済生会・共生フェスの紹介
済生会は、明治天皇が医療によって生活困窮者を救済しようと1911年に設立した、全国最大の社会福祉法人です。その40都道府県支部の一つである北海道済生会は、令和6年に100周年を迎えましたが、この間、診療所、病院、老人保健施設、重度心身障害児(者)施設や関連の在宅事業を開業し、急性期医療から介護・福祉にわたって法人内で一体的に提供する体制を整えてきました。
転機は2010年。各施設の老朽化を受けて、北海道済生会の今後あるべき姿を示す「北海道済生会基本構想」を策定したことでした。そこで前面に打ち出したのが、事業所点をコンパクトシティ形成に適した現在地(築港地区)に移転して、医療と福祉を中心としたまちづくりを推進することでした。現在の様々な取り組みは、全てこの延長線上にあります。着想の背景には、小樽は観光都市として名高く、市町村魅力度ランキングでは常に上位に選ばれる一方で、住民生活に目を向けると、豪雪地域で急傾斜地に点在する住宅配置と過疎化に伴うつながりの断絶と孤独から、「住み慣れたまちに長く住みたいけど小樽から離れるしかない」といったケースを数多く見てきたことがあげられます。
2021年からは、隣接する商業施設と連携し、誰もが自分らしく活躍できるまちづくり「ウエルネスタウン構想」事業を推進し、成果を上げてきました。
この度、「小樽くらしたい共生フェス 2025」と題し、この小樽で年齢性別、障がいを問
わず共に生活できる「共生」をテーマにイベントを企画いたしました。地域共生社会実現
には、医療・福祉分野に限らず多種多様な分野の繋がりが必要です。是非とも当企画にご
参会いただき、小樽の未来につながるアイディアをお寄せいただき、「暮らしたいまち小
樽」を皆さまと一緒に考える一日になれば幸いです。
寄付金の使い道について
・小樽くらしたい共生フェスの運営費用
・年齢、障がいにとらわれない「Well-being」な街づくり活動費用