公益財団法人 日本補助犬協会について
公益財団法人日本補助犬協会は2002年の身体障害者補助犬法施行を機に設立された、日本で唯一3種類(盲導犬・介助犬・聴導犬)の補助犬を育成及び認定できる団体です。
主な活動実績
〇補助犬の育成及び無償貸与事業
当協会では、「日々の人との関わりの中から、補助犬として必要な人との愛着と状況判断能力が育つ」を、モットーに補助犬を育成し、希望する身体障害者の方々へ補助犬を無償貸与しています。これまでに109頭の補助犬(盲導犬37頭、介助犬22頭、聴導犬50頭)を育成し、無償貸与してまいりました。卒業してから引退するまで、協会スタッフが定期的に自宅を訪問し、ユーザー(使用者)と補助犬がよりよい生活を送れるようサポートします。
〇補助犬認定事業
当協会及び他協会を卒業した犬や、海外から来日した補助犬の認定試験を行い、認定免許証を発行します。
〇補助犬啓発事業
身体障害者補助犬法の制定から十数年経つ現在でも、補助犬の認知度は低く、各地で補助犬の受入れ拒否事案が後を絶たないのが現状です。このため、当協会では「もっと知ってほじょ犬キャンペーン」や、補助犬シンポジウム、補助犬受入れセミナーなどを積極的に開催し、補助犬の啓発に尽力しています。また、2020東京オリンピック・パラリンピック競技大会の開催を機に、共生社会を実現するための「心のバリアフリー」の推進にも尽力しています。
防衛省で行った心のバリアフリー勉強会の様子
補助犬とは
補助犬は正式には身体障害者補助犬と言い、身体障害者の自立と社会参加をサポートする犬のことで、盲導犬、介助犬、聴導犬の総称です。これら補助犬は2002年に施行された身体障害者補助犬法により商業施設や交通機関への同伴が認められました。
全国での実働数 盲導犬:861頭、介助犬:57頭、聴導犬:61頭(2021年10月1日現在 厚生労働省)
目が不自由な方の歩行のサポートをする盲導犬
手や足に障害のある方のサポートをする介助犬
耳が不自由な方に音を知らせる聴導犬
補助犬育成費用について
補助犬を1頭育成するためには500万円以上の費用が必要です。当協会では年間約7000万円~8000万円希望の事業を行っていますが、その収入の殆どは企業や個人の皆様の募金やご寄付によって支えられています。この様に補助犬育成は多くの皆様の温かい応援によって成り立っている事業です。2020年度当初からはコロナウィルスの蔓延により募金活動やイベント収入が激減し危機的な経営状況が続いています。1頭でも多くの補助犬を必要とされる方に届けるため、皆様のご支援をよろしくお願い申し上げます。頂いたご寄付は補助犬の育成の為、下記の用途に大切に使わせて頂きます。
- 候補犬購入費
- 医療費
- フード費
- 訓練費
- フォロー・アップ費
税制上の優遇措置について
公益財団法人 日本補助犬協会に対する寄付金(賛助会費を含む)は、そのすべてを当協会が行う公益目的事業に使用させていただきますので、特定寄付金として税制上の優遇措置が適用されます。(所得税法施行令217条、法人税法施行令77条)
公益財団法人 日本補助犬協会は、より公益性の高い事業を行っているとして、内閣総理大臣から公益財団法人としての認定を受けています。