだわかりません。でも世界で唯一の被爆国である日本に今生きているからこそできる舞台を、祈りを込めて創り上げたいと思っています。
舞台が実現できるように、どうぞお力をお貸しください。
寄付金の使い道について
【目標】30万円
子どもたちを応援するご家族やお友達、地域の方々など、全て無料で鑑賞していただけます。そのため、運営にかかる費用の全てを皆さまからのご寄付・企業協賛・クラウドファンディングで集めたいと思っています。ザックリですが、以下のような費用が必ず発生します。
会場費:約40万円(練習および本番)
舞台演出一式:約50万円
印刷製本費:約20万円
運営実費:約10万円(スタッフ活動による実費)
VR作成一式:10万円
その他:約10万円(著作権、講演料、他)
リターン準備費用:約10万円
これらの費用のうち、30万円を寄付で募りたいと考えています。