私たち「特定非営利活動法人市民活動さぽーとねっと」は、山口県防府市で、ひとり親家庭を対象にした食料品や日用品を自由に受け取れる場所「コミュニティフリッジ(公共冷蔵庫)」を運営しています。
中国5県休眠預金等活用事業の助成を受け、2021年11月のオープン。これまで、146の寄付者(個人・団体)から約2万品の食料品・日用品の寄付を受け、運営しています。(2022年9月末時点)
2022-11-17 11:12
スタッフの思い「食はお腹を満たすだけじゃない」
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【プロジェクト残り13日 74%達成】
運営スタッフ 松浦です。
コミュニティフリッジを運営する中で、日々感じていることをお届けしたいと思います。
コミュニティフリッジは人目に気にせず、自由に出入りできるシステムなので、
運営している私も利用者さんと直接会うことは少ないです。
それでも、私が届いた食料品などを並べているタイミングでお会いする人もいます。
そんな折に日々の様子などをお聞きしたりします。
ある日のこと、コミュニティフリッジに農家さんから梨が届きました。
コミュニティフリッジには他にも季節ごとに、スイカやメロン、柿、みかん、いちごなど、
いろいろなものが届きます。
それを手に取った方から「子どもが大好きなんです!すごい嬉しい!!」と、とても喜ばれました。
そして、「絶対に必要なものを先に買うので、果物まで手を出す余裕はないです」
「高くてとても買えません」といった言葉が続きました。
生活費を節約しようと思っても、家賃や電気代などは限界があり、
食費、日用品費を切り詰めることになります。
食費を切り詰めると、空腹を満たすために必要なものが優先になって、
楽しみや季節を感じるものは後回しになってしまいます。
身体に必要なエネルギーや栄養素をとるための食もありますが、
季節や年中行事を感じたり、楽しみとしての意味も食にはあると思います。
子どもの成長のために、食は大切と皆さん思っておられます。
コミュニティフリッジを利用されることで、
子ども達にそういった食の豊かさを提供できることができればと願っています。
防府コミュニティフリッジ
松浦 和子